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以下の英文は、京都大学で出題された下線和訳の問題の一部です。

「Without diaries and reports,memoirs,newspaper and other contemporary records,
historians would have a very hard if not impossible time.」

和訳すると、

「日誌や報告や回想録や新聞といった、その他の同時代(その当時のその他の)の記録が無ければ、全くもって不可能にならないまでも、歴史家の仕事はとても困難なものになるだろう。」

で良いと思います。



一つ、疑問に思っていることが、『if not impossible time.』の箇所です。

なんとなく、言いたいことは解るのですが、文法的にはどう解釈したらいいでしょうか?

『if (it is) not impossible time.』...で(it is)の省略という認識でいいのでしょうか?

「不可能な時間を持たない。⇒全くもって不可能ではない。」

それとも、イディオム!?みたいな慣用句があり、通説として用いられているのでしょうか?

ご教授、宜しくお願いします。

A 回答 (16件中1~10件)

おっしゃる和訳で完璧だと思います。



http://eow.alc.co.jp/if+not+impossible/UTF-8/
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a


very hard
if not impossible
time
このように,a は最後の time のためのものです。

have a very hard time で「とてもつらい時を過ごす」「とても苦労する」
この very hard という,time を修飾する形容詞部分について,
if not impossible「たとえとても耐えられないものではないにしても」
と修正しています。

この impossible は「不可能な」から,「我慢できない,どうしようもない」という意味合いです。

「耐えられないとまではいかないにしても,とても苦労することになる」

it is を補うことも可能ですが,
very hard
if not impossible
で2つの形容詞が対比されている,
ともに time を修飾し,a ... time
の間にはさまっていると理解することが大切です。

一歩進んで説明すると,この if not という表現は
「我慢できないではなくても」から,実質的
「ほとんど我慢できないくらい」という響きがあります。
「とても苦労する,耐えられないくらい」
(この点は無視していただいてもいいです)
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「if not」は挿入的に用いられる熟語です。

「~でないにしても」
ですので、
「a hard , if not impossible , time」という解釈で良いと思いますが。

「a [hard/ if not impossible] time」ということです。

hardと「if not impossible」は共に「a time」に係る形容詞で、
「if not impossible」は挿入的に訳すと良いと思います。
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>historians would have a very hard if not impossible time.



 お尋ねの部分は、引用されたもとの英文の前段部分から判断すると、次のように書き換えることができます。

→ historians would have a very hard time (getting at history, in the sense of past time), (even) if (it is) impossible (to do so.)


 「have a hard time ...ing」は「・・・するのに苦労する。」という「熟語的」な意味を、「even if ...」は「たとえ・・・だとしても」という「譲歩」の意味を表します。この場合の「it」は仮主語であり、ご提示の英文では後ろにあった「to do so ( = to get at history, in the sense of pat time)」という真主語が省略されていると考えて下さい。

 省略された部分を含めて訳すと、「(~がなければ、)歴史家は、たとえ全く不可能とは言えないまでも、過去に起きた出来事という意味の『歴史』に到達することに(かなり)苦労することになるだろう。」となりそうです。

 ご参考になれば・・・。
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翻訳してしまうと,「そうすることが不可能」としても同じなのですが,


英語の構造ではそうはなっていません。

この impossible という形容詞は
have a very hard time
に対して,
have an impossible time
という関係が成り立ちます。

very hard という形容詞と impossible が対比される。

ネイティブにとっては it is impossible も,an impossible time も
同じ単語なのでしょうが,日本語では「不可能な時」というのはピンときません。

コウビルド英英辞典には
An IMPOSSIBLE situation or an IMPOSSIBLE position is one that is very difficult deal with.
とあります。

英英辞典は日本人のためにはできていませんが,コウビルドはわかりやすいです。
普通の it is impossible でなく,situation のような名詞の前に置いて用いる場合に
「扱いにくい」の意味が出てくる。

have an impossible time ~ing のような表現が
have a hard time ~ing の強調表現にあたります。

結果的には,「そうすることが不可能」としても同じで,その方が日本語的にも自然で,
impossible の普通の「不可能な」で訳して納得しやすいことにはなります。

