プロが教えるわが家の防犯対策術!

先日フランスに行ったところ、
地下鉄の駅でものの見事にスリに遭ってしまいました。
子供たち(小学校低学年くらい?)の集団に囲まれて…という典型的なパターンです。
私の場合はすぐに気がついて、追いかけたら現金を入れていたキーケースだけは返してくれたので(現金は抜かれていた)、まだ良かったのかもしれません。
ちなみにお財布とは別にキーケースにお金を入れてホテルに置いておこうと考えていたのですが、「ホテルに置くのは危険」「金庫に預けるのは危険」と言われ、結局お財布とキーケースの両方を身につけていくことになった次第です。
まあ今回は一瞬とはいえ注意を反らした私の自己責任だと考えていますし、
怨むとは根に持つとかいう気持ちではありません。
子供に馬鹿にされたのは悔しいけど。

ところが、日本に帰って話を聞くと、
「手ごと切って荷物を持って行こうとする」「バイクに乗った人が車の窓から手を伸ばして荷物をとる」などなどの話を聞きました。
そして「追いかけたの?無事でよかったね」と…

フランスってそんなに危ない国なんですか?
また、地下鉄にはたくさんフランス人がいたのに、みんな知らんぷりでした。
フランス人は日本の観光客が明らかにスリに遭っているのを見て、
どのような感覚なのでしょうか。
ジプシー集団に喝を入れる人もいるのかなー?と、疑問に思ったもので。

ついでに、フランスではロマ族に対する保護政策もあると聞きましたが、
それでもスリを続ける理由はなんでしょう?
家族ぐるみで続けているから、そもそも「悪い」という感覚もないかもしれませんが。
ただ、スリの子供の一人が、キーケースをとった後もじっと私を見つめていたのが印象的でした。

私はフランス美術史を勉強していることもあり、
もっとフランスを理解してまた行きたいと思っています!
…が、「放射能で危ないのに普通に生活してる日本人は変」とか言われると、
「日常生活があんなに治安悪いのに普通に暮らしてるのはどーなの?」とも思います。
実際の感覚はどのようなものでしょうか?
回答お待ちしています。

A 回答 (4件)

それはお気の毒なことでした、さぞかし嫌な思いでいらっしゃることでしょう。



 あの子たちには必ず兄貴分だとか姐御が居るものです。そしてその配下であるあの子たちが兵隊として引ったくりの最前線で活動?しているのです。兵隊たちが活動をしている時には、見回せば必ず近くに兄貴分だとか姐御が目立つものです。

 もし、もう少し早く彼らの襲来にお気づきになり、彼らか、出来れば直接彼らの兄貴分や姐御に向かって、機先を制して大声ではっきりと「ノン」と言えば、彼らは大概諦めるものです。兄貴分や姐御が低くヒュッと口笛を吹くと、たちまち攻撃が中止される、そのさまは、言い方が変ですが見事なものです。

 なぜ彼らが「ノン」の一言で退散するか、それはひとえに、ノンという簡単な言葉を知っている者は、その大方がパリの事情に通じ、フランス語にも慣れていて、ポリースと大声で叫ばれたり容赦なく反撃されれば明らかに不利になると知っているからです。

 こうした彼らも、時としてまるで姿が消えてしまうことがあります。警察の関係者に聞くと、ああ、ヤツらか、捨てたよ…。目に余るようになると定期的に一網打尽に捕まえてどこかに移送でもするみたいな言い方でしたが。

 また、一般市民も、いつも知らんぷりというわけでもないと思います。私が知る限りでは、被害者の周りの男の人たちが大声を上げながら手にしていたバッグで彼らを追っ払ったり、高齢のマダムがノン、ノン、ポリースと大声を上げたりといったこともありましたから。彼らジプシーに限っては子供でも引っ叩いていい…ということですが、そこまではどうなんでしょう。まあ、それでも、基本的に他人のことにはあまり係りたがらないのがパリジャン、それも長い歴史の副産物なのかもしれませんね。

