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1.金瓶梅 上下 徳間書店 土屋英明訳
2.金瓶梅 上・中・下 平凡社 小野忍 千田九一訳
3.金瓶梅全10巻 岩波書店 (岩波文庫) 小野 忍,千田 九一 訳

以上を調べて読みやすいものを探したのですが、1.は上下で終わってる限り相当略されてしまってるのでしょうか?それとも重要なところは書いてあるので略されても問題ない程度なのでしょうか?
2と3は相方が違うけど同じ人が翻訳してますが、どちらのほうが読みやすく原作に忠実なのでしょう?

以上を考えた上、どれを買うのが一番良いのでしょうか?
読みやすくて原作に忠実なものを探してます。
読んだことのある方がいましたら教えてください。

A 回答 (1件)

現在手に入る、「金瓶梅」の訳書は岩波文庫本だけでしょう。


平凡社本と岩波文庫本とは、岩波文庫本に序が新しく訳し加えられた事以外は殆ど同じ内容です。いわゆる「詞話本」の「全訳」とされるもので現行本は小野、千田訳だけです。平凡社本に訂正を加えて岩波文庫に入れたと云う意味の事を小野教授が書いています。(当時千田教授は既に故人、小野教授もその後物故)
実はこれ以外に絶版になって久しいのですが講談社から別訳が出ていました。(全4冊)彼我比べてみると微妙に違う部分や岩波文庫版(従って平凡社版)が訳述を避けて原文の儘にしている部分を訳すなど違いがあります。元々「金瓶梅」は淫書と云うイメーヂが強いのであまり猥褻と訳者が考えた処は原文の儘にしたのでしょう。

御求めになるのならば、上記では岩波文庫本でしょう。

なお、訳書の量を見比べれば徳間文庫本は全訳ではない事は明らかです。土屋英明編訳とある通り編集ものです。但し、上記の原文の儘の処を訳出したと云うのが売り文句です。
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この回答へのお礼

大変わかりやすく有難うございました。
平凡と岩波の違いはそういうことだったのですね。
同じ人が訳してるのが不思議でしたので。
講談社のも見てみたいような…基本のストーリーは一緒ですものね。
有難うございました!大変参考になりました!

お礼日時:2009/05/04 21:14

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