ただ,英語の構造としては普通の「不可能だ」ではなく,
very hard という形容詞に対して,
if not impossible と修正しているのです。

この if not という表現は,多くの場合,このような修正的役割を果たし,
省略などは考えない方がいいです。

http://docs.google.com/viewer?a=v&q=cache:J-FJ09 …

ちょっと難しいですが,読めば勉強になると思いますよ。
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if not はイディオムです。



用例は幾つかありますが、この場合、A if not B (但し A < B)という形式で、「BでないにしてもA」とか、「Bと言っていいほどA」といった意味になります。
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 なるほど、「A, if not B」に「伸展読み」という解釈ができるのではないかという「仮説」があること寡聞にして知りませんでした。



>文法書では、通常、~「譲歩のif」と解釈するものがほとんであるが、その意味するところの曖昧性に言及するものは少ない。
>従来、「譲歩の構文」と理解されていたA, if not Bの意味解釈に「伸展読み」の可能性を指摘し、その解釈上の曖昧性を解消する仮説を提起し、検証を加える。

 確かに、私たちが日常用いる辞書や参考書による「A, if not B」の解釈は「譲歩」だとされているものがほとんどです。

 最新の「Wisdom英和辞典」には、「譲歩」とは別に「A、いやおそらくはB」という訳が出ていますが、「譲歩との区別は、AとBに来る語句の意味関係にもよりあいまいである。」という但し書きがついています。おそらく、専門家の間でも議論の余地が残っているのでしょう。

 そもそも、この論文の書き手が「仮説」として主張する「伸展読み」はどのようなものなのでしょうか。その主張は、下のような書き換えられた英文が元になっているようです。

(1) Such a mistake could cost us thousands, if not(=or possibly) millions of punds.

(2) She's just as good as a male trainer, if not better(= maybe even better).

 (  )内に示された「possibly」や「maybe」という「可能性」を示す副詞は、どちらも可能性が50%未満か、せいぜい50%前後であることを示します。

 だからこそ、上記の(2)の英文の日本語訳としてリンク先に示されている訳は、「(彼女は)男性のトレーナーに全く引けをとらないし、『ひょっとすると』男性以上かもしれない。」というものになっていのでしょう。

 これが「possibly」ではなくて、可能性がはるかに高い「probably」であれば、「Aというよりも(90%以上の確率で)Bである。」という理解をしても良いでしょう。こちらであれば「伸展読み」という解釈も理解できなくはありません。

 しかし、「possibly」という書き換えがなされていることを考えると、「AであるかBであるかの可能性はせいぜい五分五分か、それ以下の可能性しかない。」と考えるのが妥当でしょう。

 このように考えると、「A, if not B」は「A、ひょっとしたらBの可能性もある」という意味で理解することはできます。しかし、それは「たとえBとまでは言えないまでも(少なくとも)Aである」という意味とほぼ同じことだと理解しても問題はないでしょう。

 「ジーニアス英和辞典」に記載されている「if not」の解説を添えておきます。

 ~~~「Bと言っては言いすぎだが、Aと言ってもさしつかえない、Bとまでは行かなくてもA以上だ【A<Bの関係にあり文法的に対等な品詞を用いる】」~~~

 言語学者ではない一般人である私たちにとって「A, if not B」の日本語訳は「(たとえ)Bでなくても(少なくとも)A」または「A、ひょっとしたらBの可能性もある。」という訳で問題ないと思います。構造的には、もちろん「(even) if (it is) not ...」の省略だと考えるのが自然だと思います。

 ご参考になれば・・・。
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1. have a hard time は、困難な状況である、悪戦苦闘する、なかなか~できない、という意味です。


  下記には例文として
    I have a hard time finding a job. : なかなか職にありつけない。
    があがっています。
http://eow.alc.co.jp/have+a+hard+time/UTF-8/

2。この hard 「難しい」に if not impossible 「不可能でなくても」がくっついているだけです。

3。要するに time という名詞を hard という形容詞が修飾しており、さらにこの形容詞には
 (1) very という副詞が前に置かれて修飾し
 (2) if not impossible という副詞句が後置されて修飾している

   纏めると1は、おっしゃる通り慣用句、それに前置された副詞と、後置された副詞句がある、という構造だと思います。
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 面白そうなので、いろいろ調べてみました。

京都教育大学の岡田伸夫氏の考えを紹介しておきます。

http://ir.kyokyo-u.ac.jp/dspace/bitstream/123456 … not 伸展読み'

 肝心の部分のみ抜粋してみましょう。

