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珊瑚海海戦の際(5月7日)、日本海軍空母(瑞鶴・翔鶴)の位置について、教えてください。

この海戦において、日本軍の一番の目的は、ポートモレスビーを攻略することでした。そのため陸軍海軍の兵士たち満載した攻略部隊が、ポートモレスビーを目指して出航(南下)しました。その際、ジョーマード水道を通過しなければなりません。
アメリカ海軍は、日本軍がこの水道を通過することを予測して、戦艦部隊も空母部隊も、ジョマード水道方面へ近寄り(西進)ました。
一方、日本の空母も、味方の攻略部隊を支援するため、またこの水道へ寄ってくるアメリカ軍部隊を攻撃するために、最初からジョーマード水道方面へ近寄る(西進)のが良いと思います。
しかし実際には、日本空母は、アメリカ軍の東側には位置して、水道に近寄りませんでした。
なぜ西進して近寄らなかったのしょうか?

A 回答 (4件)

アメリカ空母部隊の撃滅を目指したからです。



5月4日、占領したばかりのツラギが3波にも及ぶ空襲を受けます。来襲した敵機は艦上機であるとの報告から敵空母部隊が接近してきていると判断し、翔鶴、瑞鶴の第5航空戦隊はその撃滅に急行します。
このツラギを攻撃したのはフレッチャー率いる空母部隊でした。

この頃、ラバウルではポートモレスビー攻略部隊の出航準備が進んでいました。敵空母部隊がツラギに出現した事は脅威ではありましたが、第5航空戦隊がこの敵に急行している事でもあり、かえって牽制効果が現れて、ポートモレスビー攻略が容易になるのではないかとの情勢判断が行われ、そのまま作戦続行となりました。

5月5日、第5航空戦隊は敵空母部隊はガダルカナル島方面にいると判断し敵を求め南下し、サンクリストバル島沖を迂回してこんどは西進し、レンネル島との間を北上しソロモン海に入ります。
確かにツラギを攻撃中にアメリカ空母はガダルカナル島付近にいましたが、攻撃を終えると南下していました。

5月6日、朝、ツラギから発進していた偵察機の1機がツラギの南南東、約780キロの海域に空母を含む敵艦隊を発見します。この報に接した第5航空戦隊はこの敵を撃滅すべく向かいました。そしてこの日一日、敵空母部隊を追い求めましたが、結局接触する事はできませんでした。
一方、アメリカ空母部隊はこの日、朝から洋上補給を受けていましたが、それが済むと日本軍のポートモレスビー攻略部隊を攻撃圏内に捉えるため、動き出しました。

5月7日、第5航空戦隊の翔鶴の偵察機が、この日の早朝、敵空母部隊発見を報告してきます。(実際は空母部隊ではなく油槽船を誤認)攻撃隊をすぐに向かわせました。
この攻撃隊を向かわせている間に、MO主隊所属の古鷹と衣笠の偵察機がそれぞれロッセル島付近に敵機動部隊の発見を知らせてきます。
これに対し第5航空戦隊を率いる原忠一少将は、現在南方の敵空母部隊に対し全力攻撃を志向しているので、まず南方の敵を撃破した後、西方の敵に向かう事を決断し、朝7時に全軍にその旨を通達しました。
 
つまり第5航空戦隊はツラギを攻撃されてから敵空母部隊をずっと追い続けていたのです。
アメリカ空母部隊も最初からジョーマード水道方面に向かったわけではなく、ツラギを攻撃するなど色々動いていました。
その結果が7日の空母の位置なのです。

この回答への補足

日毎の経過など、詳細な説明をありがとうございました。

私なりに簡単にまとめますと、5日は、ツラギを攻撃したアメリカ軍空母が付近にいる可能性があった。
6日は、発見した敵艦隊を追い求めた。
7日午前中は、発見した空母(実際は油槽船など)を攻撃した。
以上の理由により、「第5航空戦隊は・・・・敵空母部隊をずっと追い続けていたのです。」

よって、ジョーマード水道方面へ進軍することは、必要でないし、できなかったのですね。

よくわかりました。

補足日時:2010/11/23 18:57
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/12/01 19:04

MO作戦の大体の計画



5月3日 ツラギ上陸
5月4日 MO機動部隊、ソロモン東方海面にて補給
5月5日 サンクリストバル島東方→ソロモン諸島、レンネル島間を航行
5月6~7日 敵艦隊出現に備え、ツラギ南西300海里付近にて行動
5月8日 ニュージョージア島南方約100海里付近にて補給
5月8~14日 補給後、敵艦隊出現に備え、デボイネ島南方海面にて行動
5月10日 ポートモレスビー上陸
5月12日 サマライ上陸


>しかし実際には、日本空母は、アメリカ軍の東側には位置して、水道に近寄りませんでした。
なぜ西進して近寄らなかったのしょうか?

7日におけるMO機動部隊はツラギ攻略支援として行動しているからです。
ツラギ占領に伴い、連合軍艦艇の出現が予想されているのです。
実際の作戦中においても、6日の大艇による偵察で「あの辺りに米空母がいる」という報告を受け取っていますので、水道に近寄る理由が余計無くなるかと。

また、上記の「MO作戦の大体の計画」に書いてあるように、8日以降に水道方面へ接近する予定です。
攻略部隊のポートモレスビー接近に伴い、MO機動部隊も西進し水道へ近寄る計画でした。

この回答への補足

早急な、かつ早朝からの、ご回答ありがとうございました。

計画において、「ツラギ南西300海里付近にて行動」となっていたのですか。
4日にツラギを空襲したアメリカ軍空母が、まだ付近で遊弋している、という危惧が残っている、ことがわかりました。

補足日時:2010/11/23 07:51
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この回答へのお礼

MO機動部隊指揮官が4月30日に発令した命令を、探し当てました。

ありがとうございました。

お礼日時:2010/11/27 21:05

機動部隊はいち早く米機動部隊を発見しようと考えていたようですね。



機動部隊がポートモレスビーに接近する前に策敵して攻撃。
上陸部隊は自分で航空兵力を撃滅せよ。

少々ずさんです。
アメリカ軍の東側に位置したと言うより、迎撃しようと考えたのでしょう。

B-17やカタナリの航続距離は馬鹿にならず、
地上基地とは言え馬鹿に出来ない結果はこの時期から見え隠れしていました。

この回答への補足

早急な回答をありがとうございました。


「上陸部隊は自分で航空兵力を撃滅せよ。」という役割分担になっていたのですか。
「地上基地とは言え馬鹿に出来ない・・・」はわかりました。

細かい質問になりますが、よろしくお願いします。

「少々ずさんです。」というのは、「上陸部隊は自分で・・・」についてのことでしょうか?
「迎撃」というのは、アメリカ軍が(帰って)来たら、迎え撃つということでしょうか?

補足日時:2010/11/23 07:24
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2010/11/28 20:21

ポートモレスビーからの航空攻撃件圏外になるように作戦行動していたからですよ。


幾らなんでも、米機動部隊とポートモレスビーの空軍戦力が合わされば、負けが必至の作戦なのですからね。

この回答への補足

早急な回答、ありがとうございました。

陸上基地からの航空攻撃を受けること、がわかりました。

実は、珊瑚海海戦などという、特殊な質問にどの位の回答、否、そもそも回答があるのかどうか、心配していました。

補足日時:2010/11/23 07:05
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2010/11/28 20:30

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