アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

自分はデザインに関してはこれといった知識のないものですが、いつも思うことがあります。

それは欧米人のデザインしたものと日本人のデザインしたものの違いです。

欧米人のデザインしたものは基本的にシンプルで無駄のなく、あまりごちゃごちゃした印象を受けませんし、完成されたデザインだと思います。
一方日本人のデザインしたものは複雑で部分部分が主張し、統一感があまり感じられません。

これはウェブデザインや、工業デザイン、住居などに限った話ですが僕はそうつくづく思います。

これらの違いはどこからくるのでしょうか?些細なことでも構いませんので回答お願いします。

A 回答 (4件)

工業デザインを仕事にしています。

工業製品に関してですが私なりの考えを書いてみます。
まず日本で「欧米のデザインしたもの」と認識しているのは、日本に輸入されたり情報が流れてくる物です。これらは日本製品と異なるテイストであるから日本に入ってくる傾向があり、欧米にも質問者さんが感じる日本ぽいデザインの物はたくさんあると思います。

もう一点、日本のデザイナーもシンプルで高質な物を作りたいと考えている人はたくさんいます。がそれが難しい理由があります。
・製品サイクルが短い
→コストをかけずに差別化するために何度も色と形を変えないといけないので余計な造作が増えていく。例えばCanonのデジカメなど好例ですが、最初のモデルはシンプルな形状でスタートし、マイナーチェンジごとにでこぼこしていきます。欧米メーカーは半年ごとにモデルチェンジなどしません。
・生産数が少ない
→工業製品は生産数が多いほどより高質な材料、加工方法を使用しても価格が抑えられるようになります。逆に少ない場合は既成材料と設備で作らなくてはなりません。シンプルなデザインの製品ほど高品質に作らないと非常に見栄えの寂しい物になってしまい売れない危険性が高まります。Apple製品のような究極にシンプルで美しい製品は、世界市場を前提にした大量生産を元に、生産設備ごと新規開発できるくらいの事業規模がないと真似できません。もしくは高額になるかどちらかです。

日本で高額にならずにシンプルなデザインで成功しているのが無印良品ですが、無印良品は自社製品のみの売り場を構成しているため売れるという理由があります。無印良品の製品を例えばヨドバシカメラに置くと非常に訴求力のない寂しい製品として目に映ります。最近はシンプルで威張りのないデザインを好む層が増えてきたので変わってきているとは思いますが、一般に「値段の割に高級そう」な物を売り場では選びがちな傾向があり、安く高級に見せるにはゴチャゴチャさせるのが手っ取り早いのです。
    • good
    • 3

欧米のシンプル派のデザイン(欧米にも装飾的でごてごてしたデザインの物はたくさんあります)は日本の物に影響を受けた物がけっこうあります。


例えば建築ですと和式建築、桂離宮などは欧米にショックを与えています。白壁に水平垂直の柱、襖で仕切っただけの部屋、畳、布団、等々。
食器だとかは日本の食器は形態的にはシンプルな物です。(焼きや塗りなどは実は手の込んだ物がありますが、概してさりげなく見えるような物が好まれ、多い)
大工道具など日本の工具は概してそっけないほど装飾の無い物が多かったのです。

日本に限らず、機械などには機能本位という考えが常にあります。機能本位というのは機能美のデザインとは違う物なのです。機能美のデザインとは機能を思わせる形態にその物を従わせるというデザイン方法で、一種禁欲的といっても良い方法なのです。

機械生産・大量生産の都合、大衆のあれもこれもという欲望・それに合わせろという要望、そういうものとなるべく形態そのものを美しくという理想とは常にせめぎ合いがあります。

欧米のデザインを紹介する場合、好例としてそういうものを選んで紹介するというのは雑誌のディレクターの一種の理想主義として常にありますし、欧米の商品の中にも日本人のデザインした物もあります。

ゴテゴテしたデザインの物が流通する原因は、大きく言えばそういう物が受けるからと、実はそういうデザインの方が作りやすく安上がりだからではないでしょうか。

http://www.carsensor.net/usedcar/detail.php?STID …
http://www.gucci.com/jp/styles/223958A261T2033#
http://www.dolcegabbana.com/dg/collection/runway …
    • good
    • 0

日本人のデザインしたものは複雑で~、などの貴方の認識は疑問を感じる所ですが、欧米のデザインセンスと日本のデザインセンスが違うと言う点に関してだけ私なりの意見を言いたいと思います。





「シンプル」と今の日本では誰もが知っている言葉ですが、そもそも日本の歴史上で「シンプル」と言う文化がなかった事がこの違いの原因です。


「シンプル」と言う概念が出来た理由は、無駄なモノをごてごてつけて究極に装飾品を基調にした文化の成れの果てに「これ無駄じゃね?」と気付いた人たちが「シンプル」と言うのを追求し始めたのが始まりです。

具体的に言うと、ヨーロッパの大聖堂や、装飾品で飾られた騎士の剣。あのような時代が「究極に装飾品を基調にした時代」ですね。


一方日本では、寺院も静けさを求めた装飾品は控えめの建築物ですし、日本刀も装飾品は殆どない。精々戦国武将の甲冑は派手にあしらわれた程度で、文化規模で言えば「装飾品を基調にした時代」を経験する事はありませんでした。

それに、日本では「シンプル」と言う言葉の前に、「簡素」と言う似て非なるものが基調とされたので、日本の文化で「シンプル」と言う土壌が生まれ始めたのは明治維新以降、ヨーロッパ文化が入ってきた後です。




その辺の歴史的背景が、「デザインセンスの違い」になって来ているのではないでしょうか。
    • good
    • 0

うまく言えないのですが


欧米の方は常に「人」がいるための空間や
人がその先に見える、人が加わって初めて完成するもの
を作っている気がします。
だから部屋のデザインだけでは私には寂しく感じる時もあります。
はっとすることも多いのですが。

対して日本人はそのものだけを見据え、
その中に人が溶け込みたいと感じているような、
そんな作りの気がします。
今紅葉まっさかりですが
お寺などのたたずまいを見るとそう感じました。
ごちゃごちゃ感じるのは狭い中で工夫して生きてきた歴史が
それを落ち着くと思わせることもあるのではないでしょうか。

素人なんで勝手な意見ですみません。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!