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ロシア民謡репкаを読んでいるのですが、わからないことがあります。

тянет-потянет,вытянуть не может.

という部分の文法的解釈なのですが。
вытянутьはтянуть(引く)の派生語でвыが中から外にという意味なので「引き抜く」というのは理解しました。(合ってますよね。)

一方、тянуть потянутьの関係はどうなのでしょうか?
完了体不完了体の関係でしょうか?
でも、岩波辞書を見ると 両語がそれぞれ項目を成しています。(ふつうは片方だけ乗せてもう片方は矢印で誘導させると思うのですが)
辞書によるとпотянутьは引っ張り始めるという意味らしいですが

ちなみに前の質問は
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7658214.html
です、新しく質問したほうが目に留まりやすいと思ったのでもう一度質問しました。

A 回答 (4件)

参考書に「体の派生」という項目があれば一度読んでおくことをお勧めします。

なかなか面倒ですが、接頭辞で完了体を作り、それに接尾辞を付けて不完了体を作り・・・奥の深さが見えてきます。

потянуть は私の辞書でも「引き始める」しか載っていません。しかも一行、意味が書いてあるだけです。

Тянет-потянет вытянуть не может.
(持続的に)引っ張って、(一旦止めて)また引っ張り始めて、でも引き抜けない

最初に不完了体があり、次に「し始める」という完了体があり、次に「できない」という動きではおのずと потянет は一時的な動作になり、「しばらく引く」と変わらなくなります。


接頭辞 по- の説明には「過程の開始」と「比較的短い期間」(とその他)が書いてありますから、そこは柔軟に対応していくとよいと思います。


辞書によって、多少の違いはありますが、不完了と完了が一つの項目にまとめられている場合(例:читать と прочитать など)はあまり意味が違わない、せいぜい「~し終える」くらいのとき、新しい意味が付加されるときは別項目(вы- 外に など。ただし учить と выучить のように意味があまり変わらないものはひとまとめ)、「しばらくの期間」の完了体は必ずしも収録していない、という傾向が見られます。
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この回答へのお礼

素早い回答ありがとうございます。
この文法項目はまだ私には少し早かったかもしれませんね。夏休み生かして体の派生勉強しておきます。
で、ちなみにтянуть потянутьは不完了ー完了の関係(читатьとпрочитатьの関係)と覚えていいのでしょうか?
それとも意味の差異があるから単独で覚えるべき単語なのでしょうか?

お礼日時:2012/08/23 12:59

すでに補足でなくて、蛇足です。

すみません。

露露辞典では、потянутьにはいろんな意味が載っていました。
No.3さんがもともとの回答でおっしゃっていたように「ちょいと/しばらく/ある時間 引っ張る」というのも載っていますので、文脈としては「引っ張り始める」よりもこっちかなあという気がします。

以下は、質問者さん向けというよりは、他のご回答者のみなさんのご参考に。
http://dic.academic.ru/dic.nsf/kuznetsov/44949/% …
(定番のクズネツォフ編ロシア語辞典)
http://dic.academic.ru/dic.nsf/enc2p/330222
(こちらは古典のダーリ)

私も昔話などの文章を文法的に厳密に(学習をはじめて日の浅い方が)解釈しようというのは、程度問題のような気がしてなりません。
逆に、ロシア語の音やリズム感を体にしみこませるには大変うってつけではあります。

↑よろしければ朗読の練習にどうぞ。
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この回答へのお礼

朗読のURL 最高です。ありがとうございます。
ちょっと私のスクリプトと違いますが、勉強になります!
性格上、一語一語突き詰めないと気が済まないのですが、ここはまずリズム感を楽しむことを優先させようと思います。

お礼日時:2012/08/23 23:26

すでに適切な解説がなされているので、蛇足になりますが…



民話などでは言葉のリズムが非常に重要で、古くからの定型の言い回しは変わることなく保存されているものが多いです。そしてその中には、時代とともに失われたり意味が変わってしまった単語が含まれていることがあり、したがって現代語の辞書に乗っている意味とは異なることがままあります。
そこで、単語レベルで辞書をひいて意味がしっくりこない場合は、単語の一部分を抽出して考えてみるといいようです。

たとえば、民話の定型の言い回しに
скоро сказка сказывается, да не скоро дело делается
物語は早く語られるが、行うのはそう早く行えない
というのがあります。ところが、сказыватьсяを現代語の辞書でひくと(少なくとも私の辞書では)、「予告する」「称する」「影響する」などの意味になっていて、これでは文全体の意味が通らない。でもся動詞の原義にさかのぼれば、これば「物語が語られる」という意味であることが理解できる、という具合です。

тянет-потянетというのもリズムが心地よい定型の言い回しですが、現代語の意味で理解しようとすると「引っ張って、引っ張り始めて…」となって、意味がしっくりきませんよね。それで前回、接頭辞のпо-を調べてみてくださいと書いたわけでした。
(こういうことがあるので、民話は子供向けのようでも、意外と初級リーダーには適さない気がしています…)
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この回答へのお礼

なるほど、難しいですね。この民話に関してはあまり深く考えすぎないようにします。
тянет-потянетのリズム感を味わうだけにとどめます。ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/23 23:28

потянуть は тянуть の派生語という別語と考えた方がいいと思います。



もっとも читать と прочитать のようなペアでも完全に同じというわけでなく意味の違いはあります。「読みましょう」という場合でも状況によって使い分けるわけですから、そうなると体が違うと意味が違うということになります。また прочитать を常に「読み終える/読了する」とだけ訳していたのでは和訳が不自然になることもあります。

このように体は奥深いものです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。体は奥深いんですね。
まだ、私はそこまで感じるまで行ってませんが、いつかそう感じられるようになりたいです。

お礼日時:2012/08/23 23:24

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