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私の妹(重度知的障害)は来年高校を卒業し、どこかの作業所に入所する予定です。予定は未定ですけど。支援費制度(でしたっけ?)が始まりましたが、良いことは何にもないと親が嘆いてました…
で、未定ではありますが、もしどこかの作業所にはいることが出来た場合、「金銭的な負担」というものはどのくらいあるのでしょう?
両親の話を立ち聞きしていると
・ノルマがあって、作業所制作の品を保護者が売る。近所や友人に売るけど、何度も売るのは気が引けるので結局自分で買い取ってしまう。(値段の割にイマイチな品なので、余計に勧める気になれない)
・作業所設立時の借金があり、それを保護者が支払う。etc…
これらはどこの作業所でもあることなんですか?親は「妹が楽しくやれる作業所ならどこでもいい」と言ってはいますが、家も経済的に余裕はないので悩んでるようです。私も借金を保護者が払うのはどうかと思いますが…。

まぁそれもこれも入所できればの話ですけど。どうなのかな~と思って質問させていただきました。

A 回答 (5件)

はじめまして。


以前、私は所謂、“小規模作業所”で6年間勤務していました。(今は別の福祉職をしています)
ですので、私が知り得る事を簡潔にではございますが、お知らせ致します。

一般的に“作業所”の呼び名には、「小規模作業所」「民営授産」「民営作業所」等、多数、存在しますが、これらはいずれも民設民営(=民間の団体が設立し運営している)の事で、結果的には同じ目的(=障害を持つ方の就職先としての受け皿として)で運営されています。
しかし、ここ数年では区や市が設立し運営している、公立公営や、設立は公の機関が行ったものの、運営は民間の団体に任せている(これを委託と呼びます)公立民営といった作業所も増えてきました。
つまり、作業所には(他の福祉施設もそうですが)、民設民営、公設公営、公設民営の3種が存在します。

さて、では具体的にどういったことが行われているかと申しますと、作業所の作業は3種に大別する事が出来ます。
一つ目は受託(受注)作業と呼ばれるもので、まさに下請け的な作業を行うのです。東京では有名な『ひよこ』のお菓子。あの箱作りは都内のある作業所で行っているのですよ。(無論、全出荷数の一部ですが)
二つ目は自主生産。クッキーや石鹸、ちょっとした小銭入れ等、様々な物を自分達がアイデアを出し合って製作しています。時には肥料を作ったりしている所もあります。
そして三つ目には公園清掃。よくその辺の児童遊園をちょっと怪しげな(?)人達が掃除している所を目にしたことはありませんか。公園清掃に限っては区や市といった公の機関から清掃の委託を受けて行い、年間を通して工賃を貰ったいるのです。因みに東京タワー近くの芝公園等も清掃しているようですよ。

以上で作業所での作業内容はお分かりになったと思いますが、ここで注意しなければならない事は、作業所は単に作業を行うだけではありません。
例えば、宿泊訓練と称して泊りがけの旅行に行ったり、地域でのお祭りに参加したりと(そこで、自主生産品を販売します)、色々な行事を行います。
plutyさんのご質問に金銭がらみの内容がありましたが、まさに作業所での大きな問題点の一つが、これら行事費の大半は自己負担となっている事です。
作業所では、利益は全て利用者(=障害者)に還元されるますが(時には自主生産品の材料費等は売上げの一部を廻したりとします)、大体、一ヶ月に貰える利用者一人当たりの給料(作業所では工賃と呼ぶ所が多いです)は、全国平均で、2万円前後です。少ない所では5千円、多い所では10万円を越える所もありますが、いずれにしても基本的には能力給として考えます。つまり、仕事が出来る人ほど給料も高い…となるのです。
さて、話は戻りますが、つまり、一ヶ月に2万円貰ったとして、ここから様々な行事費を引き、更に給食費(殆どの作業所はその辺の弁当屋等から注文しています)も自己負担となれば、給料はあってないようなものです。
ですので、現状の作業所という所は、高等部を卒業した障害者の受け皿である事が第一の目的ですが、あくまでも費用は自己負担が原則なのです。
又、設立した当初の借金を親が返済する…ウムム、こんな所があるのでしょうか。
多分これは設立したのが障害を持つ子の親達=親の会であるが故に、その立場上、支払う義務がある、という事だと思います。
作業所を設立する場合、何百万円もの大金が必要です。これを親が集まって会を作り(これが親の会)、会費を求め、あるいは国や福祉団体に寄付を求めて大金を用意するのですが、通常、作業所を作った時点で借金が残るといったことはありません。が、作った後にその土地を借りていたりすると、当然、家賃が必要となり、これを毎月支払う事になります。この毎月の家賃を「親が払って…」なんて事があるのかもしれません。

