p,qが素数のときn^{(p-1)(q-1)+1}≡n (mod pq)になりますか?
nがpともqとも互いに素であるときは、
Fermatの小定理を使えばn^{(p-1)(q-1)}≡1 (mod pq)
が言えるので、標記の命題は言えると思うのですが
pまたはqのいずれか一方がnと互いに素でないとき
n^{(p-1)(q-1)}≡1 (mod pq)は言えないものの
n^{(p-1)(q-1)+1}≡n (mod pq)は言えてしまっているように思えます
(私がやったケースはp=3,q=11の場合です)。
これは正しいのでしょうか?
正しいとしたら何故ですか?
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
p と q が互いに素なので、
与式が mod pq で成立することは、
同じ式が mod p と mod q の両方で成立する
ことと同値です。
p と q が素数であることから、
n は、p,q それぞれについて、
割り切れるか、互いに素であるか
のどちらかです。
n が p の倍数である場合、
両辺が ≡0 (mod p) になるので、
与式は mod p で成立します。
n が p と素な場合、
(n の q-1 乗) も p と素なので、
フェルマーの小定理より、
(n の q-1 乗) の p-1 乗 ≡ 1 (mod p) です。
両辺に n を掛ければ、
与式が mod p で成立することが解ります。
mod q についても、同様。
この回答への補足
何度も回答いただき、ありがとうございます。
最後の「両辺に n を掛ければ」が分かりません。
今回の私の質問は{(p-1)(q-1)+1}乗でしたが
(p-1)(q-1)乗の場合はどうすれば良いのでしょう?
pqで割った余りは1になってしまいませんか?
No.11
- 回答日時:
p と q が互いに素でありさえすれば、
(A≡B mod pq) ⇔ (A≡B mod p かつ A≡B mod q)
は、成り立ちます。
(n が p と素でない) ⇒ (n は p の倍数)
を言うためには、p が素数であることを使います。
q についても同様。
No.10
- 回答日時:
n を掛けた意味は、No.7 に書いたとおり、
左辺の指数を +1 して与式に合わせただけです。
他意はありません。
No.6 の冒頭に書いた「等式が mod pq で成立
⇔ 同式が mod p と mod q で成立」を
吟味してみて下さい。
No.6 No.7 ともに、コレを基本方針としています。
No.9 補足については、先の繰り返しになりますが、
p と q が素数であることから、
n が pq と素でなければ、
n は、p または q の倍数です。
n が p の倍数であれば、≡n (mod p) と
≡0 (mod p) は同値なので、
n×0 で悩む必要は、ないのです。
q の倍数についても同様。
この回答への補足
ありがとうございました。
「≡n」を「n余る」のように思い込んでいました。
pとqが互いに素でありさえすれば、素数でなくても成り立つのでしょうか?
No.8
- 回答日時:
(a, b), (c, d) ∈ { 0, ..., p-1 } × { 0, ..., q-1 } に対し
(a, b) + (c, d) = ((a+c) mod p, (b+d) mod q),
(a, b) ・ (c, d) = (ac mod p, bd mod q)
で + と ・ を導入すると, 写像 f: x → (x mod p, x mod q) は { 0, ..., pq-1 } から { 0, ..., p-1 } × { 0, ..., q-1 } への同型写像. そして Chinese Reminder Theorem からこの写像は全単射なので結局
n^{(p-1)(q-1)+1} ≡ n (mod pq) iff n^{(p-1)(q-1)+1} ≡ n (mod p) & n^{(p-1)(q-1)+1} ≡ n (mod q).
右は簡単.
ああ, p = q だと破綻するので p ≠ q も条件に入れないとダメじゃない?
