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最近よく「東京-ニューヨーク間を飛行機で移動すると
○○シーベルト被曝する」という話題があがりますね。

その一方で、
福島原発の周囲の方が屋内退避した話題の時に
「自動車には遮蔽効果がある」とも言っています。

何となく矛盾しているようにも思いますが、正しいとすれば
・飛行機には遮蔽効果はあまりない。
・上空は放射線がかなり多く飛行機の遮蔽効果では地表面ほどまで減衰できない。
のどちらかかと思います。どうなのでしょうか?

A 回答 (4件)

こんにちは。



たしか、十数年前に一部で話題になったことだと思います。

飛行機が飛ぶ上空では「高速中性子」と呼ばれる中性子が、地上とは比較にならないほどたくさん飛んでいます。
理科の授業で習う中性子と同一ですが、その中性子が単独で飛んでいます。

中性子はアルファ線やベータ線とは異なり、その名の通り電気的に中性です。
アルファ線、ベータ線はものすごく短い距離で止まってその道のり部分を集中攻撃しますが、中性子、ガンマ線はある程度の距離を生き延びます。
「自動車には遮蔽効果がある」というのが何の放射線に対して言っているのかわかりませんが、高速中性子の場合は、物質の電子雲の中を平気で通過していきます。

おはじき遊びをするとわかりますが、指で弾いたコインを最も減速させるには、同じ重さのコインに正面衝突させるとよいです。
つまり、水素の原子核に正面衝突してくれば都合がよいわけですね。
しかし、そううまくはいかないので、飛行機の中では中性子を被曝します。

中性子自身は人体に影響を与えないのですが、中性子が人体の原子核に当たると、核反応や散乱が起こるので、それが放射線として振舞います。
結果として、電気的に中性の中性子が人体に影響を与えることになります。
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放射線に詳しくはありませんが。



自動車と飛行機を比較したとき、
>・飛行機には遮蔽効果はあまりない。
構造的に自動車が主に乗員の空間回りは鉄板で出来ているのに対し、飛行機はアルミ合金
です。この外皮(skin)の厚さは大きな旅客機でも40/1000インチ(≒1mm)であり、これを
フレーム(竹の節の様に入っている)、ストリンガー(縦通材)で強化したセミモノコック構造です。

概して密度の高い重い物質(鉛、タングステン)の方が遮蔽効果は高い様ですので、両者を
比較した場合には構造材料としては飛行機の方が遮蔽効果は低いと思います。

ただし、アルミ合金(銅系の2014等)と鉄の比較でどの程度の差かは解りません。また、
乗客の上方には構造だけでなく各種配管、断熱材(グラスウール)、配線、天井材などが
ありますのでトータルでこれらを透過した分については解りません。自動車も、斜めや横方向
にはガラスの占める割合も多いので単純に鉄板扱いでいいのかも解りません。

>・上空は放射線がかなり多く飛行機の遮蔽効果では地表面ほどまで減衰できない。
これについてはキャセイパシフィック航空が、高空では大気による保護が少なくなること、高緯度
の航路飛行ほど地球磁場の関係で被ばく量は増えることを認めています。
http://www.cathaypacific.com/cpa/ja_JP/helpingyo …
単純に10000メートル、10km分の空気の層による減衰が無くなる分放射線が多いという
ことだと思います。ついでに言えば紫外線も強く、パイロット用サングラスが作られているのも
そのためでもあります。

なので、ご質問の答えとしては「多分、両方」だと考えます。

ただ間違ってはいけないのは、飛行機はその前提で放射線に対し安全だと考えられ運航されて
いることです。単に遮蔽が高いから安全、低いと危険か、という論議の範囲では無い筈です。
自動車だと、放射線云々のみでなく、地上付近で飛散している放射性物質に対してどうなのかも
考える必要もある気がするのですが。完全密閉でもなく、フィルターを介しているとは言え、常時
換気されています。エアコンを車内循環にして、自動車という鉄の箱の中にいることは、無防備
に屋外にいるよりは遥かにマシということだとは思いますが。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
バランスという観点で別の方をベストアンサーとさせていただきましたが
飛行機の遮蔽効果につき詳しく説明していただき大変に参考になりました。

最後の段落のことはわかっているつもりです。
風評被害が問題となっていますが
正しい知識を得たいものです。

お礼日時:2011/03/21 21:48

飛行機自体に遮蔽効果はあるけれど、


上空の放射線のエネルギーは、大気で減衰されない分、地表よりも強く、
その遮蔽効果を勘案しても、被曝してしまう。

この様に捉えてもらえば良いと思います。


あと、放射線にもいろいろ種類があります。
遮蔽できる放射線と、遮蔽し出来ない放射線があります。
γ線や中性子線は、遮蔽しにくい放射線ですね。

一方、α線は紙一枚で遮蔽できます。

また、内部被曝を防ぐ観点からすれば、放射性物質が体内(車内)に入らないというのも重要です。
これに関しても、エアフィルタがあれば、ある程度防御できるでしょう。
エアコンは内気にし、できれば、専用のマスクをつけておくのがいいです。
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飛行機が、地面を走るのなら、自動車と同じかそれ以上の遮蔽効果は有るでしょう。



>上空は放射線がかなり多く飛行機の遮蔽効果では地表面ほどまで減衰できない。
多いのではなく、強いのです。
地面までの1万メートルの間にある水蒸気で拡散してしまいます。

この回答への補足

回答ありがとうございます。

>多いのではなく、強いのです。
ということはエネルギーが高いのですか?

補足日時:2011/03/19 23:36
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