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フランス人のスカーフに対するイメージ

なぜフランス人は、スカーフ=女性への抑圧 とイメージするようになったのでしょうか。

フランスのスカーフ問題について今度論文を書く予定です。
スカーフを公立学校で被るか被らないかが問題となっています。
フランス人は、イスラムの女性が被るスカーフに対して、女性を抑圧する道具だと考えている人が多いと知りました。
抑圧とは、具体的には、女性がイスラムの男性から暴力を受けているだとか、女性を外出させず家庭におしこめておこうとしていると行った事です。
これらが実際に行われているかどうかは、はなはだ真実でない部分のあるのですが、フランス人はスカーフ=イスラムの女性への抑圧 と考えているそうです。
なぜフランス人は、スカーフ=女性への抑圧 とイメージするようになったのでしょうか。

理由を教えてください。また、きっかけとなった出来事や、本などの出版物があったらそれも教えてください。
理解するのに必要な参考文献もあったら、そちらもよろしくお願いします。

A 回答 (12件中1~10件)

もし他の方が既に同じ回答をされていたらお許し下さい。



内藤正典先生の「イスラムの怒り」(集英社新書)という著書の第4章「すれ違いの相互理解」の「スカーフ問題への執念」に、これのヒントになるかもしれない話が載っています。

スカーフのことは「女性差別だ」と騒ぐのに、ムスリマ(女性イスラーム教徒)が足を見せないようにロングスカートを履いていることを彼らが騒ぐのを聞いたことがない、これは西欧社会でもどこまで(首から下の体の部分)を隠そうと個人の自由だと皆が思っているから、ムスリマのロングスカートに関しても(「女性差別だ」などとは)問題にしないのだ、と(概要)。


他にも「ジダンが何故W杯で頭突きをしたのか」「キリスト教離れが生んだイスラム嫌い」等々、「成る程、そうなのか」と思うような興味深い話が沢山書いてあります。

是非一度ご一読下さい。
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確かにフランスの国家理念の根本は出身国、宗教、民族の違いに関係なく自由・平等・友愛を享受できることになってます



しかしイスラム教の一夫多妻はフランスの法では重婚であり
一部のアフリカの地域で行われている女性の性器切除は重大な傷害罪です

その上、今年7月に起きたアルジェリア人犯罪組織の凶悪犯が警察と銃撃戦で射殺された後
フランス全土でアルジェリア人移民の若者達が3日間暴動を起こしました
フランスの一般人にとっては強気の対外国人移民政策を取り始めたサルコジ政権に同調する人達も少なくないのです
そういう事件を目にする人々にとっては
スカーフ=悪しき人々が信仰するイスラム教のシンボルいう固定観念が染み付いてしまったのでしょう

フランスとは逆に
第二次大戦の経験からこの様な外国人差別的な待遇を避けていたドイツの
ニーダーザクセン州政府の政権党になった保守系のキリスト教民主同盟は
進歩的であることを州の住民に見せるため、トルコ系移民のイスラム教徒で女性のエスガン氏を州社会相に任命しました
しかし何を思ったか他の欧州諸国でのスカーフ禁止に反発したのかエスガン氏の第一声で
州の公立学校からキリスト教の十字架を除去すべきと発言し
欧州でも穏健な方だったドイツ国民の猛反発を喰らっただけでなく
カトリックで保守系の所属政党の面目も潰してしまいました
しかもエスガン氏はマスコミに対し自分の発言活動に好意的な記事を書くよう誓約書を強要していたことも暴露されました

どこの国でも移民や宗教に関することに対し
直ぐに短絡的な考えや偏重な固定概念を持ってしまう一般国民の理解を取ることは難しいことなのです
日本も中国も例外ではありません

長文失礼致しました
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まず、他の方も書かれているように「スカーフ」ではなく、ブルカなど「イスラム教徒のかぶるベールのようなもの」という解釈をしていただければと思います。



フランス人がこのベールのようなものを嫌がるのは、一部イスラム教国で女性にこういう服装を強制している国があり、それを人権侵害だとフランス人の価値観で決め付けていることから始まっていると思います。
なので、フランスに住むならフランス流の人権意識を持って欲しいというのが、彼らの理屈だと理解しています。

他の方が書かれているようにテロ対策や、過去のテロ事件への嫌悪感もあると思います。

さらにこの十数年、フランスでは北アフリカを中心にイスラム教徒の移民が増えていることが、この問題の根っこにあるようです。移民してきて、フランスの様々な権利を享受しているにもかかわらず、フランスのフランスらしさを否定し、フランス文化を無視し、自分たちの宗教のみならず生活習慣を変えようとしないと、フランス人は思っている人が少なくなく、そう思われても仕方のない面も移民の側に見受けられます。

個人的にはフランスが好きなので、移民たちが自分からフランスに移り住んだのにフランスのアイデンティティを尊重しないことには、私も違和感を覚えています。
だからと言って、自由の国なのに、信教の自由を制限してもいいのかと、勝手に悩んでしまいます。
フランス人も移民の人たちも、どっちも頑固なので、折り合いをつけるのは難しそうです。
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 スカーフとチャドルの区別もつかない人の論文って、どんなんだろ?

