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たびたび質問してしまって、申し訳ございません。
国家承認や政府承認の意味はだいたい理解できたのですが、どういうふうにあてはめていったら良いのか、まだ理解できていません。小問題集にある例題で

A国は、90%のa民族と10%のb民族で構成される国家です。A国は、少数派であるb民族を弾圧していました。b民族は、最初、平和的にA国に分立独立を求めましたが、A国は、「憲法で分離独立は禁止されている。」という理由で拒否しました。A国のb民族の弾圧を強め、b民族を逮捕や拷問で苦しめました。やがて、b民族は、軍隊を組織し、実力行使をし、b民族が多数居住するA国の一部の地域を実効支配しました。その後に、A国から実力行使して奪った土地をA国から分離させ、新しくB国を建国すると国際的に宣言しました。しかし、国際社会は、実力行使により分離独立を果たしたB国に対して、国家承認をするのを控えました。
一方、A国の隣国は、C国は、B国が独立すればA国の力が弱まると考え、C国は「B国を、新国家として承認し、通商の準備もある。」する声明をだしました。

C国の声明は適法でしょうか。

A 回答 (5件)

>C国の声明は適法でしょうか。



 そのような問題の意義・意味が理解できません。なぜならば適法かどうかを審査する機関が国際社会にはそもそもありません。

 他国の反応も割れる可能性があります、つまり承認する国もあれば、承認しない国もあります。今でも主権国家は利害関係で動いています。なにかのルールに従って動いているわけではありません。適法かどうか等問題ではないのです。

 あえていえば United Nations が総会で、B国の加盟を認めれば「国際的承認」を受けたともいえるでしょう。それはC国についても同様です。
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この回答へのお礼

身も蓋もないご回答ありがとうございます。
私もそう思います。回答者様のいうように期末試験や、公務員試験の答案にそのように書ければ、楽ですよね。
しかし、国際法も法律ですから、他の教科と違いはありません。客観的に違法かそうでないか、正答を書かなければなりませんよ。他の法律教科と同じです。

お礼日時:2012/05/11 19:22

1の回答者が妥当であり、適切であり、不適切さがない。


(質問者は、上記言い回しの意味を理解できない可能性は高いだろうが)

「適法」という言葉すら真っ当に理解できない法曹人も存在する現実があるのも問題だろうが、
1の回答者の回答を法的に理解できない質問者は、まずは法学の基礎からやったほうがいいだろう。

この回答への補足

てき‐ほう〔‐ハフ〕【適法】 法規や法律にかなっていること。法に反しないこと。⇔違法。
合法(ごうほう) 合憲(ごうけん)  ⇒類語辞書で詳しい使い方を調べる

http://www.bing.com/search?q=%E9%81%A9%E6%B3%95& …

補足日時:2012/05/12 11:54
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この回答へのお礼

ありがとうございます。先日は、よく調べたらあなたの言い分が正しかったです。申し訳ございませんでした。

お礼日時:2012/05/12 11:50

 先の回答者に対するお礼の内容から,国際社会の実態ではなく国際法の答案でどのように書けばよいのかというご質問の趣旨であると理解しましたが,そのような問題では端的な結論としての正解が求められているわけではなく,国際法的な議論ができるかどうかが問われているのです。


 答案を書くとしたら,まず一般的な国家承認の要件(ある程度以上確定された一定の領土を持つこと,国民が存在すること,統治機構を持ち実効的支配をしていること)を挙げ,一応これらの要件は満たしていることを指摘する必要があります。
 その上で,国家承認の要件には上記に加えて国際法遵守の意思を要求する見解があり,B国は軍隊による実力行使でA国の領土を奪っているので,この要件を満たすかどうか疑問があり,その問題を措いた上で早々にB国の独立を認めたC国の声明は,国際法上問題とされる内政干渉にあたるか否かという論点について論じる必要がありますが,もとより国際法上の考え方が確立しているような問題ではありませんので,結論をどうするかはあなたの自由です。
 あなたがA国の外交官であればどのような理論でC国の行為を非難するか,逆にC国の外交官であればどのように自国の声明を正当化するかを考え,実際の答案ではどちらの立場で論じたとしても,国際法に関する従来からの議論を踏まえそれなりに説得力のある答案になっていれば,十分合格点は付くでしょう。

この回答への補足

すいません。他の回答者のご指摘も考えて、もう一つ疑問が増えてしまいました。
もしB国の分離独立や建国が違法になると、国家承認の要件は当然満たしてないという結論になってしまうのでしょうか。おしえてください。

補足日時:2012/05/13 12:55
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この回答へのお礼

>答案を書くとしたら,まず一般的な国家承認の要件を挙げ,一応これらの要件は満たしていることを指摘する必要があります。

回答ありがとうございます。おっしゃるとおりなのですよね。
ただ、国家承認の要件に関する事実がほとんど書いていない状態なので、どうやって解けばいいのかわからないです。
「国際社会は、実力行使により分離独立を果たしたB国に対して、国家承認をするのを控えました。」という記述は、国家承認の要件と関係しますか。

