プロが教えるわが家の防犯対策術!

こんにちは。
新型インフルエンザについていくつか質問させてください。

1、現在、関西地方で流行している新型インフルエンザウイルスは、メキシコやアメリカで流行している新型インフルエンザ(H1N1型)と同一のものですか?

2、5月17日のWHO公式発表によると、新型インフルエンザ(H1N1型)での致死率はメキシコで約2%、アメリカで約0.1%と概算できます。
この死亡率の差は何が原因であると考えられますか?
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/20 …

3、くしゃみや咳によって飛んだ飛沫が、体や衣服に付着するとします。付着した飛沫から水分が蒸発してウイルスが空中に舞い、それが感染を広げる可能性はないのでしょうか?

A 回答 (2件)

 獣医師です。

ウイルスに専門知識を有しています。

 1ですが、同じウイルスです。

 2については、各国から公表されている感染者と死者の数は「検査して確定した数字」なので、真実の感染者数&死者数の"ほんの一部"です。
 どれくらい"一部"なのかは、それぞれの国の診断能力に依存しています。それと、どのくらい真剣に感染状況を把握すべきだという"意志"もですが。
 なので、公表された数字から致死率や感染率を推定するのは、あまりあてにはならないと考えた方が良いでしょう。

 そんなこんなも勘案して、現在のところ致死率は0.4%と推測されています。

 メキシコでの致死率の高さは、医療レベルの差か、あるいは他の何らかの感染症が同時に流行していて重感染が起きていたか、というところでしょう。

 3については、ないとは言えませんがけっこうレアでしょう。水分が飛んで乾燥するとウイルスの死滅速度が速くなるので、空中を再び舞って感染することはよほど条件を揃えてやらないと起きそうにありません。
 それよりも飛沫から直接、あるいは飛沫が付着したところを手指で触って、その手指から口→咽喉頭という感染のリスクの方が遙かに高いです。つまり、「飛沫が乾燥→再浮遊→感染」という経路での感染はないとはいえないが、そんなことになる前に飛沫から直接、あるいは手指経由でとっくの昔に感染が成立している確率が高い、ということです。

 ちなみにノロウイルスなどは、こういう感染経路が十分あり得る、ということです。ノロは非常に乾燥に強いウイルスですから。
 吐瀉物を始末する時は、みなさんそこそこ勉強していますから細心の注意を払って感染を避けることができても、その後「拭き取った後の乾燥した吐瀉物からウイルスが再浮遊→感染」で感染したりする、ということです。
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この回答へのお礼

非常にわかりやすい回答をありがとうござました。
勉強になりました。

お礼日時:2009/05/23 22:32

1、同じです


2、考えられる原因としては、メキシコの方がアメリカより医療体制が整っていないこと。あとは、メキシコでは発表される人数よりももっと多くの患者がいたとしたら(ただの風邪だなどと思って病院に行かない人もいる)、相対的に死亡率は下がります。ちなみにH1N1型の死亡率は0.4%(通常の20倍)程度のようです。アメリカの死亡率が低い理由はわかりませんが……
3、水分が蒸発したらウイルスは空気中にまうのかどうかはわかりませんが、くしゃみや咳によって飛んだ飛沫が空気中に舞い、それを吸い込むことによって感染することはあります。(むしろそれが普通)
また、くしゃみなどで飛んだウイルスがついた場所に別の人がさわって、目をこすったりすると感染します。
マスク、手洗いうがいが予防には効果的です。
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この回答へのお礼

なるほど医療体制の違いですか。
症状が表に出ていないだけで不顕性の患者はたくさんいると思われますから、検査体制の違いというのもあるかもしれませんね。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/05/23 22:30

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