1つだけ過去を変えられるとしたら?

今回、質問させてもらう内容は
「絵本の挿絵が理解に及ぼす影響について」
です。ここでの理解というのは、内容(あらすじ)や記憶(ex.登場動物のキリンは青色であった)のことをさすものとします。
理解は年齢とともに上がります。そのため、比較的理解しやすい絵本を題材にした場合、差が現れにくくなります。そのような中で、絵本内での挿絵の影響力を知るにはどうすればよいでしょうか?現在想定している方法は簡単に言うと以下のものです。

絵本を読み聞かせるグループと絵本の朗読(絵を見せない)グループを作り、理解度を測る。

ただ、この調査の対象を大学生以上を想定しているため、理解の差が期待できないのです。本来でしたら幼児などがよいのでしょうが、伝がなかったりするので。ここ3週間ずっと打開策を考えていたのですが、思いつかず。。。方法の大体的な変更もかまいません。私が調査したいのは、あくまでも

「挿絵が理解に及ぼす影響」

ですので。何か分からないところなどがありましたら質問してください。こちらは確認次第すぐにお答えします。私のことですからね。

A 回答 (3件)

いままで見たことがない絵本を選び、読み聞かせのときに絵がない文章だけにしたものを先に見せて、それでイメージをアンケートしたり、登場人物のイメージを絵に描かせるのが良いのではありませんか。



それが、実際の挿し絵といかに異なるか、で文章だけでは伝わらないもの(絵から勝手に補完して認識しているもの)を具体的に確認すれば良いのです。

大学生を被験者にしてもいいですが、絵に描かせることを考えると小学生でもいいですから子供たちの協力が欲しいですよね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

今回示していただいた、提案された方法についてですが、描かせるのは被験者に対する負担が大きいため実行は出来そうなく、また、私の意図とも少し異なってしまいますので。。。

私は「挿絵の及ぼす影響」について知りたいので、「文章から得られる情報と想像」について知りたいわけではないのです(興味は湧いてしましましたが)。

trytobeさんの話から、絵からの直接的なアプローチにばっかり目がいっていましたが、逆に文章からの間接的なアプローチで測る方法を検討する価値があるように思いました。

お礼日時:2009/11/16 12:45

こんにちは。



大変興味深い調査ですね。
no1さんの仰るように「絵本の挿絵」という考え方に、まず違和感を覚えます。
子供が幼稚園生の時、福音館の編集さんから直接、絵本が出来上がるまでのお話を伺ったことがあります。
以下、そのお話をかいつまんで申し上げますね。

文章と同じくらい、もしくはそれ以上に絵からストーリーを読めなければ絵本とはいえない。
登場人物の表情・心象風景、これら描かれているすべてのものから、文章に書かれているもの以上のストーリーが読み取れるように意図されている。
大人は字が読もうとするが、子供は文字ではなく絵を鑑賞し、理解する。
つまり、絵本とは絵を読むものなのだ。
登場人物の表情・風景・色、など絵だけでも、お話が理解できるように絵本は作られている。
そのために、絵の直しを何度も重ねる。
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?isbn=9 …
この林明子さんの本はそいう意味で最も分かり易い本だということで、
紹介されました。

ぐりとぐらも赤い帽子の子が女の子で青い帽子の子が男の子、さてどっちがぐりでどっちがぐらでしょう?と質問されましたが、
私達は無意識のうちに、絵からお話を読んでいるんだなとはっとさせられました。
答えになっていなくてごめんなさいね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

 絵本の挿絵という言葉への違和感ですが、これは恐らく絵本について少し学んだ方ならば誰もが抱くものかと思います。なぜならば、福音館の編集者さんのおっしゃっていますように、「文章と同じくらい、もしくはそれ以上に絵からストーリーを読めなければ絵本とはいえない。」とあり、絵は主役でもあるからです。それを、理解を助けるためという意味で使われがちな「挿絵」では、違和感が生じるのもしょうがないことかもしれません。ただ、絵本の絵を何というかについては、違和感が残ったとしても形式上「挿絵」とするのがスムーズであることも確かなのです。実際に、絵本の研究をしている方の論文や書籍などを検索してもらえば分かりますが、「挿絵」と表示されています。今回の場合、私はあくまでも「挿絵が理解に及ぼす影響」知りたいので、「挿絵」という言葉を選択させてもらっています。
 絵本の絵に対する再考を促してくれる回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/11/15 16:18

問題を整理すると良いでしょう。



「挿絵が理解に及ぼす影響」を調査するならば、
このままだと問題があるようです。

 まず、「絵本の挿絵が理解に及ぼす影響について」から、「絵本の挿絵」とありますが、そもそも絵本は主に絵の世界を楽しむためのもので、絵がメインコンテンツとなります。その絵を理解したり記憶したりすることに意味が生じるので、絵を見せない手法では、子供や大学生以前に、どんなに理解力のある大人でも、本当の内容は決して伝わりません。これで絵以外の内容の理解度を調査する事にどれだけの意味があるのか疑問ですし、本来の目的とずれているのではないでしょうか。

