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9日後にはじめてのクロアチア旅行に出発します。そこで質問です。

成田からローマ経由トリエステ(イタリア)で飛行機を降り、バスにて
クロアチアの首都ザグレブに入る行程です。

クロアチア通貨クーナへの両替は、どこですると良いでしょうか?

成田でできますか?ローマでできますか?ザグレブについてからですか?

また、その場合、日本円でできますか?ユーロですか?米ドルでも良いですか?

なるべく両替のための目減りが少ないようにはしたいのですが・・・・
また、日本国内で両替するには、郵便局が一番有利と聞きましたが本当でしょうか?
どなたかご存知の方お教えください。

もうひとつの質問は、この時期の服装計画です。日本と同じくらいまたは少し寒いくらいと考えていますが、良いでしょうか?

よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

 こんにちは。

昨年の6月にクロアチアを訪れた者です。プロチェ、ドゥブロブニク、スプリット、トロギール、プリトヴィツェ、ザグレブと回ってきました。

Q1: クロアチアクーナへの両替はどこでするとよいか。
A1: クロアチアに到着してからの両替を勧めます。

Q2: 成田でクロアチアクーナに両替できるか。
A2: 成田では扱いがありません。ローマについては知見を持ち合わせませんが、クロアチアで両替するよりレートが悪いことは容易に推定できます。

Q3: 日本円をクロアチアで両替できるか。
A3: 全ての場所でではないにせよ可能です。ユーロや米ドルを介した二重両替をする必要はありませんが、ユーロを少し多めに持っておけば安心です。

Q4: なるべく目減りが少ないようにしたい。
A4: クロアチア到着後に私営両替商を何か所か見て回るのが最善です。クレジットカードでのキャッシングを利用するのも一法です。

Q5: 郵便局が一番有利と聞いたが。
A5: 概ね有利ですが一番とは限りません。

Q6: 現在の気候は。
A6: おっしゃるように日本と同じかやや寒いくらいでしょう。朝は氷点下まで下がります。春先なので寒暖の変化が大きいようです。

1. 両替レートが決まる仕組みと為替用語
 両替レートは銀行や両替商がその日の思いつきで決めているわけではなく、数字が決まるための仕組みがちゃんと存在します。少々長くなりますがその説明におつき合い下さい。
 レートが決まる大元は外国為替市場における金融機関間の取引きです。外国為替市場における取引きレートを「銀行間レート」と呼んでいます。新聞やテレビが「今日の東京外国為替市場、終値は1ドル=90円70銭でした」と報じているレートは通常この銀行間レートです。また銀行間レートは全世界で連動していますから、「どの国の銀行間レートが有利だろう」と考えることは無意味です。
 さて銀行間レートは株と同じように価格が常時変動しています。両替や送金といった為替取引をこの銀行間レートを基準に行うと処理が煩雑になります。そこで金融機関は銀行間レートに代わる数字として「公示仲値(TTM)」というレートを定め、その日の取引の基準レートに用います。公示仲値と銀行間レートは厳密には一致しませんが、両替の有利不利を考える上では同一視して差し支えありません。また公示仲値は各金融機関が独立に定めるため若干のばらつきがありますが、差異はあっても0.1%かせいぜい0.2%です。

 一般の顧客はこの公示仲値で取引きすることはできません。外貨を買うにしても売るにしても、必ずいくらかの手数料を払うことになります。ご質問中の表現を借りれば「目減りがある」ということになります。そして有利な両替とはすなわち「公示仲値から上乗せ/差し引きされている手数料がなるべく少ない両替」ということです。
 送金やトラベラーズチェック発行といった、外貨現金のやり取りを伴わない取引きで適用されるレートを「対顧客電信売レート(TTS)」と言います。TTSは決まった幅の手数料をTTMに上乗せすることで機械的に設定されます。
邦銀におけるTTSは多くの場合、米ドルがTTM+1円、ユーロがTTM+1円50銭です。この上乗せ分を「為替手数料」と呼びます。
 外貨現金のやり取りを伴う取引きにはさらに「外貨現金取扱手数料」(名称は銀行により異なる)が上乗せされます。外貨現金の取扱いにはその国からの輸送コスト、運用に回せないことによる死蔵コスト、為替変動によるリスクが発生します。そこで手数料を上乗せしてコスト/リスクを回収しているわけです。邦銀では米ドルが1円80銭~2円、ユーロが2円50銭~6円に設定されています。通常、TTM+為替手数料+外貨現金取扱手数料をひっくるめた数字を「現金両替レート」として表示しています。すなわち米ドルならTTM+2円80銭~3円、ユーロならTTM+4円~7円50銭ということです。