 そして、やはりそこは、現実の姿として、仕事に飢えた移民や不法滞在者たちとその家族が多く、その正確な実態すらつかめていないと言われるフランスにあっては、それだけに犯罪も多く、その手口も乱暴になってしまうのも、ある面では無理ないことなのかもしれません。

 だからこそ、そこには自然に、常に身構え、自分で自分を守るといった生活態度が定着しているのでしょうし、とかく助け合いの精神に富んだ農耕民族にはなかなか肌で理解できないことなのでしょう。

 ただ、彼らは実に相手をよく見ている、そのことにも驚かされます。不慣れな旅行者をひと目で見抜くなどというのは序の口、短期間しか滞在しない者と、パリに根を下ろして生活をしている者と、その差を、どうやら人種や性別、年代を超えて瞬時に見抜いているらしいのです。

 その結果、大変面白いことに、たとえば、私のようなぼんやり型の日本人であれ、パリにステイしてしばらく経つと、彼らはいつの間にか私にはまったく見向きもしなくなっていることに気付くのです。それで、結局のところ、パリの治安はけっして良くないよ…と思い、人にもそう言いながらも、実際にはさほどには怖さを実感していない自分、いえ、パリこそ自分が一番居心地がいい街だと信じてしまっている自分が居ることに、ふと気づいて苦笑してしまうのです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
被害に遭った直後は足が震えてしまいましたが、今はもう話のネタにできるくらいなので大丈夫です☆ご心配いただきありがとうございます。

「ノン」の一言が効果を発揮するのですね…
もし今度同じような目に遭いかけたら、がんばって実行してみます!
また、何かしら行動しようとするフランスの方やロマ族の環境についてもお話いただき、大変参考になりました。
「捨てたよ…」この一言は重いです。。。

私も機会があれば、もっとじっくりフランスを見つめてみたいです。
今回は詳しくご説明いただき、本当にありがとうございました!

お礼日時:2011/05/06 05:06

スリ・置き引き・カッパライの類はワールドワイドにどこでもあるんじゃないですかねぇ。


日本でもよく新聞にそんなのが出てますよ。あるいは、日本ではニュースになるくらい珍しい、と理解するべきなのだろうか。

>地下鉄にはたくさんフランス人がいたのに、みんな知らんぷりでした。
日本でだってみんな知らん振りすると思う・・・・
あなた、徒党を組んだカッパライ集団に一人で割ってはいる勇気あります?
お恥ずかしながら、私は遠慮しときます。もちろん心の中では被害にあわれた方の無事を祈ります。

>日常生活があんなに治安悪いのに普通に暮らしてるのはどーなの?
といっても、あなたがどう振舞っていたかにもよるんですよね。
ツーリストはまず狙われやすいだろうし、場違いに金がありそうな格好をしていれば当然カモネギ状態。そこに金の詰まった財布から往来で金を出していたりしたら、、、、、、詰みでしょうねぇ。
そうしていたかどうかはしりませんが、少なくとも住んでいる人たちは狙われないコツを知っていますからね、ここで宣伝するほど治安が悪いとは思っていないんじゃないですか。

ま、フランスがお好きなら、2,3年暮らしてみたらいいですよ。フランス人と一緒に住んだ方がいいですね。
そういう生活の感覚が自然に身につきますよ。いや、からかってるんじゃなくて、本当に。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
徒党を組んだカッパライ集団…というものを日本で見たことがないので、ちょっと想像に困りました。
でも、やっぱり現地の人だって怖いってことですよね。

治安が悪いとは思っていない。
なるほど、そうかもしれませんね。それが当たり前だから、自然と身につく知恵もあるのでしょう。
私は日本が「普通」の感覚なので、やっぱり帰国してから、
「日本は安全だなぁ…」なんて思ってしまいました。

