dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

語りえないことについては人は沈黙せねばならない、のですか?

Wovon man nicht sprechen kann, darueber muss man schweigen.
ヴィトゲンシュタインの論理哲学論考第7章の有名なタイトルです。

二つ質問があります。
1.語りえないこと、Wovon man nicht sprechen kann,とはどんなことでしょうか?
ヴィトゲンシュタインには語りえるか語りえないかの判断基準があったのでしょうか?

2.哲学は対話によって進歩する、あるいは、哲学者が対話によって学習する面があるとおもいますが、語りえるか語りえないか不明である事について語り合いながら理解を深めることも、ヴィトゲンシュタインは否定しているのでしょうか?

ちゃんと本を読まずに質問して恐縮ですが、皆さまのお考えをご教授いただきたくお願いします。

A 回答 (15件中11~15件)

「ヴィトゲンシュタインには語りえるか語りえないかの判断基準があったのでしょうか」


なければなりたたないことを書いてるんだからあるにきまっています。

「語りえるか語りえないか不明である事について語り合いながら」
前半不明では後半なりたちません。
卵を産むかどうか不明な猫、がいないのと同じです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます。

質問を言い換えます。
語りえるか語りえないかのヴィトゲンシュタインの判断基準はなんだったのでしょうか?

お礼日時:2010/04/27 16:36

会話によって進歩することは事実かと思いますが、言葉では上手く言い表せないこと、あるいは自分でもよく理解していないことなどを話そうとすると、本質から外れた妄想に突入してしまうことがあると思います。



特に対話であれば集団幻覚のごとく、妄想がさらに加速することもしばしばです。
分からないことでも、分からないという前提をわきまえた上で語り合うのならまだいいとは思いますけど。

つまりは哲学的に語りたければ自分の語るべき目的や対象をわきまえる必要があるということではないでしょうか。

恐らくは無知の知(自分が何を知っているかではなく、何を知らないかを理解することで真理に近づくことができる)に通じる考え方ではないかと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2010/04/27 16:53

なぜ「語りえない」のでしょう?


物理学的には、「どうやっても認識できないものは存在しないこと」という事はできます。
有限な存在性は、認識される事で生じる=自我仮説と時空仮説の相補分化。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます。

>なぜ「語りえない」のでしょう?

これが私の質問でもあります。

物理学と哲学の対象の相違として、「愛」や「神」や「自我」などを対象としうるか、否か、というのがあります。
どうもヴィトゲンシュタインは「愛」や「神」などを、Wovon man nicht sprechen kannの対象としているようですが、Wovonが不定関係代名詞なので、何を指しているのか分かりにくいのです。

私としては、哲学こそが物理学で語れない(記述できない)事項を語るものと思っていたので、ヴィトゲンシュタインは自ら哲学を否定しているのではないかと思い、質問した次第です。

お礼日時:2010/04/27 15:27

1番目スワヒリ語で論じてたら沈黙します



2番目は哲学というか対話の基本だよね☆

仮に否定すると~それを語る当人の言葉も
同じ理屈で否定されるゆえ普通は墓論かと
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます。

ヴィトゲンシュタインはスワヒリ語の堪能な人にもSchweigen、話してはならないと言っていると思います。

お礼日時:2010/04/27 15:31

素人ですが、


「語りえないこと」の定義が重要だと思います。
「語りえないこと」が人が語る言葉を持たないことであれば、
語りえないことについては人は沈黙せねばならない(語ることが出来ない)。

語りえるか語りえないか、の判断や判断基準については推察しようがないが、
この文は語りえないことのみに言及している、と思う。

つまり、語りえるか語りえないか不明なことについて、
沈黙せねばならないかどうか、については縛りが無い。

しかし、ひねくれて考えると、
語りえないことに対して人は歌うことができるかもしれない。
歌う状態は沈黙した状態ではないので、
沈黙しなくても良い、と言えるかもしれません。
とすると、「沈黙」についても定義を決める必要がありますね。

この回答への補足

日本語訳が誤解を生むかもしれないので補足します。

「語る」という訳がついていますが、語るに相当するドイツ語はRedenであり、ここではSprechenを使っていますので、最も基本的な「話す」が妥当な日本語訳と思います。

また、Schweigenを「沈黙」と訳していますが、これは、英語に対訳がなく、英語でいえば、speak nothingに相当すると思います。
したがって、日本語で「彼は黙って騒音を出し続けた」というときの「黙って」に相当するわけで、静寂を守るという意味は必ずしも無いと思います。

僭越ながら、英訳すると、
Of which you cannot speak, you must speak nothing about that.
となりますでしょうか。

日本語に拙訳を試みるなら、
「そのことについて話せない事/物に関しては、言葉を弄するな」
となるかと思います。

補足日時:2010/04/27 15:17
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます。

>語りえるか語りえないか不明なことについて、沈黙せねばならないかどうか、については縛りが無い。

であれば、語りえることと語りえないことの識別基準が明確でない限り、大半の人は語りえないことについて語ってしまい、一生を終えることになります。

「沈黙」の定義に関しては、補足欄にてSchweigenの意味を特定しましたので、ご参照ください。

お礼日時:2010/04/27 15:35

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!