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構造力学において、建築と土木の違いは、どんなところですか?
詳しい方、お願いします。

A 回答 (4件)

力の扱いや計算については、建築も土木もそれ以外もかわりはないと思います。



ただし、実際に専門学校や大学での講義について考えると次のようなことがいえます。

・土木では自動車や鉄道などの活荷重(移動荷重)について多く学びます。活荷重がどの位置で反力や応力を最大にするか確定するために影響線を利用します。影響線はやや難解ですが、建築ではあまり学びません。荷重については、土木では死荷重、活荷重という分類ですが、建築では固定荷重、積載荷重となります。

・土木では、応力のことを断面力とも呼ぶこともあります。

・土木では、ゲルバーばりについて学びます。ゲルバーばりは、張り出しばりにピンを用いた連続ばりで、不等沈下の予想される道路橋に利用されています。

・土木では、橋梁等でプレートガーダー(鈑桁)が使用されることもあり、組合せ部材(左右対称、上下非対称)の図心、断面係数、断面二次モーメントを求める計算を多くします。

また、構造計算の規準についても、若干の差異があります。これは、構造力学には直接関係ありませんが、ひとつだけ例をあげます。

・許容応力度について、例えば、一般構造用鋼材SS400は、建築(基準法)では156N/mm2、土木(道路橋示方書)では140N/mm2と定められています。

参考書籍
考え方解き方 構造力学 近畿高校土木会 オーム社
計算の基本から学ぶ 建築構造力学 上田耕作 オーム社
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この回答へのお礼

これから勉強するので難しい用語は分かりませんが、とても親切な説明ありがとうございました。

お礼日時:2012/06/10 19:51

力学上の差はありません。

土木でも建築でも力学は力学です。
使う範囲もニュートン力学+αで十分です。
相対論も量子力学も不要です。
もともとシビルエンジニアであり外国では区別しない場合も多いです
(ミリタリエンジニアではないという意味?)

断面設計に使う基準式は、土木建築で若干違う場合があります。
でも、そうした式は、国によっても異なります。

コンクリート工学という学会では、土木の人も建築の人もいます。

鉄構技術という雑誌には土木も建築も載っています。

にもかかわらず違いを探そうとするのですね・・・困った人たちです。
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いろいろ違いますよ。


もちろん、No.1回答のように、建築がデザイン優先ということもあります。
その結果、建築は、必要以上に複雑な形を考えていて、同じコンクリートでも構造部分と構造に関係ない部分とに分けて考えます。土木は、コンクリートの形は、基本的にすべて構造部分です。

RC造で言えば、建築はコンクリートの大きさをまず決めて、そのあと必要な鉄筋を求める感じですが、土木はコンクリートと鉄筋の両方を加減しながら設計を進めます。

鉄骨造(メタル構造)は、建築ではRC造とはまったく別のものという扱いですが、土木ではRC造の延長上にあるイメージです。というのは、建築では、RC造にするか鉄骨造にするかは最初に決めることですが、土木では計算の過程でどちらになるかが決まってきます。

おもしろいのは、建築ではRC=固い、鉄骨=柔らかい、という概念ですが、土木では逆に考えます。使う鉄板の厚さが大きく違っているためと、建築の鉄骨造の柱梁が極端に細いためです。RC造と同じ太さの柱梁で設計すれば、鉄骨造のほうが固くなりますが、建築ではそんなことはしないので。

(私は建築なので、土木の記述には間違いがあるかもしれません)
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天邪鬼なので 変な角度から


建築ではどうしても見た目使い勝手優先となりがちなので 合理的な構造とはならなかったり 構造設計を曲げてでも意匠を優先することが多々ある

土木ではまずは構造ありきで設計され、結果として構造的に合理的なものが美しくなる(構造に関係ない付帯物のことは横に置いといて)
とはいうものの 構造的に合理的であってもゲートブリッジだけは美しいとは思えませんが。
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