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通貨統合を行うには単一市場であることが前提条件であると聞いたことがあります。
それはなぜですか?

A 回答 (1件)

統一通貨のメリットは、金融や流通(つまり、カネやモノのやり取り)がスムーズになることです。


統一通貨のデメリットは、個々の国々の金融政策の自由度を失うということです。

前者の利点を生かすには同じ程度の経済発展度でなければいけません。
文明人と土人が同じ土俵(通貨)で競争しても勝負にならないからです。
また単一市場でなければあまり意味もありません。北海道と東京が別々の通貨であったら不便ですが、東京とソウルが別の通貨でもそれほど不便ではないでしょう。

後者の欠点を補うには同じような経済状態でなければいけません。各国の経済事情が異なれば異なった金融政策が必要になるからです。
北海道と東京程度でしたら経済状況もおおむね似たような感じなので、単一の経済政策で問題ありませんが、東京とソウルは経済事情が異なりますから別の金融政策が必要でしょう。

また統一通貨にはもう一つ必要な条件があります。
それは単一の財政政策です。実は北海道と東京では経済状況も少しは異なります。
それを補正するためには金融政策は使えません。その場合必要とされるのが財政政策です。
つまり金融が使えない分、財政で調整しているのです。
しかしEUでは金融は統一されているため個別の金融政策が使えないのに、全体のバランスを取るための財政の統一はなされていません。
EUの人たちにも、怠け者のギリシャ人を助けるために何故我々が税金を払わなければいけないのだという当然の不満があるからです。
EUにとってここら辺の問題解決が、次の20年の課題になると思います。
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