No.4ベストアンサー
- 回答日時:
地震波の伝わり方の研究によって明らかにされたことは、地球内部の2900kmより深い部分は核と呼ばれるが、そのうち、深さ5120kmより浅い部分は外核と呼ばれ、流体である。
また、核の主成分は鉄で、電気の良導体である。磁場の中でこのような導電性の流体が運動すると、誘導電流が流体核中に生じ、新しい磁場がつくられる。
この磁場中での流体運動はさらに別種の誘導電流、したがって磁場を発生する。
このような作用がくりかえされて、もし初めの磁場と同じ形の磁場が発生し、さらに流体運動の速度が適当で磁場の減衰が補償されるならば、その磁場はいつまでも一定に保たれるであろう。
つまり、地球流体核内の運動によって電流が発生し、その電流のつくる磁場が地表で地球磁場として観測されるというわけである。地球流体核内での発電作用によって地磁気の原因を説明するこの考えをダイナモ理論と呼ぶ。
実際に、ある型の流体運動と磁場が存在するときは、ダイナモ作用が成り立つことが数学的に証明されており、また実験によっても確かめられている。
ダイナモ作用が成り立つための一般的な条件はまだ明らかになっていないが、これまでの研究の結果、ダイナモとなるための必要条件として、導電性流体核が十分大きく流体運動の速度も十分速いこと、またその運動はある程度の非対称性とらせん運動の性質をもち、半径方向成分をもつこと、などが知られている。
そして流体運動がこのような性質をもつのに地球の自転が重要な役割を果たしていることもわかっている。核内の流体運動の速度としては毎秒0.01cm程度の値が予想されている。
このような流体運動の原因としては、核内に存在する放射性物質の発生する熱による熱対流、流体核内で生じた結晶が重力によって沈降することによる対流などが考えられている。
地球流体核内では、化学的エネルギーが流体の運動エネルギーを経由して、電磁場のエネルギーに変換されているわけである。
エネルギー源―流体運動―電磁場の相互作用の完全な解明は、数学的困難と核内における種々の物理量の不確定さのためにまだなされていないが、流体運動と電磁場の相互作用を考慮したダイナモモデルでは、磁場の時間変化や逆転も起こりうることが示されている。
近年の科学技術の進歩により、月、水星、金星、火星、木星、土星などに直接に探測装置を送り込んで諸測定がなされた結果、木星と土星には強い一般磁場が存在するが、他の惑星と月には地球に比べてごく弱い磁場しか存在しないことが明らかになった。
これらの事実もダイナモ理論によって以下のように理解することができる。木星と土星は内部の流体核が大きく、自転速度も速いのでダイナモとなりやすい。
これに対して、月、水星、火星では内部流体核はあるとしても小さいので磁場の減衰が速く、また金星、水星の自転速度は地球に比べてずっと遅いので、ダイナモ作用が有効に働きにくいのであろう。このように、ダイナモ理論には地球以外の天体の磁場の原因にも適用できるという利点がある。
源が流体であるがゆえの、非常に長い周期の地磁気変化としては、地磁気の逆転がある。
1929年に松山基範は逆帯磁した岩石を発見し、過去に地磁気が逆転していたことを初めて指摘したが、本格的研究がなされるようになったのは1950年代以後である。
古地磁気学の発展によって地球上の各地で逆帯磁した岩石が見つかり、60年代には放射性同位体による年代決定法と組み合わせて、400万年前にまでさかのぼって地磁気逆転のタイムスケールがつくられた。
それによると、地磁気逆転は100万年程度の N 期(normal epoch。現在と同方向)と R 期(reverse epoch。逆方向)に大別され、新しい方からブリュンヌ、松山、ガウス、ギルバートと地磁気研究の大家の名がつけられている。
これらの期の間には、10万~20万年以下の反転していた時期が含まれており、イベントという。現在の地磁気方向のブリュンヌ期は約70万年前からで、いくつかのイベントも発見されており、琵琶湖の堆積物から最初に発見されたので〈ビワ〉という名のイベントもある。
No.3
- 回答日時:
>中二です
磁石の磁気は高温になると消失します。
もちろん、磁化した金属も磁力を消失します。
理由は共有していた電子が自由電子となって動き始めるからです。
つまり、高温高熱の地球のコアは磁気を帯びるはずがないのです。
ましてや、太陽は説明が付きません。
地磁気の大半は
金属の自由電子が電流を生み、それが地磁気になると考えられています。
(発生原因参照)
分かりやすく言えば、
電線に電流が流れると右ねじの法則の電磁力が生まれます。
これが地磁気の正体であると考えられているのです。(大半はこれ)
表面の地殻にも磁気があります。(少数の磁力)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%A3%81% …
地磁気ポールシフトは数万年~数十万年に1回の頻度で変わっています。
マントル対流の変化では説明が付かないのです。
まだ明確な説は出ていませんからトライしてみてはどでしょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC% …
No.2
- 回答日時:
地磁気の極の転換は、頻繁に起きています
(その成因は先の方の書かれたとおり)。
地磁気の痕跡は、その時に形成された地層や
海洋プレートに残留磁場として記録されており、
たとえば海洋プレートのように、大洋の中央海嶺
で形成され、少しずつ移動して海溝に沈み込む
ものには、テープレコーダーのようにしま模様に
なって記録が残っています。
約100万年に1.5回の割合で起きています。
(磁場消失と違い、それほど致命的ではないのは、
そんなに頻繁に大絶滅が起きていない事から分か
ります)
No.1
- 回答日時:
ハイ変わります。
変わるだけでなくほとんど磁気がなくなる場合も有ります。地磁気の発生についてはまだ確実にこれだと言うkとは判っていないのですが、地球の中心にある核(これは鉄などの金属が溶けたもの)と、その周辺を取り巻くマントルの動きが同じではなく異なった動きをする為に、ある程度の磁気を帯びた金属が回転する為にそこに電流が流れる事により電磁石の原理でさらに磁気が発生する為であると有ると考えられています。大元の磁気は太陽などから来る荷電粒子(太陽風など)により与えられていると考えられています。核の動きとマントルの動きはそれほど安定したものではないため、場合によっては地磁気が反転してしまったり、ほとんど0になってしまったりと言うことが起こります。実はこれは地球上の生物取っては非常に大きな問題なのです。地球は太陽からの強烈な放射線(この前の原発事故の放射線は太陽からの放射線から比べればはるかに弱い)から守られていますが、これは地磁気によるものです。地磁気が無くなったり、自転軸から大きくずれてしまうと、この放射線から地球を守る能力がほとんど無くなってしまうのです。実際、過去に何度も地磁気の反転が起こった事実が確認されていますが、その度に生物の大規模な絶滅などが起きています。
現在も地磁気の移動は確実に起こっていて、今の磁北(方位磁石が指す北)は北極には無くカナダに有り、年間数メートルの速さで移動し続けていますし、カリブ海の一部などでは地磁気がほとんど0になってしまっている部分もあります。
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