2. どの国でどのように両替すべきか
 A国の通貨をB国の通貨に両替する場合、いずれの国で両替した方がよいかは簡単な話です。A国の通貨の国際的通用度とB国の通貨の国際的通用度を比較し、「通用度の低い通貨の国で」両替すればよいのです。例えば日本円と米ドルなら日本円の方が通用度が低いので日本で両替するのがよく、日本円とタイバーツならタイバーツの方が通用度が低いのでタイで両替といった具合です(*1)。これは上記1. の、外貨現金取扱い手数料を考えれば自明のことです。すなわち米ドルのように需要も多くて回転が早く、さらに為替変動リスクや死蔵コストも限られている通貨であれば安い手数料で両替できます。逆にタイバーツのように需要が限られており、為替変動リスクも相対的に大きい通貨では、手数料を高めに設定せざるを得ないからです。
 今回のご旅行ではユーロとクロアチアクーナに両替することになりますが、ユーロは日本円より国際的通用度が高いので日本で両替した方が有利です。クロアチアクーナは当然、クロアチアで両替です。「ユーロが余ったからそれをクーナの両替に充てよう」という場合でも、ローマよりザグレブでの両替が有利です(*2)。

(1) ユーロの両替
 日本の銀行におけるユーロ現金への両替レートは公示仲値+4円~7円50銭です。最安の+4円を出している銀行は、全国規模の銀行では三井住友、三菱東京UFJ、ゆうちょ(郵便局)などです。みずほは+6円なので不利です。地方銀行では成田の千葉銀行、関空の泉州銀行なども公示仲値+4円です。参考までにヨーロッパで両替すると公示仲値+6円~15円くらいのレートになります(*3)。ですからユーロへの両替は日本で済ませてください。
 昨今は金券ショップなども両替を取扱っています。ユーロ現金のレートは公示仲値+3円~4円です。交通費をかけてまで遠方に両替しにいくほどの差ではありませんが、お近くに扱いがあるショップがあれば覗いてみてもよいでしょう。なお大手では大黒屋が有名ですが、ここのユーロ両替レートは公示仲値+4円なので銀行に対しての優位性はありません。
 以前はトラベラーズチェックもよく使われましたが、昨年から発行手数料が2%に値上げされたこと、ヨーロッパでは換金時に1~3%程度の手数料がかかることから利用価値は薄れています。日本でユーロ現金に両替して持ち込めば十分です。

