天使と悪魔選手権

公債を持つとLM曲線が左にシフトしますが、短期国債と長期国債のどちらがその効果が大きいのでしょうか?

短期国債だと、償還までの日が短いので、より直ぐに貨幣に変えることが可能=貨幣需要が大きい。

長期国債だと、償還までの日が長いので、直ぐに貨幣に変えることは不可能=貨幣需要が小さい。

と考えたのですが、どうやら逆みたいです・・・。

短期国債だと、流動性が高くて、貨幣に近い性質があるから、消費者は貨幣と同じ性質だと見なしやすいから、貨幣需要がより少ないってことなんでしょうか・・・。

ケインズ理論では、利子率が高いと、流動性を捨てて貨幣ではなくて債権を買う人が多いから、貨幣需要が下がるはずですが、これだと貨幣需要と消費者の流動性は比例して下がると思ったのです・・・。

A 回答 (1件)

>ケインズ理論では、利子率が高いと、流動性を捨てて貨幣ではなくて債権を買う人が多いから、貨幣需要が下がるはずですが、これだと貨幣需要と消費者の流動性は比例して下がると思ったのです・・・。


 ケインズ理論で流動性選好と貨幣需要は同じことですから、この理解は正しいですよね。しかしこれは1本の流動性選好曲線上の推移についての理解であり、曲線のシフトを説明しているものではありません。たとえば価格が下がれば需要が増えるのは需要曲線上の動きですが、需要が増えると価格が上がるというのは需要曲線の右上方シフトを指しています。今はシフト幅の問題となっているのでうまくつながらなかったのだと思います。
 短期国債と長期国債を区別して考えるとき、その利回りの違いを説明する仮説の一つに流動性選好仮説があります。これは、長期債になるほど満期以前の売却価格に関する不確実性が高まるため、その分を反映した高い利回り(プレミアム)が必要になると考えるものです(たぶんヒックスだったと思います)。逆に言うと、短期債と長期債が同じ3%の利回りであれば、満期の近い短期債の方が不確実性が低いので、短期債の方が需要が大きく、その分だけ貨幣需要は少ないということです。これは3%でなくても同じことがいえますので、短期債の流動性選好曲線より長期債の方が右上方に描かれることになるでしょう。この違いをLM曲線で表現すれば、短期債のものより長期債を考慮したLM曲線の方が左上方に描かれることになるでしょう。この2つのLM曲線とは別に、初期のLM曲線が、より右下方に存在するとするならば、どちらのシフト幅が大きいかという問題が成り立ち、それは長期債の方が大きいということになります。実は冒頭の「公債を持つとLM曲線が左にシフトする」というのがよくわからなかったのですが、いかがでしょうか?
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この回答へのお礼

ありがとうございました。色々と勘違いがあったみたいです。

なお、公債の左シフトですが、M/P=aY-brがLM曲線として、公債残高をDとしたときに、M/p=aY-br+Dですが、縦軸にr横軸にYをとったとき、Dが増えることで切片が大きくなる、つまり上にシフトするということを書きたかったのです。すいませんでした。

お礼日時:2009/04/16 12:35

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