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「射に礼射・武射の別あり。しかれどもその初は、専ら防禦の為にして設けたり。防禦のことは、蓋し男子が身を立つるの第一義なり。ゆゑにその生るるや、桑の弧蓬の矢、もつて天地四方を射て、しかる後に敢えて殻を用ふるも、また第一義を示すなり。銃ほう(石馬交)の興りてより、弓矢長兵はみなその利たるを失へり。男子今の世に生れて、銃ほう(石馬交)を知らざるは、それ可ならんや。その初生においても、またよろしくほう(石馬交)をもつて弧矢に換へ、上下四方に発して、もつてその事あるところに志すべきなり。」
佐久間象山 『省けん録』 P245 

長い文章で面倒かもしれないですが
わかるところだけでもよいので
どなたか現代語訳お願いします。
困っています。
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

これは「男子生るれば桑弧(桑の弓)蓬矢(よもぎの矢)、以て天地四方を射る。

天地四方は男子の事ある所なり。」として、そして天下を雄飛する「桑蓬(そうほう)の志(こころざし)」を願い、その男子の将来を祝う儀式についての知識が前提になります。
出典の「礼記(らいき)」の「射義」においては、「射の言為(た)るは繹(えき)なり、或いは曰く、舎(しゃ)なり。」として、「繹(だずねる)」=静かに自己に尋ねてみることであり、「舎(とどまる)」=最高の善に留まることでもあると語っています。したがって「射は仁の道なり。」と。

佐久間造山は、この故事を踏まえて、この(幕末の)時代においては、射の祝いは今やその利を失った桑蓬ではなく、新たに興ってきた銃砲に換えて、その男子の将来を祝うべきであるとしています。
このような背景を前提に幾度か音読みすれば、意おのずから通ず、でしょう。
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