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全要素生産性って労働者の熟練度とか技術水準ですよね?
熟練度が上がるとTFPは上昇しますが、それは生産性の上昇を意味しないと思うのです。なぜなら熟練度が増えたからと言って需要が増えるとも限らないからですし、モノを作る能力が上がったところで実際に売れなければ付加価値が上昇すること、つまり生産性も上がらないからだと思うのですが、いかかですか?コブ・ダグラス型生産関数で資本ストック量の成長量とか労働投入量はわかりますが、なぜTFPだけ「生産性」という言葉が付いているのか不思議に思ったもので…ご回答お願いします

A 回答 (1件)

> 全要素生産性って労働者の熟練度とか技術水準ですよね?



一応、そうだという風に解釈されています。

が。

はっきりと言って、全要素生産性なるものは「残差」に過ぎません。経済成長がなぜ起こるのかを調べた際に、労働と資本の伸びでは説明できない部分、という程度の意味合いであり、通常伸び率のみで語られます。要するに「労働と資本以外のよくわからないもの」が全要素生産性という言葉に押し込められています。

> 熟練度が増えたからと言って需要が増えるとも限らないからですし、モノを作る能力が上がったところで実際に売れなければ付加価値が上昇すること、つまり生産性も上がらない

どうも、付加価値概念と生産性概念が混ざっているようです。
例えば、熟練度が増えて単位時間当たりの生産量が増えたとしましょう。使う原材料の量や価格、需要量(=販売量)は変わらないものとします。資本もゼロとしましょう。すると需要量が変わらなければ労働投入量が減るはずです。したがって生産性は増えているはずです。しかし付加価値額は、販売額-原材料投入額なので、変わらないはずです。


ただし、ミクロ的な企業ベースでの話だと、付加価値=利益額(+減価償却額)、生産額=売上高(+在庫増)とされることが多くありますから、この意味の話であれば質問者氏の疑問は全く正しい。この場合は「売るところまでが技術だ」ということになります。
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この回答へのお礼

遅れましたが、ご返答ありがとうございます。
>たとえば、熟練度が増えて単位時間当たりの生産量が増えたとしましょう
ここが気になったんですよね。ミクロ的に生産量ってのは売上であって、会社の中で働く人が変わろうが、売上は変わらない、だから…的な発想をしてました。

お礼日時:2011/02/18 16:39

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