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日本のカメラ・レンズメーカーのラインアップには「神レンズ」とか
「魔法レンズ」とか呼ばれるものが混じっていますが、
あるメーカーのそうした名物レンズを他メーカーがコピーするのは
できないのでしょうか?現代技術をもってすれば、他メーカーの
名物レンズ同等性能品を作るのは簡単にできそうに思うのですが
どうしてそうしないのでしょうか?

よろしくお教えください。

A 回答 (5件)

以下勝手な想像です。



1.今の技術なら簡単にできそうとのことですが、実はかなり困難
分析すれば、「現物」についてはある程度わかるでしょうが、それば出来るまでの「過程」については謎が多いはずです。仮に過程が推測できたとしても、それを実現する原材料や加工機材、技術が用意できないこともあります。新しい技術が確立されたが故に古い技術は捨てられ、もう同じ物を再現する事ができなくなった物も世の中にはあるそうです。それなら古い技術を復活させれば良いと思われるかもしれませんが、失われたものを実用レベルまで復活されるのはかなり大変でしょう。

2.仮に出来たとしても、普通の企業ならやらない。
職人は、技術を高めるために過去の偉大な製品や作品のコピーを試みることはありますが、それは売るためではありません。ある程度の大きな企業が、他社の製品の「実質的なコピー」を製造販売すると顧客の信頼を失います。企業はただ利益が出れば良い、という存在ではなく、存在する意味を常に社会から問われ続けていますから、模倣品を出す意義をちゃんと主張できなければやれません。多くの顧客は、過去の模倣商品よりも新しい価値を持った商品を生み出す方を評価するでしょう。

3.たぶん一番大きな理由は、やる意味がない
過去の有名なレンズは、独特の癖のある物が多く、そういったものは現在のカメラではあまり求められていないと思います。そういったレンズを作ったところで、儲けが出るほどは売れないでしょう。過去の名作レンズと同等のものができました、といっても客は買ってくれません。カメラをやるような人間は、同等の性能なら模倣品ではなく、希少なオリジナルを使って撮りたいと思うはずですから。
レンズ製作者(社)なら、同等品を作るよりも将来そういった評価が貰えるようなオリジナルを生み出したいと思うでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2013/01/26 05:43

皆様の回答ご尤も。



私は、真似る事に意味がないのが最大の理由だと思います。
それと、そう言う呼び方をされるレンズって、いわば、「痘痕も靨(えくぼ)」。
レンズの残存収差がレンズの味に繋がるので、ある意味、紙単衣・諸刃の剣なんです。
つまりは、ブランドそのものに価値があり、日本のメーカーが真似ても意味がないのです。

例えば、スイス・ドイツの高級腕時計。
日本の時計メーカーが、同じ精度の機械式時計を半額で売り出しても売れるかって話と同じじゃないですかね。
私なら、一個1,000円の使い捨てクオーツ腕時計の方が、余程、実用的だと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2013/01/26 05:43

やっても意味無いですし。

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この回答へのお礼

どうして意味がないのかわかりませんが
回答ありがとうございました。

お礼日時:2013/01/24 00:02

「神レンズ」とか「魔法レンズ」とかは知らないのですが(笑)、下記 URL Page を御覧ください。



http://xylocopal2.exblog.jp/5538076/

f50mm Lens の比較 Site ですが、Asahi Opt. Co., Super-Takumar 50mm F1.4 という Lens は放射性元素の Thorium が用いられているために経年変化によってやや Amber 色となる Browning 現象を起こしているのが判るかと思います。

Lens はただの硝子ではなく、様々な微量元素を混入させた化合物/混合物であり、Coating 素材や Balsam と呼ばれる接着剤、更には Plastics Lens も透明樹脂で御馴染みの Acryl ではなくて Propylene 系であったりと極めて多岐にわたる素材が用いられているもので、そうした素材をどれほどの温度と圧力で溶かしたり Coating したりするのかといった行程上の Know How はとても真似してできるものではありません。

曲率などは測定すれば形を真似ることができ、素材も元素の含有率だけならば真似することもできるでしょうが、肝心の「溶かして混ぜて冷やす時の膨張や収縮を考慮した厳密な条件」といったものは Spy でもしない限りは長年に渡る地道な研究でしか得られないものですので、とても「>簡単にできそう」なものではないでしょう。

一方

http://homepage2.nifty.com/akiyanroom/redbook/re …

辺りは、いわゆる「神 Lens(笑)」の 1 つだろうと思いますが、1974 年当時で 30 万円したこの Lens を Copy するなり復活させたりしたらどんな値段になることやら・・・そんなもの、現在、需要があるのかどうか(汗)・・・。

Micro-Flim の複写用とか Automation Line の測定用、或いは IC Chip の回路焼き込み用 Lens や天体望遠鏡用の特注 Lens とかの特殊な用途ではそうした「神 Lens」があることでしょうが、製造 Cost の制約が大きな Consumer 用ではあり得ない Cost がかかることでしょうね。

古い Lens の中には他 Maker が再現可能ではないかと思えるほど細かい情報まで知られているものもありますが、上記の「工程 Know How」なしに本当に再現できるのかどうかと考えれば難しいものが多いだろうと思いますよ。

往年の銘 Lens の名を冠した F0.95 の Lens ならば COSINA が Voigtländer NOKTON f25mm (35mm Film 換算 f50mm) 及び f17.5mm (35mm Film 換算 f35mm) を製造販売していますが、これが往年の NOKTON と同じ性格の Lens なのかどうかどうかは甚だ疑問です。

http://www.cosina.co.jp/seihin/voigt/v-lens/micr …
http://www.cosina.co.jp/seihin/voigt/v-lens/micr …

まあ、一時はそれで飯を喰っていた防犯監視 Camera 業界では F0.95 なんて Lens は珍しくもなく、防犯監視 Camera 用 Lens は SLR (Single Lens Reflection:一眼レフ) Camera 用 Lens や Pro' 用 Video Camera 用 Lens と較べると泣きたくなるほど映りの悪いものでしたから F1.0 だからと言って期待するような私ではないのですが(笑)・・・。

個人的には測定用の何処までも歪のない Lens が「凄いな!」とは思うのですが(笑)、銘 Lens の「神」とか「魔法」といった形容は測定性能ではなく、人を魅了する色合いとか歪みや暈け具合といった感覚的なものでしょうから、測定して真似できるようなものではなく、設計製造した Maker も予期し得なかった、神の悪戯とも言うべき偶然が創りだした部分も多いのではないかと思います。

この回答への補足

ありがとうございました。

補足日時:2013/01/26 05:44
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2013/01/24 00:02

特許など権利の問題もあるのでしょうが、それは別として


経営者の感覚からいけばそうしたい気持ちはあるのでしょうが
現場の技術者としてはそれはできない、したくないんじゃないのでしょうか。
自分の負けや能力不足を認めることになりますから。

で、経営者としてはやりたいけれど、現場に下ろすには技術者の手を経なければいけないから
結果としてしたくてもできなくなっている。
とまあ、技術者の自尊心がいい意味で模倣に走ることを止めるブレーキになっているのでしょう。

そういう誇りが全くないのが中国。
「真似ることが出来るのも立派な技術」だなんて言っている国ですから。

分野は違いますが、私の専門のデザイン分野でもそれはあります。
クライアントから「これと同じようなデザインをして」と言われたら
やはりやりたくない。見本があってそれを真似ることは簡単なんですけど。
だからそれを乗り越えられる作品を作ろうと頑張るんです。
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この回答へのお礼

なるほど、困ったことですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2013/01/24 00:03

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