澤口俊之氏の擬似科学について

脳科学者の澤口俊之氏、最近テレビに出まくっていますが、奇妙な自説が多いと思います。
ある文献では、若者が人前で化粧する、イチャつく、所かまわずしゃがみ込む、
携帯電話で私生活を暴露するのは、
「若者の脳が機能障害に陥っているから」であり、「母子密着型の子育てが原因」だそうです。
具体的なデータもなく、若者の脳が異常であるというのはどう考えてもおかしいです。
さらに、いくつかの疑問点があります。

(1)日本の少年犯罪は1950年頃と比べておよそ3分の１以下に減少しています。
澤口氏の論理を当てはめるなら、マナー云々以前の問題である、凶悪犯罪を起こす率の高い
昔の子どもの方が脳がおかしいはずです。しかし、彼はこのことについてスルーのようです。

(2)マナーは時代や文化によって異なります。
例えば、人前で化粧することを恥と思うか否かは、時代の流れも関係しているのでしょう。
(化粧品で他人の服が汚れるのは迷惑行為です。しかし、恥という概念は人それぞれ、それを
上から押し付けるのは問題です。)

(3)この見解を当てはめた場合、多くの中国人も脳機能障害になっているはずです。
中国人のマナーについて挙げた雑誌には、道端にツバを吐く、ところかまわず大声で話す、
列に並ばない、パジャマのまま外出する、レギンスやトレンカの上にスカートを着けずに出歩くなど
書かれていました。
もちろん、全ての中国人がこのような行為をしているとは限りません。
又、日本の基準で中国人のマナーを斬るのは適切とはいえないかもしれません。
しかし、日本の若者で、上記に挙げた行為をしている人は多くないでしょう。
澤口氏の論理なら、パジャマで外出が平気な中国人たちは、日本人以上に深刻な脳機能障害に
陥っているはずです。このことは研究しないのでしょうか。

ご回答よろしくお願いします。

No.1 ベストアンサー 回答者： ruehas 回答日時： 2011/01/02 22:52

こんにちは。

このひと、以前はこんなではなかったような気がするのですが、あまり評判良くないですね。
研究しないのではなく、もう研究ができないのではないでしょうか。機能障害といいますのは、恐らく自説に基づく前頭前野の発達障害のことだと思いますが、これはアマチュアの私から見てもちょっとおかしいです。
北海道大学の教授職を追われ、もはやこのひとに自説を立証する手段はありません。自らが所長を務める研究所を立ち上げましたが、そんなところにいったい誰が研究費を出してくれるでしょうか。まして、専門である脳高次領域における化学分子機構の実験設備など、大学を離れてしまっては望んでも二度と手に入らないと思います。ＴＶ番組に出演するときは詳細な英論文を用意しているようですが、逆に言えば海外の論文を宛てにしなければデータを穴埋めすることもできないということです。

未だに「元・北大教授」という肩書きを使っています。成果が出せなければ学者としては終わりです。どんなに熱心に研究をしても学者の知識など二束三文にしかなりません。ですが、肩書きなら幾らでも金になります。未検証の自説を基に出版や講演会など、まともな神経であればちょっと考えられないことですが、自説が正しいと主張するのは詐欺ではありません。ただ、「最近の若者」や「現代の母親」など、その手口は評論家の金儲けと全く同じです。
評論家がこれを使うのは、通説には根拠がいらないからです。では、ここに自説を当て嵌めて上手く辻褄を合わせるならば、データを提示しなくとも自動的にそれが通説の根拠に摩り替わってしまうというわけです。では、裏を返せばそれは自説が立証できないということであり、政治家ならばいざ知らず、まさか科学者のやることではありません。
ですが、本当に無責任なのはこのような根拠のない情報を垂れ流しにするマスコミではないでしょうか。おかしいと思っているのは質問者さんだけではないです。ですが、肩書きが学者であればＴＶ局や出版社に責任はありません。金になるのは、それを鵜呑みにして買う奴がいるということです。

この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。澤口元・北大教授はＴＶ番組から追放すべきです。

お礼日時：2011/01/18 15:40