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質問内容が2点あります。



現在、医学書院の「微生物学 疾病のなりたちと回復の促進4」を使用し
真菌の増殖を学んでいます。

教科書の中で不明な点があります。

以下、教科書から抜粋します。




酵母様真菌の2つの様式(出芽と二分裂)による増殖と、
気中菌糸の先端につくられる胞子による増殖とは、
どちらも無性的なものである。

この場合の胞子を無性胞子と呼ぶ。

一方、真菌には性の区別があり、交配によって
有性的に核の融合に続いて減数分裂がおこり、
胞子をつくることができる。

これを有性胞子という。




不明な点は、
>一方、真菌には性の区別があり、
です。

この場合の真菌とは、
菌糸型真菌と酵母様真菌以外の真菌のことを
指すのでしょうか。

もう一点、
教科書の初めの方では真核生物の細胞壁の成分は
キチン、マンナン、セルロースと記載されています。

しかし途中から細胞壁の構造が
キチン、マンナン、β-グルカンになっています。

これは例えば、テストなどで
「真菌の細胞壁の成分を3つ答えよ」という問題が出題された場合の解答は
「キチン、マンナン、セルロース」でも
「キチン、マンナン、β‐グルカン」どちらでも良いのでしょうか。

A 回答 (2件)

>この場合の真菌とは、


菌糸型真菌と酵母様真菌以外の真菌のことを
指すのでしょうか。

いいえ。菌糸型,酵母型に関係なく,真菌は一般的に有性生殖を行います。
環境条件に応じて無性生殖を行ったり有性生殖を行ったりします。
(ただし有性生殖が見つかっていない真菌類はいます)

>これは例えば、テストなどで
「真菌の細胞壁の成分を3つ答えよ」という問題が出題された場合の解答は
「キチン、マンナン、セルロース」でも
「キチン、マンナン、β‐グルカン」どちらでも良いのでしょうか。

テストの採点をする先生次第なので何とも言えませんが,
真核生物の中でも真菌類と他の菌類(卵菌類,サカゲツボカビ類など)では
細胞壁の組成に違いがあることには注意しましょう。
真菌類の場合にはキチンやグルカン,マンナンを含み,セルロースは含みません。
(これも真菌類のグループごとに多少は異なる)。
一方で卵菌類はセルロース性の細胞壁を持ちます。

この程度のことは wikipedia でも調べがつきますので,
教科書と照らし合わせて見るといいと思います。
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この回答へのお礼

ご丁寧な回答ありがとうございました。

とてもわかりやすく
理解できました。

>真核生物の中でも真菌類と他の菌類(卵菌類,サカゲツボカビ類など)では
細胞壁の組成に違いがあることには注意しましょう。

真菌は真核生物であるのに
どうしてマンナンでなく、β-グルカンなのか疑問でしたが、
おかげさまでスッキリしました。

真核生物でも菌類の違いによって
細胞壁の成分に違いがあるのですね、
ややこしく感じますが、頑張って覚えます。

この度は本当にありがとうございました。

お礼日時:2011/04/30 15:18

>真菌の性



真菌のほとんどは有性生殖と無性生殖の両方を行います。
(生活環が把握されていないだけで、「全て」であるかもしれません)
菌糸型真菌と酵母様真菌もそのうような真菌の内に入ります。

>セルロース
>β-グルカン

セルロース(β‐1,4グルカン)は間違いで、β-グルカン(β-1,3グルカン)の方が正解です。
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この回答へのお礼

お答えいただきありがとうございました。

お礼日時:2011/04/30 15:11

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