No.8ベストアンサー
- 回答日時:
無水醸造アルコールがあるかどうか心配になってきましたので調べたところ、ありました。
1例として発酵アルコールを脱水処理する段階でシクロヘキサンを添加しているというものです。
このような場合、1件ごとに食品衛生上の問題などが起こり、国の方で審査しているようです。
本当に醸造アルコールと化学合成アルコールで違いがあるかどうかは、1件1件その製品でチェックしてみないとわからないかも知れません。
このような場合、本当の意味で植物性醸造アルコールと呼べるかどうか疑問ですが、そう呼んでいるようです。つまり、精製段階(無水の場合です。95%ならこのような添加は不要ですので)で化学合成品を使っていてもアルコールが醸造由来なら醸造アルコールと呼ぶということになります。
ところで、もうひとつ質問に答えておりませんでした。
>「スピリタスウォッカ」というのは96%という純度だと書いてありました。ということはその不純物が植物性ということですよね?
そう思いますが、ほとんど4%は、水でしょう。
私自身、醸造関係の研究もしておりますが、18年程前は、化学会社で、香料の原料を合成しており、化粧品会社が製品を買っておりました。その会社の製品の中には、当然私の合成した原料が入っていたはずです。
この回答への補足
スピリタスウォッカの4%は水なんですね~。なるほど…原料が植物で飲用できるという事は、肌につけても化学合成のエタノールよりは少しは安全という事ですね!!
なかなかこういう方にお話を伺えるなんて機会ないので。プロの方に詳しく教えていただいて感激です!!色々教えていただきありがとうございました!!
No.7
- 回答日時:
常に見てるわけではないので回答が遅くなってすいません。
質問を熟読していなくて、十分な説明になってなかった点があるようです。
>少し調べてみたんですが、無水エタノールと植物性醸造アルコールでは、同じ量でも価格が3倍くらいになっていますが(植物のは1箇所しか見つけられませんでした)純度が高い無水エタノールよりも数がというか需要がすくない(?)植物性の方が高くなるんですかね…。
上記比較は、植物性の醸造アルコール(エタノール95%)と化学合成の無水エタノールの比較と思います。前にも書きましたが、化粧品の場合のことは知りませんが、食品の場合は、エタノールの由来が、法的に問題になります。すなわち、不純物が問題と書きましたが、化学合成の場合は、有害、無害とは関係無しに、エタノールを合成するためには、必要な薬品を用いて、できたものを精製する。精製が良いから不純物は除去していると言っても、万一の混入の危険に対して法的規制が入りうるということです。合成のこの段階で、この薬品を使用しているからだめだということがありうるという話です。これに対し、醸造アルコールにはその可能性が無いということです。
>>0.02% 以下の不純物で本当に悪影響が出るのか,ちゃんとした研究結果に基づいているかどうか疑問です。
醸造の無水アルコールがあるかどうか確認をしておりませんが、無水にする段階で、醸造アルコールといえなくなる処理をしているのではないかと思います(95%醸造アルコールの不純物もほとんど水)。上述のように値段の比較は、化学合成無水アルコールと醸造95%エタノールの比較だと思います。もし、薬品の添加無しに99.5%以上アルコールが得られるのであれば、醸造無水アルコールもあると思いますが、それは無いのではないかと思います。醸造アルコールの用途に、約5%の水を除去する必要は、ほとんど無いと思いますから。
化粧品の場合も本当に必要かどうかはわかりませんが、化学合成品よりも醸造アルコールの方が安全だろうということだと思います。
No.6
- 回答日時:
takkochan さんからまだ補足回答がありませんので私から…。
> 数パーセントの不純物が植物性のものなのか、化学合成のものなのかで分けられる
合成アルコールの場合,その数パーセントの内訳のほとんどは水ですよ。合成アルコールメーカーのホームページによると,
99度の合成アルコールに含まれる水以外の不純物総量は 150 mg/l 程度,
95度の合成アルコールに含まれる水以外の不純物総量は 170 mg/l 程度,
とあります。エタノールの密度を約 0.8 として重量パーセント濃度に換算すると,どちらも 0.02% となります。これはあくまで基準値ですので実際は 0.02% よりも低いはずです。つまり,合成アルコールの不純物はほとんど水だということです。
> 植物性であるほうが、肌には優しいという表現は間違っていなんでしょうか?
