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原発に反対する意味って何ですか?


原発反対を唱える人がクーラーをつける意味が分かりません。


原発を増やさない、ということは、短絡的に【冷暖房を控える】だけでは解決しない問題なのですか?



無知、不勉強ゆえ、ご教授求めます。

A 回答 (7件)

 分かるように申し上げますが、原発に反対するのは、人類が未だに核を完全に手の内に入れていないため、つまり核を扱う科学と技術が未熟で未完成だからです。

原発がしばしば大小さまざまな種類の事故を起こすのは原発の科学と技術が未完成な証拠です。飛行機や車の事故のほとんどが運転手に原因があり、飛行機や車それ自体の物理的原因によって原発のようにしばしば事故を起さないのと対比すれば一目瞭然です。原発の事故はチェルノブイリを見ても分かる通り、自然条件次第では全世界に被害が広がりますし、遺伝などで数世代にもわたって災厄をもたらしますし、そこと周辺の広い地域に住めなくします。他の事故はどんなに大きな事故でもそういうことにはなりません。それ故、原発は絶対に安全でなければなりません。我々が我々の意思でどうにか出来る核が、たまたま原発にあるから原発に反対しているのであって、原発の施設に反対しているのではなく核に反対しているのです。
 原発事故を確率論で説く人がいますが、例えば1億分の1の確率という場合、一億回目に当たってしまうという意味ではありません。最初の一発目で当たってしまうこともあります。大きな原発事故が起きる確率が低いという説明の為隕石に当たる確率より低いといった米国の科学者がいますが、隕石に当たる確率で50万年に一回のはずの原発事故が建設後40年で起きてしまったわけです。
 原発は核分裂で湯を沸かし、その蒸気で発電するという原子湯沸かし器です。ただ湯を沸かすために、なぜこのような危険な物を使用しなければならないかを考える必要があります。
 電力会社が原発を推進するのは、利潤が発電経費の3%と保障されているため、大きくて多額の建設費がかかる原発を作れば経費が増えて3%の金額が多くなるという総括原価方式があるからです。しかし総括原価方式が生きる為には電力使用量が右肩上がりで増え続けるという条件があります。が、現実には経済構造の変化、景気低迷、高齢化などで電力使用量は増えていません。そのため現実に原発を動かす必要上、水力発電と火力発電所の多くは運転を休止していました。それが原発事故で原発が止まったため急遽発電を始めているのです。水力と火力の合計で日本の電力は間に合うのですが、地元に出される原発交付金は原発の発電量に応じて決まりますから、自治体は原発が止まって交付金が貰えない事態を決して許さないのです。電力会社にとっては原発が既に大きな重荷になっています。
 貴方のような意見の方は原発の応援団みたいに思われるかもしれませんね。しかし原発にとっては頼もしい存在というよりも原発を止めることを許そうとしない地元民と同じで、電力会社にとってはありがた迷惑かもしれませんね。
 人々は原発問題をすぐ『エネルギ-問題』としますが、原発は電力を生むだけで、電力は全エネルギ-の10%に過ぎず、しかも原発は電力の28%程度しかありません。電力の72%は水力や火力です。原発は電力問題であってエネルギ-問題ではないのです。
 我々は、原発の必要性を考える前に、もし他のエネルギ-資源がなくなったらエネルギ-の90%を失うこと、電力の78%を失うことを心配しなければなりません。28%と10%の代替は見つけることが出来ても、78%と90%の代替を見つけることは出来ないのです。それを考えたら原発がなくなれば冷暖房がどうなるかなどは、非常にのとかで御伽噺のようなものです。
 だいいち、石油がなくなるから原発だと言っていたのですが、ウラン鉱石だって石油と同じくらいしか採掘可能年数がないのですよ。ウラン鉱石だけ永遠にあるわけではないのです。そうしたらウラン鉱石がないため廃止された原発が出した使用済み核燃料の保管処理に大変な費用をかけることになります。電力を生まないのに、そこが出した核のゴミ処理費用だけは数万年も電気料金で負担させられるのです。こんな馬鹿な話はないでしょう。
 
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原子力エネルギーの利用は、核分裂と核融合と言う種類があります。


簡単に言えば核分裂は原子を分裂する際に発生するエネルギーを利用するもので原爆の原理、核融合は複数の原子が融合して新しい原子量の多い原子になる際のエネルギーを利用するもので水爆の原理です。

太陽のエネルギーは現時点では水素がヘリウムになる際に発生するもので、地球が得られるエネルギーの大半を占めています。

残念ながら人間が平和利用出来るのは核分裂までで、その場合発生した核廃棄物は貯めておくしかありませんので、「流せないトイレ」と言われる訳です。
核廃棄物は半減期の長さから数百年以上厳重管理が必要で、累積する量に応じたリスク管理は、何時かそのメリットを上回る事は明らかです。

現在の原子力発電自体のリスクについては、その最大の場合には炉心のメルトダウンにより地球中心まで熱隗が落ちていき、マグマが噴出して来ると言うものがあります。
勿論その可能性は極めて低いのですが、様々な国で数多くの原子力発電所が、何十年~百年もの間操業する訳ですから、確率を乗じていけば馬鹿にならない数字になります(年間1万分の1の確率でも百箇所で百年の間には2%の発生確率)。
期待値は確率×事象ですが、宝くじの様に当ったら良いなと思ってする場合はともかく、人類の滅亡と言う事象との掛け算に関しては、出来たらしたくないですよね。
タバコを吸う場合の事象は当人の死ですが、当人は必ず死ぬのでそれが早くなるだけで、当人の責任で判断して構わないと思いますが・・・。