今回実際のフランス人とはほとんど触れあえなかったのですが、
いつか一緒に住んだりできたら楽しそうですね。
どうもありがとうございました☆

お礼日時:2011/05/06 04:54

日本で殺されてしまった外国人も何人もいます。

その方々の遺族は「日本の治安がいいなんてとんでもない!」と思っていることでしょう。それでも「日本は治安がいい。」と私たちが認識しているのはなぜでしょうか。

日本とパリの間には毎日大型機が人々をピストン輸送しています。たとえば毎週日本人が一人はジプシーのスリにあっていたとしても、それは確率でいえば0.01パーセントにもなりません。たまたま貧乏くじをひいてしまったからといって、こんな社会どうなの?と結論づけてしまうのはいかがなものでしょう。

フランス人が比較的他人の事に無関心なのは事実だと思います。正義の味方が突然現れて渇を入れてくれたり、みんな寄って来て慰めてくれなかったりしなかった事がショックだったようですが、フランス人じゃなくてもドライな人なら「別に見ず知らずの人がそんな表面的な事をしても具体的になにがどうなるわけじゃないし。」と思うと思います。もし怪我をしていたりしたらドライなパリジャンでもよってたかって世話してくれたと思いますよ。

移動民族であれ定住フランス人であれ一生遊んで暮らせるような保護制度はありません。なんらかの形でお金を稼ぐ必要があります。その手段はスリだよ、と物心付かないうちから教え込まれてしまった子供たちはかわいそうですね。一度中年のご婦人に思いっきりひっぱたかれた子供を見たことがあります。きっといけないことだと教えたかったのでしょう。子供はものすごくショックを受けた表情で泣き出しました。怒られるに値する事をしているという認識がなかったのでしょう。

余計なお世話だとは思いますが、人の意見に自分の思考が左右されすぎな気がします。フランスの事を理解したければフランスにまた来てご自身で体験して下さい。こんなところで日本人に「実際の感覚」なんか聞いてもしょーもないですよ。
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この回答へのお礼

私、パリジャンに慰めてほしかったのにショック…なんて書きましたか?
誤解させてしまったら申し訳ありませんが、今回の件については私の油断が招いたこととして認識しており、その場で助けなかったフランス人を責めているわけではありません。
ただ、「かわいそうだけど怖い」のか、「観光客なんてどうでもいい」と思ってるのか、それが知りたかったんです。
ですから、回答の中に出てきた中年のご婦人の話はとても興味深く感じました。
教えていただいてありがとうございます。

被害には遭いましたが、私は今は気持ちも落ち着き、
単純な知的好奇心から質問した次第です。
日本人に質問しても…とは私も思いましたが、身近にフランス人もいなかったものですから。
他人への甘えだの左右されすぎだの、勝手に決めつけられて不愉快になる箇所もありましたが、
一生懸命回答してくださったことには感謝しています。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2011/05/06 04:47

日本で暮らしていると治安がいいということが当たり前のことのように感じられますが、


外国ではきっとそうではないのだと思います。私はまだ海外旅行でアメリカにしか行った
ことがないのですが、ヨーロッパはアメリカとは違う憧れがあります。ミーハーですが、
歴史が長く、色んなことを経験してきている文化を知ることは、意義があることのように
思えます。

でも距離が遠すぎて、あまり国としての現実感がないということもあります。どこか
子供の頃に読んだ絵本の世界のような感覚とでも申しますか。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
私は逆にアメリカには行ったことがありませんが、今回フランスの文化に少しだけ触れられたことは、とても意義深く勉強になりました!
観光名所であるお城だとか美術館も見ごたえたっぷりですが、
何気ない家のたたずまいや町の雰囲気も素敵でした♪

今回スリには遭いましたが、行って良かったと思っています。
今度はもっとしっかり対策して、フランス含めいろんな国に行ってみたいものです。

お礼日時:2011/05/06 04:59

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