(2) クロアチアクーナの両替
 まずは実際の両替レートを示します。2009年6月22日11:30、ザグレブ空港内の両替レートです。左が売りレート/右が買いレートです。手数料はすべてレートに込みで、別途の手数料は徴収しない旨も記されていました。
米ドル 5.397 4.981
日本円 5.728 5.017
ユーロ 7.30 7.14
 「買い」「売り」のどちらを見るかで戸惑うことがありますが、主語は常に金融機関側、目的語は常に外貨です。日本円をクーナに両替する場合は「金融機関が日本円を買うレート」、すなわち「買い」を見ます。
 この日のレートでは買いが100円→5.017クーナ、売りが5.728クーナ→100円です。公示仲値は表示されていませんが、売りと買いを足して2で割れば近い数字を推定できます(5.3725クーナ)。(5.3725-5.017)÷5.3725を計算すると目減りは6.6%と分かります。6.6%はちょっと高めの数字ですが、ヨーロッパは全般に手数料率が高い上に空港での両替ですからこんなものでしょう。
 ユーロについても同じ計算をすると目減りは2.2%と求められます。同じ経済圏ですし両替需要も円とは桁違いに多いですから目減りが少ないのは当然です。また米ドルは目減り4.0%で、ユーロより大きいですが円よりは小さいのも納得できるでしょう。
 ちなみにユーロ経由の二重両替ですが日本円→ユーロで1ユーロ当たり4円(3.2%)、ユーロ→クーナで2.2%の合計5.4%の目減りになります。直接両替と比較して1%ほど有利ですがわざわざ二重両替するほどの差ではないでしょう。ただ通用度としてユーロの方が高いのは事実で、万一の備えとしてユーロを多めに持ち込むのは悪くありません。ホテルなど最初からユーロ建てで料金が設定されていることもあります。
 ザグレブでは私営両替商はあまり見かけませんでしたが、見かけた1軒のレートは買いが1ユーロ→7.23クーナ、売りが7.31クーナ→1ユーロでした(2009年6月21日 22:00, *4)。同様に目減りを計算すると0.6%でかなり有利と言えます。
 ドゥブロブニクではそこかしこに両替商があり、日本人観光客も多いためか見た限りどこでも日本円の両替は可能でした。目減りは4~5%見当です。レートに多少ばらつきがあるので散策がてら少し見て回ってから両替するとよいでしょう。

(3) クレジットカードによるキャッシング
 私はクロアチア滞在中の現金は全てクレジットカードによるキャッシングで調達しました。キャッシングは一種の借金ということで好まれない方もいらっしゃいますが、海外では両替の代わりとして便利に利用できます。
 レートは「クレジットカード会社が定める換算レート」で、これに利用日から引落し日までの利息が加算されます。「クレジットカード会社が定める換算レートは」銀行間レートと同等(±0.5%以内)とみなしてよく恣意的に円安に設定されることはありません。利息ですが年利が15~20%、利用日から引落し日までは25~55日くらいですので1.0~3.0%程度を払うことになります。これは両替の際の目減りと比べて一般に有利な数字です。
 私はセゾンカードを用いて全部で4回、現地の現金自動預払機からクロアチアクーナを引き出しました。受付拒否などのトラブルも特にありませんでした。また帰国後すぐに繰り上げ返済したので、利息は最小限で済んでいます。
 もしキャッシングを利用される場合は、お持ちのクレジットカードでのキャッシング利用規約や手数料を事前に十分確認下さい。昨今、キャッシングのサービス提供を終了するクレジットカードも増えていますので要注意です。利用する場合でも必ず他の手段も準備することが重要です。回線不調やキャッシュカードの磁気不良、あるいはキャッシング枠を使い切ってしまうような事態もあるからです。

(4) 郵便局の両替は有利か
 郵便局(ゆうちょ銀行)における公示仲値からの上乗せ分(1外貨単位あたり)は以下の通りです。国内の銀行では確かに最安の部類ですが、英ポンド現金(三井住友、みずほが11円)、豪ドル現金(みずほが9円50銭)は他行に譲ります。またそもそも、豪ドル/カナダドル/中国元/韓国ウォンなどは現地で両替した方が有利なので、郵便局が最も有利かどうか論じることにはあまり意味がありません。
【現金】米ドル2円80銭 ユーロ4円 スイスフラン4円90銭 英ポンド12円 カナダドル8円60銭 豪ドル9円70銭 中国元1円80銭 韓国ウォン(100ウォンあたり)1円50銭
【トラベラーズチェック】米ドル1円 ユーロ1円50銭 英ポンド4円 カナダドル1円60銭 豪ドル2円 ※いずれも発行手数料2%別途加算

