プロが教えるわが家の防犯対策術!

父が食道と胃がんを患い手術を受けました。手術は12時間におよびましたが、成功ということで、リハビリを続けながら入院しています。当初は2か月ほどで退院できるとだろうということだったのですが、4か月めの今月もまだ退院できないでいます。縫合不全が理由だということです。縫合不全とは腸を開き縫い合わせたところがうまく、縫い合わされていないので、そこから膿がでてくるというものなのですが、この症状が理由で長引いています。これはどうして起こるのでしょうか?成功だということで、退院を楽しみにしていたのに、担当のお医者さまも説明が少なくこちらから聞いてみても同じ説明で、少し腑に落ちないことがあります。手術の仕方がまずかったのではとも思ってしまいます。このような状況から何かおわかりになる方がおられましたら、アドバイスいただけたらと思います。

A 回答 (1件)

縫合不全というのは、「縫合した部分がうまく、くっついていない」


という状況を示す医学用語です。

では、その原因は何かというと、
技術的なミスという場合もありますが、多くは色々な要素が複雑に
絡み合っていて、たいていは原因不明です。
手術をすれば、一定の割合(数%)で、縫合不全が生じる事は
医学会では常識になっています。

特に、食道の手術は、縫合不全の確率が高い手術です。
理由は、食道を切断した為に、遠くの臓器(小腸)をひっぱって代用する
ので、腸の血行が悪くなる、予想外の緊張がかかる、腸そのもの具合が
良くない、などの腸の問題も考えられます。
また、膵臓を切除、または、膵臓の働きが悪くなり糖尿病やそれに近い
状態となり、傷の治りが悪いという場合もあります。
また、手術後に口から入った菌が、たまたま食道へ行って、
縫合部位に感染を生じたとも考えられます。
これらの要素が複雑に絡み合っているので、どれが原因だとは、単純には
言えないのです。

縫合不全が生じたときの一般的な治療は、絶食して、縫合不全の部位に
余分な菌が付かないようにする、余分な力がかからないようにする……
つまり、縫合部位を安静にして、抗生物質などを投与して、回復するのを待つ
ということになります。

傷を早く治すためには十分な栄養を取る必要があるのですが、そのためには、
「食べる」ことが一番なのです。
点滴では、生命の維持に必要な量の栄養しか与えることができません。
なので、絶食して回復を待つ……というのは、とても厳しいバランスなのです。

手術の成功とは、単に、「がんを摘出して、患者が手術中に死亡しなかった」
というだけのことです。
「手術の成功」とその後の回復とは、まったく別の問題です。

御尊父様の病状がどのような状態なのか、詳しい事はわかりません。
しかし、主治医のミスではないかと疑っているのでは、良くなるものも
良くなりません。
まずは、先生とのコミュニケーションを良くしてください。

手術やその後の治療にミスがあったのかもしれません。
今、そのことで先生を追及して、御尊父様が良くなるのなら、是非とも、
そうするべきですが、現実には、そんなことをしても御尊父様が
良くなることはありません。
ミスの追求をするのは、後からでも十分です。
ならば、今、するべき事は、
今、何が起きているのか、
今、何をするのが御尊父様にとって一番良いことなのか、
ということを正しく把握することです。

ご参考になれば、幸いです。
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