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ヨーロッパは大半がユーロで統一されているらしいですが、国際間で通貨が統一されるとどういう効果があるのでしょうか?またイギリスが加盟しない狙いはどういうことなのでしょうか?

A 回答 (4件)

為替リスク、為替手数料がなくなるので、以前より容易に貿易のコストが低くなり、活性化します。

金融面でもコストが低くなるので、活性化しますね。貿易以外でも生活面でもあります。簡単な例で言うと、隣国まで車で30分で、あっちで買い物しようと思っているけど、通貨を交換するのがめんどくさい、他通貨の小銭が増えてしまうから止めようと思ってたのが、同じ通貨だと、そういうハードルがなくなり、経済も活性化します。

後は、他の方が言っている様に、通貨の安定がメリットと思います。やはり規模が大きくなるので、特に小国では通貨を安定させる事が出来ます。特に欧州は安定的な大きい国が入っているので、安定度が増します。また、ユーロは非常に規模の大きな通貨ですので、ドルが凋落した場合の保険にもなりますし、世界的な発言力も増します。

イギリスが加盟しなかったのは、他の方が言っている通りと思います。一般的に加盟しない狙いと言うと、自国の独自政策を確保する為かと思います。簡単な例ですと、自分の国の景気が悪いが、欧州全体では良い場合に、ユーロは金利が高く設定され、通貨の供給量も絞る状態になりえます。しかし、自国は景気が悪いので、金利を低くして、通貨の供給量も増やすという政策を取りたい場合がありますが、これが出来なくなります。イギリスも建前の一つはこれです。特に金融立国の様相が強かったので、こういう意見も多いと思います。話はずれますが、今ドイツで働いていて、イギリスにも支店があるので、ドイツ人とイギリス人と一緒に話す機会がありますが、良く出る話題は、ドイツ人からイギリス人に、ユーロとポンドのレートが1対1に近づいてきたから今が、ユーロに入る良い時期ではないかとの話です。人によりますが、イギリス人は色々理由をつけて否定する意見が多いです。心理的な面でイギリスが陸続きでないというのも躊躇する一つの理由と思いますし、たまにイギリス人から聞く話で、イギリスが歴史的にも言葉的にも政治的にもアメリカに親近感を持っているのも影響しているかもしれません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
国境地域の経済を活性化しますね。
小国も支えあって共同で成長すると言う思想があるのです。ヨーロッパは排他的でないということはいえます。
イギリスは、対面よりも実際に重点を置く典型的アングロサクソニックシンキングでしょうね。

お礼日時:2009/12/20 01:35

>国際間で通貨が統一されるとどういう効果があるのでしょうか


一番の問題は資本の移動に関する煩雑さの解消です。
例えば100万円をエジプトとかに送金したと考えて下さい。

正攻法で行くと円→ドル→現地通貨というようになります。
2回の為替交換で2万円近い手数料を取られます。
送金の手数料もかかります。相手銀行側で着金料も取られます。
更に外貨口座の場合、円と違って入出金に数千円単位のお金を取られます。
多分、この時点で3万円は越えているでしょう。

実際に送金するとなると、これだけで青ざめるはずです。
もっともこれはバカ正直すぎて他に回避する方法がありますが、大変さは実感できたでしょう。

欧州は国が密集していますので、少し資本が移動するだけでも大変なのです。
そこで貨幣を統一しようという動きはかなり前からありました。

>イギリスが加盟しない狙いはどういうことなのでしょうか
ジョージソロスが仕掛けたポンド危機によるものです。
10年前に発生したアジア通貨危機も同じようなもので、為替の世界では有名な話です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%B3% …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
為替による経済の流通疎外をなくすと言う効果が一番大きいようですね。ヨーロッパは一家共同体であると言う思想がなければできないことです。