あと、追加質問で申し訳ございません。
この問題で、政府承認の論点は問題になりますか。

お礼日時:2012/05/12 11:55

kuroneko3氏の回答を補足しておきたい



というか、生息フィールドが重複するようで、しばしばkuroneko3氏と回答が被り、申し訳なく思うのだが
まず、最低限の国家の構成要件は、モンテビデオ条約から援用するのが適切であろう。
氏が指摘した「ある程度以上確定された一定の領土を持つこと,国民が存在すること,統治機構を持ち実効的支配をしていること」がそれに該当するが、例外も多い。
ソマリアには政府機能が存在しない状況であるし、バチカンは政府とも言い難い事例もある。イタリアの内国のサンマリノなどは、領土・領民すら判然としない現実もある。
 したがって、厳格な国家構成要件の判断が存在しない、という極論さえ指摘できる。
ここらは、”慣習的に国家扱いされているに過ぎない”と評論することも可能であろうし、
小生は現代国家の肖像として、擬似国家は例外として”ミニ国家などは、もはや承認によってのみ成立する”とも認識する立場である。
 氏が「国家承認の要件には上記に加えて国際法遵守の意思を要求する見解」と評しているが、この見解も支配的である現実があるにしても、説得力は強くない。
 そもそも、非承認説ですら国際法学説としてはそれなりに残っているわけであるし、国家の意味を根底から定義する国際法があるわけでもない。
 例えば、プエルトリコのような国家主権を実質的に放棄・他国に依存している状況は、モンテビデオ条約から思慮すれば、国家にはなりえないわけである。

ちなみに極めて難しい問題として、承認主体として、主権国家だけではなく、国際機関までが独立して承認主体として意味を持ち得る時代になったことも指摘できるだろう。
実際、パレスチナ自治政府の国家承認についてユネスコの踏み込んだ声明を思慮すれば、国家承認は現在が可変期とも言えるだろう。
なお、台灣はWTOのオブザーバー参加であるので、国家承認したわけではないのだが、誤解している人間は多い。

まぁ、日本は属国という部類の言動が跋扈している現実を見れば、仮に国際法を学習しても、適切な国際政治感覚の習得は難しいように思う。特に国際法を純粋法理だけで思慮するような人間には、その危険性が高いだろう


 国際法は憲法以上に、法理ではなく政治との連動・相関性が強い法学であるのだから、純粋な法学
だけでは到底カバーできるものではない。
むしろ、慣習性から思慮すれば、国際法は歴史凡例の集積物であるが、下手な国際法学習は、「当事国司法権のよる判断が国際法になる」というような誤認さえ生じてしまうので、注意が必要であろう。


以上、質問から横道に逸れていることを承知で回答しておいた

なお、政府承認の話は、カダフィー政権崩壊過程の政府承認の動静から思慮するのが適切であろう
『継承』よりも難しくないだろうから、ネット資料だけでも十分理解できるだろう、と思われ
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この回答へのお礼

哲学的ですね。ありがとうございました。

お礼日時:2012/05/12 20:49

No.2の者です。

補足と追加質問についてお答えします。

> もしB国の分離独立や建国が違法になると、国家承認の要件は当然満たしてないという結論になってしまうのでしょうか。おしえてください。
 たしかに,B国の分離独立自体が違法という結論になれば,C国は本来国家でないものを国家として承認していることになるので,国家承認の要件も満たしていないことになりますね。
 分離独立自体の適法性に関する論点は,他の回答者さんが既に指摘されているので,私としては特に付け加えることはありません。

> ただ、国家承認の要件に関する事実がほとんど書いていない状態なので、どうやって解けばいいのかわからないです。
> 「国際社会は、実力行使により分離独立を果たしたB国に対して、国家承認をするのを控えました。」という記述は、国家承認の要件と関係しますか。
 国家承認の要件を前述の3要件に絞った場合,要するに領土と国民と実効支配があればよいが,B国についてはb民族という国民がおり,b民族が多数居住する土地を実効支配しているということなので,国家承認について最低限の要件は満たしていることを前提に答案を書いて構わないでしょう。
 上記の記述については,上記国家承認の3要件には直接関連しませんが,設問におけるメインの論点はまさに「軍隊の実力行使により分離独立を果たしたB国を国家承認してよいのか」という部分であり,この点に重点を置いた論述をする必要があると思います。
 以前の私の回答では,これを国家承認要件としての「国際法遵守の意思」と説明しましたが,これはどちらかというと国家承認を容認する側の理屈であり,A国側の立場を強調するならば,軍隊の実力行使による分離独立や建国自体が違法だと説明した方が説得力はあると思います。

> この問題で、政府承認の論点は問題になりますか。
 政府承認は,同じ国家についてクーデターや革命などにより政権が変わった場合に問題となるものであろ,上記の設問には関係しません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。この問題の解き方がとてもよく理解できました。
私は、B国の分離独立を認めてから、C国の国家承認の主観的要件「国際法遵守の意思」で、B国の軍事力による独立を問題視して、声明を違法にしようと思っています。この問題は外専の過去問なのですが、問われている知識は案外と基本的なのですね。少し自信がつきました。本当にありがとうございます。お疲れ様でした。

お礼日時:2012/05/14 17:36

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