随分と話が長くなってしまいましたが、作業所に入る際には、運営の主体はどこなのか、作業所の方針は何か、は必ず、調べておく必要があります。
又、最近の作業所はどこも不景気で、運営事態に困っている場合も少なくありません。ですので、出来る限り、大きな法人や親の会が運営している所をお勧めします。

最後になりますが、いずれにしても本人がしたい事、これが一番重要だと私は思います。(とはいえ、現実は厳しく、中々、そういうわけにもいかないでしょうけれど)
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この回答へのお礼

ご丁寧な回答ありがとうございます!
障害のある妹を持ちながら、作業所の区別も全くつかない状態で恥ずかしいです。
やはり金銭問題はどこにでもあるんですね。それにしても、給料が10万以上もある人が居るのには驚きました。差が激しいですね。能力給か…。それでは1つの作業所内でも給料の高い人と低い人が居ると言うことですかね。先日ボランティアで母が行った作業所には、重度の方もいれば、車の免許を持っているという方(軽い精神障害らしい)も居たそうです。当たり前ですが後者の方がよく働けるわけで…
もうお金のことは仕方なさそうですので、やはり「本人が一番楽しく作業できる場所に行かそう」と親は言ってます。仰るような大きな法人や親の会がやってる所があればいいですけど、ん~、どこも似たり寄ったりだそうです。景気が良くなればなぁ。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2003/07/19 19:52

#3の者です。


スミマセン!学園の法人格が間違っていました!
正しくは 社会福祉法人 XX学園
で、その中の入所更生施設という所です。
学校法人ではないです。
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参考にならないかもしれませんが(私もよく知らないので)、私の身近な例で参考になればと思い書きます。


・養育手帳Aで年金は2級です。
そういった作業所ではないのですが自立支援施設というような所で生活をしています。学校法人 XX学園  という名称のところなんですが。県(私は福岡ですが)の福祉事務所とかのHPでも紹介をしています。
生活費(施設利用費用?)は扶養者が収入が少ないので県費負担ですので無料となります。しかし保護者会費用が結構高いです。県立高校の授業料までは行きませんが高めです。どちらかというとずっと学校へ通わせている感覚です。遠足や運動会もあるので。

お役に立てなくて全く知識も無いんですが少しでもヒントになればと思います。
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この回答へのお礼

私も障害を持つ妹がいながら何も知らないので、ちょっとしたアドバイスでも大変ありがたく思ってます(*^_^*)
近くに似たような施設がありますが、定員イッパイだそうです…。とにかく作業所、施設ともに数が少なすぎるんですよね。設立しても経営は厳しいし、問題が多すぎるんです、日本って。でもそちらの施設は楽しそうでイイですね!遠足や運動会まであるんですか。普通に羨ましいです(笑)

回答ありがとうございました。

お礼日時:2003/07/14 12:55

短期間ですが、作業所の職員をバイトでしてました。



支援費制度に移行する前なので現在の状況はわかりませんが。私のいた所ではモノを作って売る自主製品と企業からの受注作業をうけてましたが、自主製品の売り上げだけだとかなりつらいようです。研修会などに参加したときもどこの作業所でも同じような問題を抱えてました。