お礼日時:2009/12/20 01:33

 通貨のベースとなる経済規模が大きくなって、安定します。


 特に経済規模の小さな小国の場合、大きな効果があります。

<リーマンショック以後の金融危機と小国の経済>
 アイスランドとルクセンブルク

・アイスランドでは、相当高率のインフレが起こっています。
 
 2007年に、1クローナ=2円程度だったものが、現在では1クローナ=0.5円程度まで下落しており、現在も年率10%程度の下落が続いているようです。

 為替レートから考えて、小国で自給自足が不可能なアイスランドの物価は、輸入物資の値上がりで、少なくとも300%程度は上がっているであろうと想像されます。

 日本で考えるなら、食料品・ガソリンなどが3倍になって、会社の倒産が相次ぎ失業者が急増する状況です。
 ハイパーインフレという状況ではないとも言えますが、貯蓄の価値も3分の1になった状況ですし、経済が激変しています。
(現在は、IMFや他国からの緊急融資などがあって、資本主義先進国は、お互いに支え合っています。資本主義先進国との経済関係が希薄な国の場合に、経済支援が十分行われないので、ソ連崩壊やジンバブエなどのようにハイパーインフレになるケースもありますが、世界の経済システムに直接影響がない場合に限られるようです。)

ウィキよりの抜粋
<2008年9月、アメリカのサブプライムローン問題に端を発した世界金融危機により、アイスランド経済は危機に陥った。2008年9月29日にグリトニル銀行が政府管理下に置かれ、クローナの対ユーロ相場は大幅に下落した。10月6日には政府が非常事態を宣言し、議会はアイスランド国内の全銀行を国有化する法案を可決した。7日にはランズバンキ銀行が国有化され、9日には最大手のカウプシング銀行も国有化された。

こうした危機を乗り切るため、アイスランド中央銀行は8日にロシアから40億ユーロの緊急融資を受けることを発表したものの危機は収まらず、10月14日には国際通貨基金 (IMF) に正式に支援を要請した[8] [9] 10月27日にカウプシング銀行のサムライ債(円建ての債券)780億円が事実上のデフォルト(債務不履行)となった[10]。 当時のゲイル・ホルデ首相は朝日新聞のインタビューに対し「民間銀行だったときのことで本来は政府の問題ではない。公的管理下にあり、そこで最善の処置がされるだろう」と回答を示している。危機を導いた「男性型経営」に対する批判も多く、国有化されたランズバンキ、グリニトル両行には、それぞれエリン・シグフースドッティル、ビルナ・エイナルスドッティルという2人の女性が新CEOに就任した[11]。なお、通貨暴落より原材料輸入費が高騰したのを受けマクドナルドでは2009年10月31日に異例とも言えるアイスランドからの撤退を行った[12][13] 。>


・ルクセンブルクの場合
 
 国際金融業が国家の主要産業なので、国家経済は大打撃を受けていますが、通貨自体はヨーロッパの共通通貨ユーロを使っており安定していますし、小国で国境通過も自由であるためドイツ・フランス・ベルギーなどで、生活物資を購入することも可能なので、アイスランドほどの混乱は起きていないようです。

 →もし、ユーロを導入しておらず、昔ながらの「ルクセンブルクフラン」を今も使っていたなら、住民がフランス・ドイツ・ベルギーなどの他国の通貨しか使わないような事態も考えられ、アイスランド以上の通貨暴落になったと思われます。通貨が共通であることによって、国家経済が破綻に瀕しても、通貨が安定していることで、個人生活は比較的守られます。(その分、ドイツやフランスなどの経済規模の大きい国に負担がかかっていることになりますが。)
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。小国が恩恵を受けるのですね。

お礼日時:2009/12/20 01:31

イギリス自体、元々は参加する気だったのですがユーロ導入直前、ポンド危機が発生し政府が多額の国債を出した上での景気対策に迫られ、「政府債務をGDP比で一定値以下に抑える(15%だったかな?)」というユーロ導入の条件を達成できなくなったため断念しました。


格好つけて「ポンドには女王の肖像があるから廃止できない」なんて言ってますけどね。

導入のメリットとして流通国間の経済活動の活発化があります。両替の手間も為替のレートで含み損が出るわけでもないので、気軽に旅行に行けます。欧州は陸続きで移動も楽ですしね。また、次の基軸通貨と持て囃されたように多数の国で流通する通貨は安定感があり、特に小さな国には国の購買力を高め、大国には輸出する品が為替に左右されないというメリットもありますね。

リーマンショック以降デメリットがモロに出てるんで正直行く末が不安な通貨でもあるんですけどねぇ
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
イギリス不加入には実際的な理由があるわけですか。それは知り
ませんでした。
国家間の流通を円滑にしますよね。

お礼日時:2009/12/20 01:30

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