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今度からの参院選挙制度の「非拘束名簿式」のことについて質問させて下さい。

去年の10月に「非拘束名簿式」の法案が可決されましたが、この時に野党の多くの反対にもかかわらず、与党はそれを押し切って可決させたような印象を持ちました。

「非拘束名簿式」だと何か今の与党に有利なことがあるのでしょうか。

「票の横流し」とか「選挙運動にお金がかかる」とかいう問題があるのは分かるのですが、決して「不平等」ではないと思います。そうだとしたらなぜ与党は「非拘束名簿式」を導入したのでしょうか。

1.「非拘束名簿式」だと与党に多くの票が集まる理由何かある。
2.前回の選挙であまりいい結果がでなかったので「選挙方法を変えれば良い結果が出るかもしれない」程度の理由。
3.「非拘束名簿式」を無理矢理可決したというのは私の間違い。
4.その他

どれかに該当しますでしょうか? 教えて下さい。お願いします。

A 回答 (2件)

 基本的に前に回答された方の答えでまちがいないと思いますが、少し補足したいと思います。

前の方の回答では、政党の名前よりもタレントの方が有権者が投票しやすいという理由になっているように思われますが、それならば、与党と同じように不信感を持たれている野党にも有利になるはずです。ならば、なぜ、与党の方が熱心に制度改革をすすめたのでしょう?
 非拘束名簿方式は事実上の旧全国区の復活であり、候補者は日本全国をまわって選挙運動を行わなくてはなりません。しかし、無名の候補がいきなり、選挙に出ても全国の有権者がいきなりその人に投票するはずはありません。そこで、選挙前から既に名前が売れているタレントか大きな組織を支持母体に持っている候補が有利になります。しかし、選挙というのはお金を使わずに出来る訳ではありません。選挙運動には運動員の手当てやポスターなどいろいろお金が必要です。自民党は政権与党ですから、利権と引き換えにいくらでもお金を集めることが出来ます。一方、野党は共産党を除いて党員も少なく、党組織は貧弱でお金を持っていません。自民党は候補者の選挙費用をいくらでも補助出来ますが、野党はそれが出来ません。あるタレントが選挙に出ようと思った時、一体どちらから立候補しようと思うでしょうか。現に、旧全国区時代、ほとんどのタレント議員は自民党から立候補していました。また、自民党は政策を展開する上でいろいろ便宜を図る見返りに様々な業界団体を味方につけることが出来ます。これに対して、野党は労働組合ぐらいしか支持団体を持っておらず、組織の上からも不利です。さらに、旧全国区では、一人の候補者がどんなに票を集めても、その人一人の得票にしかなりませんでしたが、今度の制度ではその候補者が所属している党の得票になるのです。まさに与党にとっては一石二鳥です。
 これまで、与党=自民党で話をすすめてきましたが、公明党にとっても悪い話ではありません。公明党は創価学会を支持団体に持っていますし、創価学会は学会の広告塔とするべくたくさんのタレントを擁しています。自民党と共に公明党もまた候補者と支持組織に事欠いていないのです。
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この回答へのお礼

お答えいただきありがとうございます。
自民党が非拘束名簿方式で
「タレントを多く出馬させることができ、票の横流しが他の党より多くできる」
「金がかかる選挙にすることで金を持っている自分達が有利になる」
等ということを知りませんでした。勉強不足でした。良い政治家を選ぶためにはもっと勉強しなければ行けないことを痛感しました。

お礼日時:2001/05/16 17:56

○ 政党離れが進んでおり、政党に対する不信感が強い。


○ 特に現在与党である「自民党」等への批判が強く、批判票が野党に流れるおそれがある。
○ 党名で票が集められないのであれば、人気のある候補者の名前で票を集めよう。

ということだったのではないか、と、野党などは見ているようです。
つまり、「自民党」がイヤな人でも、「(自民党が擁立した)小泉純三郎(例)」はイイという人がいるに違いない! この「小泉純三郎(例)」の票で他の自民党候補者も当選できれば万万歳、という流れですね。
たとえば、毎日新聞は下記URLのような解説を載せています。

参考URL:http://www.mainichi.co.jp/eye/debate/35/theme10. …
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この回答へのお礼

お答えいただきありがとうございます。
「自民党」のねらいは「票の横流し」だったのですね。

お礼日時:2001/05/16 17:38

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