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石油からできたプラスチックは土に還りませんよね。
しかし、現在研究が進んでいるという植物が作り出すプラスチックは土に還るそうです。どうして、このような性質の差ができるのか、疑問に思い質問しました。

石油は生物の死骸が、地下の高温高圧の状態で長い間熟成されて生成したという説と、地中の微生物による作用によって生成されたという説がありますが、両方とも自然状態で生成されたもので、土に還らない理由がわかりません。

門外漢なのでわかりやすく教えていただけるとうれしいです。

回答よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

土にかえるかどうか、というのは、微生物がプラスチックを分解できるか、


によって決まりますね。
で、微生物が分解できる化学構造には、あるパターンがあります。
しかし、人間が石油を原料にして合成したプラスチックには、このパターンが
ほとんど含まれないんですね。

植物が作り出したものはすべて自然に分解するって、お考えのようですが、
それもちょっと違うんです。
例えば、松ヤニのようなものとか、種皮(ヤシの実など)とか、
植物由来でも、自然界でほとんど分解されないものもあります。

要は、微生物が分解しやすいパターンが含まれているかどうか、で決まります。
現在、「生分解性プラスチック」と言われているものの多くは、
-PPPPPPGPPPPPPPPGPPPPGPPPPPP-
のような構造をしています。「P」は微生物が分解できない成分、「G」は
分解できる成分です。
これを地中に放置すると、Gの部分が分解されて、-PPPPP-みたいなものが
たくさんできますね。厳密に言うと、きちんと分解されてないんですね。
(こういう原理じゃないものもあります)
とりあえず、そんなところでどうでしょうか。
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この回答へのお礼

やっぱり、専門家は違いますね。
素直に感心します。自然界で自然に生成されるものでも、分解されないものもあるのですね。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2003/03/01 01:24

◎生分解性プラスチックの基本説明のサイトです。


http://www.gtr.co.jp/column/column-index.htm

何かの参考になりましたら

参考URL:http://www.gtr.co.jp/column/column-index.htm
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ダイレクトな回答ではありませんが、以下の参考URLは参考になりますでしょうか?


「生分解性プラスチックってなに?」

http://www.bpsweb.net/03_new/what_g/what.htm
(グリーンプラとは)
このページのリンク先も参考にしてください。

この関連の成書はいろいろありますが、興味があるのであれば以下のものが参考になります。
==========================================
実用化進む生分解性プラスチック/白石信夫∥〔ほか〕編…/工業調査会/2000.5
生分解性ポリマーのはなし/望月政嗣/日刊工業新聞社/1995.5
生分解性プラスチックのおはなし/土肥義治/日本規格協会/1991.10
==========================================

shota_TKさんの丁寧な説明がありますが、一般の(汎用)ポリマー(高分子)ではビニル基を持つモノマー(低分子)を重合(反応)させたもので、この結合を切断するには土中の微生物のもつ酵素等では分解しにくいのです(ほとんどのものは分解しない?)。
一方生分解性プラスティック(例えばポリ乳酸)はエステル結合で結合したポリマーであり、これは微生物のもつ酵素で分解することが可能です。

ただ生分解性プラスティックの中には、澱粉系のものに汎用プラスティックを混ぜたもののように部分的に微生物が分解しやすくしたものもあります。
このものは生分解されたもの以外のポリマーは残存してしまいます。

かえって分かりにくくなったかもしれませんが・・・?

ご参考まで。

参考URL:http://www.eco-online.org/iwasaki.htm
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