3. 現地の天候
 旅行や出張で海外の気象データを知りたい場合、私は参考ページ[1]の"weather underground"を利用しています。過去のデータも収録されていますから、「この場所の11月の気温はどれくらいだろう」「3月と4月で雨が多いのはどちらだろう」といったことも調べられます。そのほか日の出・日の入りの時刻まで出ているので、現地での行動予定を立てるのに重宝します。
 使い方は難しいものでなく、一番上の"Search"欄に都市名や国名を入れて検索するか、中央下の地図またはメニューバーから順次選択するかで、まず場所を指定します。例えば"Zagreb"と入力して検索すると[2]の結果が出てきます。
 最初に表示されるのはその時点での気象状況ですが、その下の"History & Almanac"欄で日付を指定すれば過去の特定の日のデータも見ることができます。一日ごとに見るのでなく、週単位や月単位での変化を概観することも可能です。旅行の際の服装準備なら週単位で見ればよいでしょう。例えば[3]は2009年3月22日から1週間の天候変化です。春先ですので気温変化が激しいですが最高気温が7℃~18℃、最低気温は-4℃~5℃と分かります。なお表中で「降水確率」とあるところは「降水量」の誤訳です(precipitation)。

参考ページ
[1] http://nihongo.wunderground.com/
[2] http://nihongo.wunderground.com/cgi-bin/findweat …
[3] http://nihongo.wunderground.com/history/airport/ …

*1 双方とも通用度が低い通貨同士の場合、通用度の高い通貨にいったん両替する「二重両替」を行った方が有利になることがある。日本からの渡航者が少なく、円が国際的通貨としてあまり認知されていない国に渡航する場合も同じ。(いったん米ドルなどに両替して持ち込む)
*2 ローマで日本円からクロアチアクーナに両替する場合は、日本円→ユーロ→クーナの計算になり目減りも2回分生じる。
*3 +2円06銭という日本より有利なレートで両替できたことがあるが(2009年、スロベニア・リュブリャナ)例外的な事例と言える。
*4 その時間には既に営業を終了しており、ウィンドーにユーロの両替レートのみが紙で貼り出してあった。日本円の両替が可能かどうかは不明。

参考URL:http://nihongo.wunderground.com/history/airport/ …
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この回答へのお礼

精しく専門的なご回答を頂き、まったくもって感謝に耐えません。

大学の経済学の講義を聴いているようでした。
経済音痴の馬鹿みたいな質問で恥ずかしいです。
素人でもわかるように、精しく丁寧にしかも参考URLもたくさん張っていただき、本当に感謝しています。

出発まであと8日をきります。早速郵便局でユーロに少し両替し、あとは現地でクーナの小銭を円から両替しようと思います。クレジットカード支払いをメインにするつもりです。

天候の情報も役立ちました。当方静岡県の住民ですのでここよりは相当気温が低そうです。寒さ対策も怠らないよう荷物の準備に入ります。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/03/13 22:50

「地球の歩き方」のエリア情報には、



・レートがいいのは私営の両替所。(現地の)
・外貨の通用度はユーロが高く、なかには日本円を受け付ける銀行、両替所、高級ホテルもあるが数は少ない。

などなど書かれています。
http://www.arukikata.co.jp/country/europe/HR_gen …

ガイドブックにも同様の事が書いてあるのではないかと想像しますが。

ユーロや米ドルなら日本国内での両替が得です。
それ以外は現地のほうが良い。
主要通貨以外は、「どこで両替するのが良いか」以前に、「どこで両替出来るのか」のほうがまず問題です。

成田空港の両替案内。クロアチア・クーナは無いみたいです。
会社名(銀行名)をクリックすると取り扱い通貨が表示されます。
http://www.narita-airport.jp/jp/guide/service/li …
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この回答へのお礼

早速回答していただきありがとうございました。
「地球の歩き方」のエリア情報
を張っていただきましたのでゆっくり見ました。
『ユーロや米ドルなら日本国内での両替が得です。
それ以外は現地のほうが良い。
主要通貨以外は、「どこで両替するのが良いか」以前に、「どこで両替出来るのか」のほうがまず問題です。』

そうですね。なるほど納得です。

ユーロに少し替えて行き、後は現地で調達することにします。

週明けには両替に行ってきます。ありがとうございました。

お礼日時:2010/03/13 22:36

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