 また、片方のグループには、「作品」として完成された絵本からメインの要素を削いで、未完成なものを見せているわけですから、映画を音だけで見るようなもので、受け取り手のモチベーションをも低下させます。もし、「作品の完成度が与える影響について」とか「受け取り手のモチベーションからくる理解度について」としての調査の色を濃くしたくないのであれば、このやり方は適切ではないように思います。

 もうひとつ、「挿絵が理解に及ぼす影響」とありますが、
その調査として、「絵本を読み聞かせるグループと絵本の朗読(絵を見せない)グループを作り、理解度を測る」とありますが、このやり方も厳密にいうと問題があるかも知れません。
 絵本は、絵以外にも、「本」としての構造の存在が理解に及ぼす影響もあります。今回考えられる影響は、「本のページをめくる行為を正面から見せる」ということが、理解に与える影響があると思います。
まず、目の前で読み聞かせると、紙をめく所が見えるため、文章のどのタイミングでページをめくるアクションが入るのかも、理解に大きく影響します。紙の厚みなどから、ストーリーの予測ができます。絵本の作者もこだわっていますから、書体や文字組みの工夫もかなり理解に影響します。本の中の文字の位置にも意味があります。紙の質感、本の形、大きさも内容を伝える要素として見せてあります。


 「挿絵が理解に及ぼす影響」を調査するならば、このような問題を解決しないと正確なデータがとれないと思います。
 ですので、調査のねらいと手法が少しずれているのではないかと疑問に思いました。

 そこで、考えられるのは、本来は絵のない文章だけでつくられたもので、作品性の薄いもの(新聞記事や、何かの説明文など)での調査が有力ではないでしょうか。
そういったものに、「文章だけのもの」と「挿絵をつけたもの」を同条件で比較する。
 これなら大学生でも問題ないのはもちろんのこと、本来理解できなかった幼児が理解できるようになるなどの予測も立てられます。
本という構造をとるなら、それぞれその体裁や、ページをめくるタイミングやなどをなるべく統一させる。
また、本ではなくスライド上映形式で試みる方が確実かも知れません。文章と絵以外の余計な要素を排除または統一することが大切だと思います。
ただし、絵は、人間が一定時間で知覚する情報量が文章より遥かに多く、どんな内容の文章を選ぶか以上にどんなビジュアルであるかも吟味する必要があります。

 一見簡単そうですが、厳密に正しい調査を行う事はほぼ不可能な研究内容だと思います。
ですが、うまくやればいい結果を期待できそうです。

 論点がずれていたらすみません。
私見ですがご参考までに。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
言葉にし、分かりやすく明確にしてもらい助かります。
 絵本を題材にして挿絵の影響度を測るのは間違いではないかというご指摘について。
 これは、私自身も大いに感じています。絵本として機能が、文と絵だけにあるわけではないというご指摘のとおりです。その絵本としての魅力は絵や文以外にも、その絵本の構成や製本状態にもあります。有名なものでは、横に細長い「スーホの白い馬」は草原の雄大さを現すためであったり、縦長だけでは飽き足らず更なる工夫をしている「パパ、お月さまとって!」(エリック・カール)などがありますからね。
 そもそも、今回の調査のきっかけは、絵本について調べたときに浮かんだ次の疑問に起因します。「絵本の挿絵は理解の促進とともに抑制も行う可能性があるがあるというが本当だろうか?」このことは感覚的にはなんとなく分かるのですが、実際にはどうだろうかというのが正直な感想でした。そこで、促進については調査によって、抑制については具体例によって知ろうと思いました。前者は具体的なデータとしての納得が得られます。後者は、具体例さえ発見できていなかったのでそちらを優先しようと考えました。
 方法の提案について。
 題材を作品性の薄いものに求めるのは純粋に挿絵が理解にどのように影響するかを見る上では有効ですね。しかし、根元に物語の理解への影響を見たいという想いがあるため、少ししこりのようなものがあるので、口伝されている民話を使うなりと再考します。
 スライド形式は確かに有効かもしれません。実際に、絵の種類に対する好意調査の折に武田京子氏も大学生に対して使用していました。ただ、私の場合は、そのような大掛かりなことが出来そうにないので、紙芝居のように絵の提示(これも厳密には影響があるかもしれませんが)を行うところが現実的な方法かもしれません。
 挿絵の選択について。
確かに、これは吟味する必要がありそうです。当初は、絵本をそのまま使用させてもらおうと考えていたため、このことはあまり考えていなかったので。。。
 簡単そうと思いはじめようと思ったことですが、意外にも正確なデータを取ることが難しいことがよく分かりました。the-starさんの言うとおりほぼ不可能なのかもしれませんが、自分なりに納得の出来る形で決着をつけたいと思います。真剣かつ丁寧な回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/11/15 15:49

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