No.3ベストアンサー
- 回答日時:
まず、どうして「ドルを売りに出している」と言われるのでしょうか?
詳しくは省略しますが、実はリーマンショックの大暴落時にはドルは大幅に買われていたのですよ。
売られたのは、AUDやNZD,CADといった資源国通貨、あるいはリスクオン通貨と言われる通貨なんです。
ドルや円は有事の際には買われるのです。
以上のことは覚えておいて損はない事実です。
さて、売買の方向は別にして、通貨が大幅に動く時にどうして売り手と買い手がちゃんと存在するか?
ですが、あなたは「損失覚悟で」と言われますが、激動時には短期的に大幅な戻りの取引がしばしば発生します。つまり、ガバッと売られたと思ったら、直後にズバッと買われるのです。ぜひリーマンショク時の通貨ペアの取引値をよく見て下さい。全体的には暴落してますが、その過程で激しく上下動しています。
このような相場では必ずしも売り手が儲かるわけではなく、短期的な買い手が大儲けできる場合があるのです。逆に、レバレッジがかけられるFXなので、トレンドに従って売りから入っても、直後に大幅に踏み上がりが発生し、大損することもあります。
さらには、大底がどこなのかは誰にも分かりません。大暴落の後には暴騰が起こることはしばしばです。例えば、日本の大震災時の値の動きを見てもそのことは明らかです。このようなFX相場で安易にトレンドに乗ろうと思うと大ヤケドをするのがオチです。
このようにミクロで見ても、マクロで見ても売買の方向性なんて誰にも分からないのです。
なぜなら全員が売ってしまえば、後は買うしかないのです。だから暴落後に暴騰が生じるのです。
このようにFXはヒトが売買するので、ヒトの思惑とは逆に動くのです。
このように「常識」と逆に動くところがFX(相場)が難しい最大の理由なんです。
有事のドル買いと言う言葉ありますね。
リーマンショックの大暴落時には、
ドルは大幅に買われてたんですか?知りませんでした。
みんなこぞって円を買っているのだと思っていました。
しかし、本家のアメリカが発端だったのに
なぜUSドルが買われたのですか?
暴落後の反発はありますよね。なるほどです。
買い手もちゃんといるんですね。
投資心理をネットでもたまに見かけますが、
ヒトが売買するので、ヒトの思惑とは逆に動くって面白いですね。矛盾してると言うか。
人がやるなら人の思うようにいきそうなものですが、
投資心理の何かが働いて、思惑の逆に行くんでしょうか。
以前読んだことのある本に、人は負ける方向に心理が働くと取れることが書いてありました。
いわゆる、損切りは遅くて利確は早い話ですが。
本当にうまくいきませんが、
学問的に見るとFX(相場)って本当に面白いですね。
あまりまだ知りませんが。
ご回答ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
反対売買に関しては、相場に参加する全員が同じとは限りません。
これは他の方も回答されているので既に理解出来ていると思われます。
決して損失覚悟でドルを買っていた訳ではありません。
恐らく円高になったので、ショックが発生したドルが一方的に売られているように感じて居るのかも知れませんが、実際は米ドルは大量に買い戻されているのです。
それは、EUR/USDやAUD/USDなどのUSD/JPY以外の値動きを見ると理解出来ると思います。
つまり、米ドルはこの時期に大量に買われているのです。
厳密に言えば買い戻されていると言うべきなのかもしれません。
サブプライムショックやリーマンショック前は、米国も金利は高かったですが、それ以上に他の国や地域の通貨が高金利であったため、大量の米ドルで他国通貨を買って利ざやを稼いでいました。
所謂「円キャリートレード」と同じ状況です。
ショックで一斉に金融不安が広がったことで、それまでリスクを取っていた参加者が一斉にリスクを回避するために現金に戻したのが米ドルの買い戻しです。
ほんとですね。
USDは、多通貨に比べると下落の速度がマシですね。
他はものすごく急でした(値幅等を詳しく見てませんが)。
元々のドル保有者が買い戻すと言うは、
言われてみれば当然な気がしてきましたが、
日本人なので気づきませんでした。
通貨の動きって面白いですね。勉強になりました。
どうもありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
No.3です。
ご質問に回答します。
> 本家のアメリカが発端だったのになぜUSドルが買われたのですか?
