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オーケストラの指揮者のタクトを見ていると、メチャクチャに振っている様に見えるのですが、演奏する人は、どこで判断しているのですか?
音とタクトの動きが全然合っていないように見えますが、全員がちゃんと合わせて演奏しているのが不思議です。

A 回答 (5件)

一般的に指揮の打点と演奏の拍は時間的に一致しません。



極端な言い方をすれば、完全に一致するということは(テンポ的には)指揮を見ずに予測だけで音を出していることと同意だからです。テンポ・アゴーギクの指示が重要でないときには、意図的に音と指揮を完全一致させることもあります。

ですから、指揮の打点と演奏は一致する場合もありますし、一般的には硬く叩くような指揮の場合は打点に近く、柔らかい指揮の場合は打点からかなり遅く、場合によっては半拍ほど遅く音が出ることもざらです。このことによって演奏のニュアンスとタイミングを「音が出る前に」伝えることができます。同時では演奏に反映されないことはお判りいただけるかと思います。

これは非常にややこしい事の様に思われますが、奏者は「一つ一つの指示にあわせて音を出している」のではなく、「指揮から感じられるリズム(音楽)に乗って演奏している」ため、慣れてしまえば意識せずに対応できるものです(実際気づかず対応している人も居ます)。

私は斎藤系列と、全く他の系列にて数年ずつ指揮を学びましたが、特にアマチュア/プロ/日本/外国と指揮の技術を分け隔てする必要性を感じません。特にあるとしたら、アマチュアは一曲を十回も二十回もするので、曲の指示やテンポの変化は頭に入っているが、本番でも交通整理が重要となるとか、対してプロは譜面渡せば曲は作ってくれるが、練習は数回、しかもその数回でどんどん変化(成長)するため、本番でも新しい音楽を提示する必要がある、等です。また、特にプロでは楽団と指揮者の力関係によって、どれだけ楽団の味で自由に演奏させるか、もしくは指揮者の味で纏め上げるか、という部分も出てきます。どれも直接技術とは関係ありませんが、どういった技術を使って指揮をするかの判断には影響します。

なお余談ですが、斎藤指揮法は、打点はまず[間接][直接]に分けられ、その[間接]をまた[叩き][しゃくい][平均運動]に分け…。と多くの技術に分析し、それぞれを最適な場所で使用できるようにするものです。また、先生自身が「型から入れ、型から出よ。」といったように、門下生の指揮そのものから指揮法を読み取ることは難しい場合もあります。参考まで。
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この回答へのお礼

どうも有り難うございました。

お礼日時:2009/10/23 02:16

>どこで判断しているのですか?


演奏者は指揮とコンサートマスターの両方を見て合わせています。
指揮では音を出すタイミングや切るタイミングが分かりにくい場合、コンサートマスターは体の動きでそのタイミングが合うように合図を出します。
それがコンサートマスターの役割の一つです。

参考URL:http://jiten.biglobe.ne.jp/j/82/f0/39/bafca0b360 …
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この回答へのお礼

どうも有り難うございました。

お礼日時:2009/10/23 02:13

yuchan2008さんが、メチャクチャで合っていないと思っているのは、テレビで見た感想ではありませんか?テレビの映像では、音と映像にズレがありますので、合っていません。

生で聞いても、後ろの方だと、音と光のスピードの関係で、やはりずれて聞こえます。でも実物は合っているんです。オケはちゃんと指揮者の打点で音を出しています。生の演奏を最前列で聞けば、よく分かると思いますよ。

傍から見るとメチャクチャな動きをしているように見えることがありますが、これは各パートがでてくるたびに、団員に合図を出しているためです。
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この回答へのお礼

どうも有り難うございました。

お礼日時:2009/10/23 02:15

えー、めちゃめちゃじゃないですよー。

見てると、ちゃんときれいにあってますよー。

多分ですね、普通の人は、指揮棒を振ったとき、「一番下」を叩いた瞬間にあわせるもんだ、って考えちゃうと思うんですよ。でも、これは違います。下に振り下ろすのは、いわば「余拍」なんです。その後の振り上げた「一番上」を叩いた瞬間が、拍のあわせる瞬間です。つまり、振り下ろしたスピードで曲のスピードを認識し、「はっ」と振り上げて上を叩いたときに「じゃーん!」とあわせて鳴ってるんですよ。

この拍をあわせる地点を「打点」っていうんですが、上から下に振り下ろしたとき、アマチュアは「下を叩いたところ」に打点があります。が、プロのオケの多くは、余拍のタイミングも重視しているので上にあがったところに打点を置くのが一般的らしーです。(っても、私が指揮をかじってたのはもうン十年も前だから、今は違ってたりして……)

そう思ってみてると、みんなきれいに揃ってることがわかりますよ。ただ、拍を叩くのがよくわからない人もいます。くねくね振り回してるだけじゃん、という人ね。特に外国の方に多いですね。日本人(日本で指揮を学んだ人)は、ほとんどが斉藤指揮法というもので学んでいて、これは「しゃくい」と呼ばれる非常にはっきりと打点がわかる指揮法なんです。なので、日本人の指揮のほうが、見ていて打点が圧倒的にわかりやすいです。(外国の人は、けっこういろいろな指揮法があるようで私もあんまりよくわかりません、はい)

なので、まずは日本人の指揮者の「上を叩くタイミング」を意識しながら見てみてください。そうすると、けっこうはっきりと打点がわかりますよー。
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この回答へのお礼

どうも有り難うございました。

お礼日時:2009/10/23 02:14

指揮者によって、ポイント、ポイントがあるようです。



あの指揮棒の全てに合わせているわけではなく、ポイントを合わせています。

舞台に立って演奏する前の練習で、指揮者によって、楽器ごとに、事細かに指導されます。

ですから、同じ曲によっても、指揮者によって曲の感じ方(曲調)が変わってきます。
名指揮者や、そうでない指揮者の違いは、そこにあります。

その時は、ちゃんと合わせるために、指揮をします。
事前に、何十時間以上も練習するため、本番では、メチャクチャに振っているような指揮でも合わせられるのです。
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この回答へのお礼

どうも有り難うございました。

お礼日時:2009/10/23 02:13

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