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フランス人のスカーフに対するイメージ

なぜフランス人は、スカーフ=女性への抑圧 とイメージするようになったのでしょうか。

フランスのスカーフ問題について今度論文を書く予定です。
スカーフを公立学校で被るか被らないかが問題となっています。
フランス人は、イスラムの女性が被るスカーフに対して、女性を抑圧する道具だと考えている人が多いと知りました。
抑圧とは、具体的には、女性がイスラムの男性から暴力を受けているだとか、女性を外出させず家庭におしこめておこうとしていると行った事です。
これらが実際に行われているかどうかは、はなはだ真実でない部分のあるのですが、フランス人はスカーフ=イスラムの女性への抑圧 と考えているそうです。
なぜフランス人は、スカーフ=女性への抑圧 とイメージするようになったのでしょうか。

理由を教えてください。また、きっかけとなった出来事や、本などの出版物があったらそれも教えてください。
理解するのに必要な参考文献もあったら、そちらもよろしくお願いします。

A 回答 (12件中11~12件)

確かにフランスの国家理念の根本は出身国、宗教、民族の違いに関係なく自由・平等・友愛を享受できることになってます



しかしイスラム教の一夫多妻はフランスの法では重婚であり
一部のアフリカの地域で行われている女性の性器切除は重大な傷害罪です

その上、今年7月に起きたアルジェリア人犯罪組織の凶悪犯が警察と銃撃戦で射殺された後
フランス全土でアルジェリア人移民の若者達が3日間暴動を起こしました
フランスの一般人にとっては強気の対外国人移民政策を取り始めたサルコジ政権に同調する人達も少なくないのです
そういう事件を目にする人々にとっては
スカーフ=悪しき人々が信仰するイスラム教のシンボルいう固定観念が染み付いてしまったのでしょう

フランスとは逆に
第二次大戦の経験からこの様な外国人差別的な待遇を避けていたドイツの
ニーダーザクセン州政府の政権党になった保守系のキリスト教民主同盟は
進歩的であることを州の住民に見せるため、トルコ系移民のイスラム教徒で女性のエスガン氏を州社会相に任命しました
しかし何を思ったか他の欧州諸国でのスカーフ禁止に反発したのかエスガン氏の第一声で
州の公立学校からキリスト教の十字架を除去すべきと発言し
欧州でも穏健な方だったドイツ国民の猛反発を喰らっただけでなく
カトリックで保守系の所属政党の面目も潰してしまいました
しかもエスガン氏はマスコミに対し自分の発言活動に好意的な記事を書くよう誓約書を強要していたことも暴露されました

どこの国でも移民や宗教に関することに対し
直ぐに短絡的な考えや偏重な固定概念を持ってしまう一般国民の理解を取ることは難しいことなのです
日本も中国も例外ではありません

長文失礼致しました
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もし他の方が既に同じ回答をされていたらお許し下さい。



内藤正典先生の「イスラムの怒り」(集英社新書)という著書の第4章「すれ違いの相互理解」の「スカーフ問題への執念」に、これのヒントになるかもしれない話が載っています。

スカーフのことは「女性差別だ」と騒ぐのに、ムスリマ(女性イスラーム教徒)が足を見せないようにロングスカートを履いていることを彼らが騒ぐのを聞いたことがない、これは西欧社会でもどこまで(首から下の体の部分)を隠そうと個人の自由だと皆が思っているから、ムスリマのロングスカートに関しても(「女性差別だ」などとは)問題にしないのだ、と(概要)。


他にも「ジダンが何故W杯で頭突きをしたのか」「キリスト教離れが生んだイスラム嫌い」等々、「成る程、そうなのか」と思うような興味深い話が沢山書いてあります。

是非一度ご一読下さい。
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