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例えば、ある家の人が入院の果て、死亡した場合、病院側の医療行為に不満を感じ、仮に賠償目的で裁判を起こす場合、御予算はいくらかかりますか?教えてください。

A 回答 (4件)

医療裁判経験者です。



まず、病院の医療行為のどのような点に問題があるのか。
これを知るための資料や証拠となる書類のほとんどは、相手方の手元にあります。

そこで、まず「証拠保全」と言う手続きを行います。
相手に気づかれないうちに、いきなり裁判所の書記官と裁判官が訪問し、証拠品を抑えると言う物です。
くれぐれも、相手方に「訴えてやる!」なんて言ってはいけません。
証拠を隠滅したり、改ざんされるおそれがあるからです。
あくまでも、「寝耳に水」状態で行います。
裁判が前提なのですが、押さえた証拠をみてから、裁判を起こすかどうかを判断して、無理だと思えばとりやめてもかまいません。

弁護士に依頼して行いますが、費用は弁護士次第。
大体30~40万円が相場ですが、実費の締める割合が大きいです。
http://www.mikiya.gr.jp/shokohozen.html

それから、その証拠書類をもとに、裁判可能かどうかを判断します。
医者や専門家に依頼すると、費用がかかりますが、金額は完全に相手次第です。

一審で用意するのは、約200万円。

多くの場合、医療機関はそのような場合に備えて保険に加入しています。
医師賠償責任保険で、医療ミスで訴えられた場合の弁護士も保険会社から紹介されます。
つまり、相手は手ごわいのです。
医師の思いとは別に、保険会社ががんばるからです。
http://www.medpainrelief.com/

一審では、大体、結果は不満なものになります。
もし、納得できる結果となっても、相手が控訴する可能性が高いです。

すると、二審で
「費用がないので、ここであきらめた」
と言うわけにはいきませんから、二審の費用も必ず用意しておく必要があります。
また、二百万位かかる可能性があります。

最高裁までは相手が申し立てても、受付受理されないケースがほとんどですので、よほどでなければ最高裁の費用はあまり考えなくて構いません。

医療裁判は、「難問」となりますので、通常の弁護士費用よりも割増しされることが多いです。が、たとえ費用がかかっても、勝たなければ意味がないので、ケチるわけにもいきません。
また、場合により、医師の鑑定費用もかかります。

つまり、五百万円弱の覚悟を最初に用意しておく必要があります。
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この回答へのお礼

大変詳しい回答どうもありがとうございました。かなり知識がついた気がしてます。私が相手の行為の悪いと思われる部分を法律で裁いてもらおうと思っているだけなのに本当にお金がかかるんですね。残念だし、悔しいです。

お礼日時:2011/01/06 20:54

#3です。



もし、費用的に
「30万から40万円を工面することができるが、裁判費用として500万円近くを用意するのは難しい、でも、本当に相手に非があるだろう」
と思われる場合。

先にお伝えしました「証拠保全」だけをされてはいかがでしょうか。

もし何もしないで、後々
「あのときは、相手が絶対に悪いと思った。
だけど費用が工面できず、あきらめた。」
ということになるくらいなら、ということです。

すでに申し上げました通り、大部分の証拠は相手の手元にあります。
それを入手しないことには、なんの分析も出来ないし、真実を知ることが出来ません。
だれかに相談するにしても、カルテや看護記録、事実がわからなければ正しい判断をしてもらうことができません。

ですから、「真実を知るてがかりになるもの」をとりあえず入手しておくことには意味があります。

それをしないで病院に交渉すると、カルテの改ざんや証拠隠滅されてしまいます。

本来、裁判を前提として行うものですので、医療機関側の判断によっては示談や話し合い、説明による納得の可能性も出てきます。

実は、医療裁判で患者側が勝訴する例は少ないと言っても、示談や和解の可能性は他の裁判よりも高いのです。示談や和解でも「医師賠償責任保険」の対象となりますので、余計な裁判よりもさっさとカタをつけた方が医療機関としても楽なのです。

費用の関係で今は裁判を諦めたとしても、証拠さえ押さえておいて、分析次第では、後々裁判の可能性もでてきます。
例えば…。

内容によって、決定的に相手に非があると思われた場合、「裁判費用は後で払う」ということに応じてくれる組織や弁護士もいます。

また、裁判費用の大部分は弁護士費用です。
ごくまれに、「本人訴訟」といって、弁護士なしで裁判を起こして勝訴する人がいます。
テレビでみまししたが、全くの素人が勉強して、本人訴訟で医療裁判に勝訴した人がいました。相当な努力が必要で、テレビの話題になる位、めずらしいことです。
が、支えてくれる人がいれば、全くない話でもありません。

最終的に裁判にはならなくても、後々、自分の人生で
「費用がなくてあきらめたけど、出来るだけのことはした。」
と思えるよう、頑張ってください。

私は、かかった費用が約450万円。
勝訴により勝ち取った金額はその何倍かでした。
「なんだ、自慢か」と思わないでください。
負けた人の、
「患者が不利です。無理です。」
という愚痴ではなく、勝訴した人の話をとにかく集めて、分析しました。
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この回答へのお礼

僕が分かりたかったことがほぼ100%満たされる内容でホントに助かりました。タダ残念なのは、証拠保全もおこなうお金がありません。とても悔しいです。しかし、病院の存在ってある意味恐ろしい意味合いを含んでいる感じが致しますねー!一般庶民の一人である自分からすると、病院の先生によって、助けられることもあれば、逆に、不幸に陥ることもあるって感じでこれは運命とみなす以外にないところがあるのでしょうか?そう僕は感じて仕方ありません。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/01/20 10:14

>>医療ミスに対する裁判


>>病院側の医療行為に不満を感じ

この二つの内容は全然違います。
医療行為に不満を感じるくらいなら裁判は起こせません。
医療ミスも自分達に細かい注意点を書き込んだものや医療過誤と立証できるものがないとほとんど勝ち目はありません。
裁判を起こす前に弁護士に勝てないからやめなさい止められます。

私たち兄弟が病院相手に裁判を起こそうと思い、共産党の紹介で行った弁護士事務所2ヶ所で「絶対勝てないから止めなさい」と止められました。
悔しいですが涙を飲み提訴しませんでした。
医療裁判は勝つのが奇跡だそうです。
まず病院側に勝てません。

もし裁判になると100万円単位でお金が必要です。
最高裁まで行くとなると1000万円は見た方がよいです。

参考に
http://www2s.biglobe.ne.jp/~uso/SAIBAN1.html
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