原子力発電が始まった当初は、「人類の叡智は無限だから、何れ核融合をコントロール出来る」と言う楽観論から、核廃棄物の処理も可能になるし重大事故も起きないだけの技術発展があるとの前提がありました。

しかし核融合コントロールは水爆開発後50年を経過しても目処が立たず、スリースマイルやチェルノブイリの事故により、2つの前提は崩れてしまいました。

また原子力発電は発電量を簡単に上下出来ないと言う性質を持っており、電力使用に応じた(使用が多ければ発電量を増やし、少なければ減らす)発電が必要な現状では、所詮発電の全てをカバーするものではありません。
太陽光や風力の様にコントロール出来ない発電と、火力・水力の様にコントロール出来るものとの組み合わせで考える要素でしかなく、無闇に増やせば問題が解決できる道ではありません。
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この問題は、単に原発だけの問題ではありません。

日本に限定して考えてみても、
水力発電はすでに限界にきており、天候にも左右され易い。火力発電は、有限な
化石燃料もいつかは枯渇する。現状では、発展続ける成長を支えるには原子力発
電に頼らざるを得ません。プルサーマル方式が進んでいるが、まだまだ課題が多
すぎます。太陽光発電やメタンハイドレードについても次世代燃料と言われてい
ますが、未だ大量のエネルギー供給技術が確立していません。現在の快適な生活
が保障されているのは、原子力発電に依存しているところが非常に大きいです。
従って、原発を捨てることによって、失うものも非常に大きいのが現実です。
単純にクーラーをつけなかったからと言って解決する問題ではありません。
最近はハイブリッドカーが注目されています。これは、とてもよい取り組みで
しょう。化石燃料の消費を減らし、それが原発の増設や減少に寄与することが
重要です。ただ、それは時間稼ぎにしか過ぎません。早急に次世代エネルギー
の大量供給の技術を確立することが必要と思います。
もし、現在の快適な生活を我慢することが可能なら、すぐにでも原発は廃止する
ことができます。
尚、日本の原子力発電比率は以下のとおりです。(2000年度)
北海道電力:29%
東北電力:15%
東京電力:45
中部電力:23%
北陸電力:18%
関西電力:53%
中国電力:15%
四国電力:48%
九州電力:52%
沖縄電力:0%
(出典:wikipedia)
もうひとつの大きな問題は、原子力爆弾と原子力船(空母、潜水艦、氷砕船等)
等です。安全性に関しては何人かの回答者が答えられていますが、これらの
移動式の原子炉(原子力爆弾は原子炉ではありませんが・・・。)の存在も忘
れてはいけない事象です。原子爆弾を核弾頭に搭載したミサイルを乗せた艦艇
や原子力空母が日本の港に寄港しているのは、周知の事実です。質問の回答とは
少々外れますが、忘れてはいけない事実です。
回答になりましたでしょうか?
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放射性廃棄物の本質的な処理方法が未確立だからです。



詳しくはこちら。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84% …


>原発を増やさない、ということは、短絡的に【冷暖房を控える】だけでは解決しない問題なのですか?

その通りです。
長期的に考えれば、太陽光発電などで賄えるだけの電気で
できる生活をこころがけないといけない。
ということになるのでしょう。
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核廃棄物の処理と、原発そのものの安全性が確立されれば、誰も反対しません。


本当に大丈夫ならば、国会議事堂の横にでも建設すればいいのです。
逃げ出す者がいるかどうかで、安全性が本物かどうかが確認できるでしょうw

もんじゅみたいに青い光が・・・なんて状態になるのは、御免被ります。
他の回答者も言っていますが、最悪「チェルノブイリ」ですから。
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単純に考えれば、事故による放射能漏れや汚染を心配してるんだろうね、


20年以上も前に、旧ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故は
放射能の影響で今も立ち入り禁止区域に指定されてるらしいし。
健康被害も出てるからね~、
日本も被爆国だから特に敏感なんだろうね、
そのほかにも、使用済み核燃料の廃棄物をどうするか等、色々問題は有るよね、
それ程原発は取り扱いが難しいからみんな反対なんじゃない、

電力発電には原子力発電以外にも
火力発電・水力発電・風力発電・太陽光発電・地熱発電が有るから
反対している人たちはこういった代替えエネルギーを使いなさい!って言いたいんでしょう、
ただこれらも、温暖化や天候に左右されたり、少量しか発電出来ない等色々問題は有るから、

今の電化製品があふれかえってる世の中では、原子力発電に頼っていかないととても追いつかないよね~
クーラーどころか、オール電化住宅も増えて来てるしΣ(; ̄□ ̄A アセアセ
今の電力の7割位は原子力発電で補ってるらしいし・・・

でも、冷房を控えるっていう気持ちは大事だよね、^(ノ゜ー゜)ノ☆パチパチ☆ヾ(゜ー゜ヾ)^
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明らかに原子力発電の燃料である核燃料、および使用済


廃棄物の、強毒な放射能の毒性と、その半減期の長さ、
制御の難しさによるものだと思います。

超安全であれば、海沿いなど田舎ではなく、東京や大阪の
都心にあると思いますし。
多少の毒素レベルで判らないレベルならゴミ処理場のように
それなりに近いところにあるはずです。

チェルノブイリのようになると危ないので人口の少ない
地域にあると思います。

原発反対は電力そのものに反対というわけではないので。
クーラーはつけたいとは思います。

だいたいの人は、自分の住みかよりはるか遠くなら、賛成
するんでしょうね。
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この回答へのお礼

ありがとう!

お礼日時:2010/08/06 01:02

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