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論文書くなら、参考文献の意図、それを書いた人間の心理なども併せて研究すると面白いですよw

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フランスでのブルカ等の禁止については、政教分離のためだと読みました。


テロ対策の意味も含むかもしれないし、増える移民や異文化に対する抵抗感もいくらかはあるのかもしれませんんが。

政教分離のためだというなら、だったら「小さい十字架のアクセサリーはOK」とか言ってないで「十字架も駄目」とはっきり言えよ、と思いますが、でもまあ、十字架撤去したという話もあるみたいです。
政教分離の経緯はよく知りませんが、たぶんフランス革命だとかそのへんまでさかのぼるのでしょう。

http://www.relnet.co.jp/relnet/brief/r12-194.htm

http://plaza.rakuten.co.jp/boushiyak/diary/20070 …

http://kwww3.koshigaya.bunkyo.ac.jp/wiki/index.p …

イスラム教の国々の女性は抑圧されている考え方は西洋人には多いと思いますし、日本人でもそう思っている人が多いと思いますよ。確かに抑圧されている国はあるし制限もありますが、でもそれだけではないみたいですよね。表側だけ見ていても分からない。

自分の文化を絶対基準に考えてしまうと「我々の文化が進んでいる。あの文化は遅れている」というような短絡的な見方をしがちです。西洋人でも人類学者はかなり相対的に物事を見るようですが。

フランスは外国人や異文化に寛容な部分もあるのですが、頑固なところもありそうです。自由なのか不自由なのかよく分からない国です(アメリカもそうだし、日本もそうですけどね)。
フランスのスカーフ禁止については、「女性の抑圧の象徴だから」が第一の理由ではないと思います。
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そんな事実を見たことも聞いたことも無いので理由を教えるのは不可能です



ムスリムのブルカ着用は禁止となりましたけどね

ちなみに駅前で安物スカーフ1枚1ユーロとかで売ってます
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今書店に置いてある本は、脚色されていて学問的に価値が無いので古典を読むことをお薦めします

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>なぜフランス人は、スカーフ=女性への抑圧 とイメージするようになったのでしょうか。



まず、フランスで禁止になったのはスカーフではなくて、ブルカとチャードリーのような顔全体を覆うようなベールですね。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/fuimei/Afghan-fas …

きっかけはアフガニスタンの報道にあると思うのですが、欧州各国の意図は人権問題ではなくてテロ対策です。何しろ顔を覆っていて見分けがつきませんから。ベールをしている女性(男性かもしれない)をテロリストの可能性があるとしてしまうと大変な問題になりますから、人権を建前にしてベールを着用させないようにしようとしていると考えられます。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090205-OYT …
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/2010 …

>これらが実際に行われているかどうかは、はなはだ真実でない部分のあるのですが、フランス人はスカーフ=イスラムの女性への抑圧 と考えているそうです。

そうなるようにF2(フランスの国営の放送局)とかを使って政府が誘導したため、と考えられます。アフガニスタンのタリバン支配下では、女性にたいする高等教育の禁止、職業の制限、自由恋愛の禁止など、女性にたいする差別的な社会が実施されているのを報道され、その象徴があのベールなのです。多くのイスラム国家では現在そのような差別は法律で禁止されているのに時代に逆行していますよね?

本来は公序良俗に反しない限り、どういうファッションをしようが個人の自由というものでしょう?ヨーロッパはタリバンに支配されているわけではないので、宗教的な個人の意思でどのような衣類を着用しようが本来は自由のはずです。テロが多発するご時世なので禁止する必要があるのです。オランダ、スペインなどでも禁止の方向です。日本でのフルフェースのヘルメットを着用をしての入店はお断り、という理由と同じだと思います。

>理解するのに必要な参考文献もあったら、そちらもよろしくお願いします。

ベールの着用などの女性に対する権利の制限は本来のイスラム教のクルアーン(コーラン)にはないものでした。イスラム教のある一派が禁欲主義と結びつけて広まっていったものでした。そもそもイスラム教、ユダヤ教、キリスト教は根の部分が同じですが、それがだんだん枝分かれしてしていって現在のようになったのです。この辺の事情は

神の歴史 カレン・アームストロング(著) 高尾利数(訳) 柏書房

を読まれるとよろしいかと思われます。
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ギリシャ神話を読んでみるとか、性道徳をテーマにした芸術作品を鑑賞するのもいいです



ブルカに対する理解が深まります

恐ろしい話として性倒錯者の快楽殺人などもこの問題に関連が有ります
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