0.02% 以下の不純物で本当に悪影響が出るのか,ちゃんとした研究結果に基づいているかどうか疑問です。
> 同じ量でも価格が3倍くらいになっていますが(植物のは1箇所しか見つけられませんでした)純度が高い無水エタノールよりも数がというか需要がすくない(?)植物性の方が高くなるんですかね…。
確かに合成か醸造かの違いはあるかもしれません。しかし,不当な価格設定をしている可能性も否定できません。
参考URL:http://www.etoh.co.jp/02shouhin/index.htm
不純物としての濃度はすごく低いんですね…
化粧品でも何でもそうですが、合成でも肌などが荒れたりしない人もいるし、植物性でも荒れる人っていますもんね。100%の人に安心なんて言えるものなんて難しいですね。それから価格は難しいところですが、やはり高すぎのような気がしますね?教えていただいたHP参考にさせていただきます!!詳しく調べてくださってありがとうございました
No.5
- 回答日時:
No.4 です。
コメント等で気になるいくつかの点にも答えておきます。>日本酒も植物性醸造アルコールと表現できないこともない)。
日本酒のことは醸造アルコールといいません。醸造アルコールは、あくまで精留済みのエチルアルコールのことです。
>もし「醸造」の文字がなければ,植物性の様々な高級アルコールを含みそうですが,醸造とありますので,発酵によって得られる,単なるエタノールのことでしょう。
発酵によっても様々な高級アルコールは生成します。しかし、これらの大部分は蒸留で除かれます。
>「植物性醸造アルコール」などという回りくどい表現は,製品の安全性を印象付けるための,単なる惑わしであるように思います。エタノールである以上,化学合成によるエタノールとなんら変わりはありませんよ
問題になるのはエタノール自身ではなく、微量含まれている不純物です。そこが醸造アルコールと化学合成アルコールの違いです。
この回答への補足
なるほどっ!!!数パーセントの不純物が植物性のものなのか、化学合成のものなのかで分けられるんですねー。ということはその不純物が化学性のものよりも、植物性であるほうが、肌には優しいという表現は間違っていなんでしょうか?それから植物性アルコールで検索してみたんですが、「スピリタスウォッカ」というのは96%という純度だと書いてありました。ということはその不純物が植物性ということですよね?無水エタノールの含まれる不純物は化学合成?
補足日時:2004/01/17 16:40No.4
- 回答日時:
化粧品に入っているものが同じであるかどうかわかりませんが、以前醸造関係の国立研究機関にいたのでお答えします。
醸造アルコールとは、糖類を連続式蒸留機(精留機で蒸留して得られたエチルアルコールです。
エチルアルコール自体は、化学合成品と同じですが、違いは、若干含まれる不純物が、化学合成由来なのか、植物由来なのかの違いです。
要するに、化学合成品の場合は、不純物として天然に無いものが含まれる可能性がありますが、植物由来の場合はそのようなものが入る余地がありません。
例えば、本醸造の日本酒を造る場合に醸造用アルコール(植物由来)を添加することは認められておりますが、化学合成由来のアルコールを添加することは認められません。
化粧品については知りませんが、同じことと思います。
食品についても、人の口に入るものですから、同様のことがあります。
No.3
- 回答日時:
> アルコールには間違いないけれど、原料が石油系か植物系かの違いなんでしょうね?
その通りだと思います。ただ,現在の工業用エタノールがすべてエチレン(石油系)から作られているというわけではありませんよ。正確な生産量は知りませんが,植物の種子から作る発酵法によるエタノールもかなり生産されていると思います。石油は将来枯渇しますからね,発酵法の割合は益々増えていくと思います。
> この植物性醸造アルコールというのはやはり無水エタノールよりも水分を沢山含んでいるんでしょうか?
無水エタノールは,高度に脱水・精製された高価なものです。高純度である必要がない場合,わざわざ精製など行いません。化粧品の原料として使う場合,高価な無水エタノールなど使わないと思いますよ。水を含んだ単なる蒸留エタノールを使うと思います。
とても勉強になりました!!ありがとうございます。少し調べてみたんですが、無水エタノールと植物性醸造アルコールでは、同じ量でも価格が3倍くらいになっていますが(植物のは1箇所しか見つけられませんでした)純度が高い無水エタノールよりも数がというか需要がすくない(?)植物性の方が高くなるんですかね…。
No.2
- 回答日時:
もし「醸造」の文字がなければ,植物性の様々な高級アルコールを含みそうですが,醸造とありますので,発酵によって得られる,単なるエタノールのことでしょう。
ですので,この成分を高度に精製すれば無水エタノールにもなりますし,さらに水で薄めれば消毒用エタノールになるでしょう。「植物性醸造アルコール」などという回りくどい表現は,製品の安全性を印象付けるための,単なる惑わしであるように思います。エタノールである以上,化学合成によるエタノールとなんら変わりはありませんよ(天然と全く同じ分子を合成で得るのが「化学」という学問です)。そもそも,エタノールはどんな化粧品にもごく自然に入っている成分だと思いますので,特に,他の商品と差別化されるような成分ではないですね。
この回答への補足
>>天然と全く同じ分子を合成で得るのが「化学」という学問です
その通りですよね。そのための化学ですもんね…。アルコールには間違いないけれど、原料が石油系か植物系かの違いなんでしょうね?
無水エタノールは99.5%以上?とありますが、この植物性醸造アルコールというのはやはり無水エタノールよりも水分を沢山含んでいるんでしょうか?ご存知であれば教えてください!!
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