 ~~~~~~ 次の(78)の if talkative は譲歩を表すが,(79)の if not charming は(少なくとも書き言葉においては)暖味で,(80a)と(80b)のいずれにもパラフレーズすることができる。

(78) He is pleasant,if talkative.
(79) He is pleasant,if not charming.

(80) a.Even though he is not charming,heis at least pleasant.
    /He is not charming,lagree,butheis(atleast)pleasant.
(81) b.He is certainly pleasant,and probably/possibly/may be charming.

(80a)でパラフレーズされる(79)の if not charming は(78)の if talkative 同様,譲歩を表すが,(80b)でパラフレーズされる(79)こおいては,X if not Y の Y が,おそらく/ことによると真であると示唆されている。

 以後,(78)の if talkative の読みや(80a)でパラフレーズされる(79)の if not charming の読みを譲歩型(consessive),(80b)でパラフレーズされる(78)の if not charming の読みを伸展型(extensive)として区別することにしよう。

 ところで,(78)の if句にせよ、(79)の if not句にせよ,基底においては次の(81a-b)に見られるような『if定形節』であったと考えられる。

(81)a.He is pleasant,if he is talkative.
(81) b.He is pleasant,if he is not charming.

 if には even if と even though の2つの意味がある。~~~~~~~~~~~~~~


 抜粋した内容を要約すると、「A, if not B」は「譲歩読み」と「伸展読み」の2通りの可能性があり、そのもとの形は「even if (it is) not B」か「even though (it is) not B」のどちらかであるということが明言されています。

 お尋ねの英文の中の「if not possible」の部分は、最初に示した書き換えでも良いと思いますが、「even if/though they would have an impossible time」と考えることもできそうです。

 さて結論めいたことをまとめてみましょう。

 上記の説明から、お尋ねの英文は、『譲歩読み』による「歴史家たちは、(過去の歴史にたどり着くことは)たとえ不可能ではないとしても、かなり苦労するだろう。」という訳をつけても構わないし、仮説を主張している方の用いている『伸展読み』による「歴史家たちは(過去の歴史にたどり着くには)かなり苦労するか、ひょっとしたら不可能かもしれない。」という訳をつけても構わないということになります。

 話し手(または書き手)がAとBのどちらに重点をおいて話して(または書いて)いるかによって、その解釈は分かれると考えるのが自然ではないでしょうか。どちらに重点を置いているかはケース・バイ・ケースであり、断定することは難しいでしょう。

 すなわち、今回の問題に関しては、与えられた条件(英文)だけでは、「譲歩読み」か「伸展読み」のどちらかに限定することはできません。というよりもむしろ、どちらかに限定すること自体が無意味であると考えるべきでしょう。ここではおおよその意味が分かれば十分だと思います。

 ご参考になれば・・・。
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コンマがあれば分かりやすいのでしょうが、コンマがないから疑問が生じてしまいますね。



...would have a hard, if not impossible, time.

と書けばお分かりいただけるでしょう。

あなたの訳で、英文をちゃんと解釈できていることは分かりますが、よりよい評価が得られるであろう日本語で訳しておきますね。(何しろ、京大英語は日本語能力の比重が日本一高い入試ですから)

「不可能ではないにしても、かなり苦労することになる」
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