補足の補足です。
p≠qでお願いします。
>n^{(p-1)(q-1)+1} ≡ n (mod p)
>n^{(p-1)(q-1)+1} ≡ n (mod q)
どちらか一方は0だと思うのですが…。
No.7
- 回答日時:
> 最後の「両辺に n を掛ければ」が分かりません。
n の (q-1)(p-1) 乗 ≡ 1 (mod p) ←[1] の両辺に n を掛けると、
n の { (q-1)(p-1)+1 } 乗 ≡ n (mod p) ←[2] になると思いますが…
難しいでしょうか。
No.6 では、「n が p と素な場合」に [1][2] を示しています。
「n が p の倍数である場合」には、[1] を経由せず、直接 [2] です。
n が p と素、かつ、n が q と素 であれば、[1] から
n の (q-1)(p-1) 乗 ≡ 1 (mod pq) を示すことができますが、
質問の仮定は、
> p または q のいずれか一方が n と互いに素でないとき
でしたよね?
この回答への補足
回答ありがとうございます。
>難しいでしょうか。
それは分かるのですが、
pで割った余りがnと合同になることは
pqで割った余りがnと合同になることと同値なのでしょうか?
同値でないとしたら、何のためにnをかけたのかわかりません。
補足の補足です。
うまく私の意図が伝わらなかったと思うので…要点は以下の通りです。
pがnと互いに素であり、qがnと互いに素でないとき
n^(q-1)(p-1) ≡ 1 (mod p)
n^(q-1)(p-1) ≡ 0 (mod q)なのに
n^(q-1)(p-1) ≡ 1 (mod pq) とは言えない。
となるのに
n^{(q-1)(p-1)+1} ≡ n (mod p)と
n^{(q-1)(p-1)+1} ≡ 0 (mod q)から
n^{(q-1)(p-1)+1} ≡ n (mod pq) が言える。
という論法だと思うのですが、この違いは何なのですか?
nをかけたことで何が変わったのでしょうか?
No.4
- 回答日時:
簡単な例として、n^{(p-1)(q-1)+1} ≡ n (mod pq)が
n = pの場合に成り立つ事を示します。
まずはじめにp^m ≡ p (mod pq)となるmの条件を考えます。
p^m ≡ p (mod pq)が成り立つなら、これを変形して
p^m - p ≡ 0 (mod pq)
∴ p(p^(m-1) - 1) ≡ 0 (mod pq)
となります。
つまりp(p^(m-1) - 1)はpqで割り切れます(つまりpqの倍数)。
p(p^(m-1) - 1)の左の因数がpなので、右の因数(p^(m-1) - 1)が素因数qを持たないと、
p(p^(m-1) - 1)はpqの倍数になりません。
よって
p^(m-1) - 1 ≡ 0 (mod q)
∴ p^(m-1) ≡ 1 (mod q)
となります。
よってp^(m-1) ≡ 1 (mod q)となる
mの条件を考えればよいことになります。
ここでFermatの小定理から、m-1 = q-1のときに
p^(m-1) ≡ p^(q-1) ≡ 1 (mod q)
となる事が分かります。同様にm-1 = k(q-1)の時も(kは整数)
p^(m-1) ≡ (p^(q-1))^k ≡ 1 (mod q)が成り立ちます。
以上よりm = k(q-1) + 1の時(つまりmが「(q-1)の倍数 + 1」の時)、
p^m ≡ p (mod pq)が成り立ちます。
よってmが(p-1)(q-1) + 1の時、
これもやはりmが「(q-1)の倍数 + 1」の形になっているので
p^m ≡ p (mod pq)が成り立つことになります。
つまりn^{(p-1)(q-1)+1} ≡ n (mod pq)はn = pでも成り立つ事になります。
n = qの場合や、nがpの倍数、qの倍数の場合の時も同様の方法で示せます。
参考URL:http://pgp.iijlab.net/crypt/rsa.html
No.3
- 回答日時:
ANo.1ですが、ANo.1の回答内容は間違ってました。
> Fermatの小定理と似た、「オイラーの定理」というものがあります。
> そちらを調べてみてください。
ここが誤りです。
オイラーの定理を使っても質問者さんの疑問は解決しません。
申し訳ありませんでした。
もし、以前示した方法を思い出したら、また書きます。
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