借金を保護者が払う、ノルマがありというのは私もあまり納得しませんね。
「保護者会費」の名目で負担金を月数千円徴収してましたけど、これは作業所のレクレーション行事で使ってました。

作業内容などはちゃんと確認した方がいいですよ。
それと作業所の雰囲気も。もともと利益追求の施設ではないので、楽しく作業できる所がいいです。

#1さんの言うように何ヶ所か見学して決めればいいと思います。
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この回答へのお礼

>どこの作業所でも同じような問題を抱えてました。
そうなんですか…。もっと行政が何とかしてくれませんかねぇ。個人の力だけではどうにもなりません…
>もともと利益追求の施設ではないので、楽しく作業できる所がいいです。
それは親も言ってます。♯1さんおお礼にも書きましたが、重度知的障害の妹にとって楽しく出来そうな所は、質問内容に挙げた作業所なんです。午前中はダラダラして~昼食後やっと作業する~って感じの所です。何もしない人もいるし、気が向いたときだけ作業する人もいます。妹にとったらパラダイスかも知れませんが、そんなダラダラした生活を送ってもいいのだろうか…と悩んでるんです、親は。「楽しく作業」より「楽に作業」する所っぽいです、そこは。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2003/07/14 12:40

 私は、福祉の勉強をしています。

大学3年生です。

 あなたのお母様のおっしゃるような作業所は、選ぶべきではありません。
 私がボランティアで行ったことのある作業所は、障害者自立支援施設(で、よかったとおもうんですけど)に併設されている作業所です。地域に根付いた施設で、クッキーなどをつくっている施設です。となりに、喫茶店があって、たくさんの方がみえていました。きちんとお給料も払われています。ここは、大学の教授の紹介でいったところなので、確かな情報です。そういう施設もきちんとあります。
 物をつくって売る、と言うところを選ぶというのは難しいですよね。減ったとはいえ、偏見ってありますからね。 クリーニングを請け負っている作業所は定期的に仕事があり、販売のノルマがないのでそういう心配は要らないと思います。うちの近所にある作業所は、野菜を作って、地域の夏祭りや、収穫祭で野菜を売ったり、高齢者向けの配
食サービスを行っています。前述の喫茶店をやっている作業所のようなところもおすすめできますよ。小物とかはなかなか売れませんけど、お菓子は売れますしね。
 どんなところか、いくつも見学に行ってみるといいとおもいます。

 
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この回答へのお礼

私の住んでる地域に、そのような施設がないのが実状です。私も「福祉系学校と提携して喫茶店をしたりー、野菜作ったりー、パンやクッキー焼いたりーって施設があればいいのに」と思ってたんですけど…。地域に根差した施設って理想的ですよね。「作業所」というと、どうしても少し世間から離れたイメージがあるので。一般人にとっても「喫茶店」だとフラッと入れるし、作業所よりも軽いイメージですからね。

質問内容に挙げた作業所へ、母が偵察を兼ねてボランティアに行ってきました。すると、午前はほとんど作業もせずお茶したり散歩したり。昼食後ようやく作業をするスローテンポな所だったそうです。しかも帰り際「こんなの作ったんですけど素敵でしょ?」と手作りコースター(1枚100円)を渡され、断れず購入してきました。それもいびつな形で、とても一般人は買う気にはならないような…。なので、その作業所での利益は全く見込めないわけで、保護者が借金を払ってるそうです。
他に野菜を作ってる作業所では、採れた野菜を利用者が家に持って帰ってくるんです。それを見て保護者は「自分で作った野菜?凄いね~」と褒めるんですが、ふとカバンの底を見ると「トマトー○○円、キュウリー○○円」と請求書が入ってるんです。どうも指導者の方が勝手に野菜を持ち帰らせ、しかも代金を請求してるようなんです。
どこの作業所も経営が厳しいんですかね…。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2003/07/14 12:29

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