リーマンショックは確かにアメリカ発ですが、アメリカでクライシスが起きると必ず世界中に影響が及びます。全世界が不況になるのです。その時により安全な資産は何か?
という選択が行われるのです。その結果は米ドルなわけです。つまり、アメリカでどんなことが起ころうとも、最後まで持ち堪える体力があるのもやはりアメリカなんです。
また、別の側面としてアメリカ本体の米ドル買いもあります。有事の際には、アメリカでの投資の縮小が起こります。つまり、世界中に投資のために拡散していた米ドルが一気に本国に集まってくる、つまり、米ドルが買われるのです。
このようなわけで、世界で有事が発生すると退避通貨として米ドルや日本円が買われるわけです。
> ヒトが売買するので、ヒトの思惑とは逆に動くって面白いですね。矛盾してると言うか。人がやるなら人の思うようにいきそうなものですが、投資心理の何かが働いて、思惑の逆に行くんでしょうか。
例えば、絶対に値上がりすると思われる通貨があったとします。あなたならどうしますか?
そう、買いますね。世界中のヒトが買いに走るわけです。それも、情報戦の現在、少しでも早く情報を仕入れた組織ほど当然早く買いますね。で、値段が上がるのです。多分、一般人が知る頃には、もう大分高値になってるでしょう。でも、やはり一般人も買いますね。で、ますます値段が上がります。
。。。
さて、みんなが買ってしまいました。値段はどうなるでしょう。既にみんなが買ってしまったので、値上がりしません。ここが最大のポイント。みんなが買ってしまうと、、、一番先に勝った筋が売りに入るのです。彼らが買った段階から考えれば、その時には少なからず利が乗ってます。で、値段は持ち合い。
当然、利益の確定に入りますね。
すると、、、値段は下がります。みんなが上がる!と信じていたのに値段が下がるのです。これをヒトの思惑とは逆に動くと言ってます。みんなが買っている状況で値段が下がるのですから、パニックです。今度は全員が売りにでます。環境的には確実に上がる状態でも、売りが殺到するのです。しかし、その売りもある程度落ち着けば、売り手がいなくなります。
。。。すると、今度は、そう買いの相場です。みんながこぞって買うのです。
こういったシーソーゲームのような売買が限りなく繰り返されているのが、相場です。
普通人からすれば、買えば下がり、売れば上がるという誠に悲しい結果になりますよね。これが人の思惑とは逆に動く相場の難しさなんです。
宜しいですか?
ご丁寧なご解説をありがとうございます。
良く理解出来ました。
USドルはとにかく安心なんですね。
完全に誤解していましたが、
正しい知識を持ててうれしく思います。
思惑とズレるのも難しいですね。
ドテンも失敗するしで、プロの思うつぼなんでしょうか。
今日のユーロとUSドルはどこで反転するんでしょうね。
トレンド発生だとありがたいですね。
再度の詳しいご解説どうもありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
急落した際にその反動を狙い『買い』を行う人は結構多いと思います。
またRSI等を用いた『逆掛け型-EA』等を使用している人も暴落時に買いを入れることになります。
暴落時の逆掛けは心理的に勇気がいりますが、期待される反動も大きく魅力的な瞬間でもあります。
実際過去の大暴落時にもその後瞬間的な反動が訪れています。
私自身このめったに起きないこのチャンスを逃したくないため、暴落時の反動を狙う専用のEAを稼働させています(年に1回動いてくれれば良い方ですが)
上記理由で、誰もが売りたい時に買う人は結構いると考えられます。
言われてみれば急落した際には反動がありますね。
勝手に底だと思って買う人もいるかもしれないし、
反転すれば買う人はいるしで、需要はあるんですね。
良くわかりました。
ありがとうございました。
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