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私はこれまで蒸気機関車が牽引する客車にはイベントでの運転時しか乗車したことがありません。当然ながら生まれた時にはすでに蒸気機関車は日本全国で引退して久しい時代でした。
蒸気機関車現役時代を知る方々に聞きます。そもそもどうして蒸気機関車(今でも走る大井川鉄道や山口線や真岡鉄道等は除く)は、1975年に日本全国からいなくなったのでしょうか?
また当時SL現役時代に乗車経験のある方々も、蒸気機関車は嫌われていたのでしょうか?

A 回答 (4件)

キーワードは「無煙化」です。

当時、国鉄は全線に渡って無煙化を達成することが至上命令の一つでした。

現在復活している蒸気機関車は高質炭を使い重油併燃なども行って黒煙の発生を極力抑えられているのでわからないでしょうが、当時の使用炭は質が悪く黒煙や煤を盛大に噴き上げていましたから、線沿いの民家では屋外に洗濯物を干せない状態だったのです(黄害もありますが)。
当時、トンネルに入るときはすぐに窓を閉めない(冷房など無い時代だったので、窓は開けるのが普通)と鼻の穴が真っ黒になった物です。

こういうことがあり、国民的に無煙化は至上課題だったのです。
なお、国鉄が蒸気機関車を全廃した後も一部の専用線(室蘭の鉄原、現テツゲンなど)では蒸気機関車が残っていましたし、糸魚川の東洋活性白土の専用線では保存団体(羅須地人鉄道協会)がナローの蒸機を走らせていましたから、国内から完全に蒸機の煙が消えた時期は無いはずです。

また、蒸気機関車はディーゼル機関車やディーゼルカーに比べて熱効率が悪く運用コストが大きい、最高速度が抑えられているため高速化の足枷になるという問題もありました。
特に日本は狭軌ですから、火格子面積の大きい大型ボイラーを搭載して出力を挙げることが出来ないため、幹線や勾配区間では牽引定数を稼ぐために重連、三重連仕業が必要でした。この場合、機関車毎に機関士と助手が必要で、総括制御で一人で何両でもコントロールできるディーゼル機関車や電気機関車と勝負に鳴りません。

現在、蒸気機関車を日常的に運行している鉄道は世界的にも相当減っています。機械としてみたときに電機やディーゼルと経済的に勝負になりませんから、仕方のない成り行きでしょうね。鉄道輸送はノスタルジーのために存在しているのではありませんから。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。私もウィキペディアで確認したところいろいろな短所があることが分かりました。蒸気機関車は100の労力で10の効果しか得られないのですね。

お礼日時:2013/02/06 22:32

確かに蒸気機関車の雄志は今でも記憶に残っています。



しかし、あの煙と石炭の粉を撒き散らして走る事は、ある意味公害でした。

また、国鉄側の立場では、燃料調達の困難さと、乗務員の過酷な労働条件など、コストのかかる厄介者扱いになってしまいました。

高速時代の幕開けにはそぐわない乗り物になってしまったのです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。夏場は酷暑、それこそ地獄のような暑さの中での勤務。そして運転席には窓がなく野ざらしのため冬場は酷寒の中での勤務。煙と石炭は環境に負荷をかけ、火災の原因だったとのこと。

お礼日時:2013/02/06 22:34

子供の頃 当然の様に蒸気機関車の引く客車に乗っていました。


ゆっくり走り出すのが難しいのか 大きなショックと同時に動きだし
連結器が伸びきる音が前から後ろへ次々と移動していき その後
シュッ シュッ シュッと蒸気を吐き出す音が 子供の私には
怖かったです。

トンネルに入ると 急いで窓を閉めないと煙が窓から入って
来るので 大変なことになります。
あと 今考えると信じられないような話ですが 駅で停車している間は
トイレを使わないのがマナーでした。
特に「大」をしてしまうと その後汽車が走り去った後 プラットホームから
見える所に 忘れ物が残ってしまうからなのです。

座席の背中の部分は 垂直に立っていて板張りだったような気がします。
乗り降りするための戸は勿論手動式でしたね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。トンネル内での煙は、徐々に機関士や機関助手の命を奪う原因だったのでしょう。煤煙が原因で機関士が死亡したという話も聞いたことあります。

お礼日時:2013/02/06 22:36

そりゃ、トンネルに突入したらすぐわかりますよ。


猛烈な石炭の燃える臭いと
カーボンと二酸化炭素と一酸化炭素。
ジーゼルもくさいけど、もう乗ってられないって。
えらく長くへんなところで停車しているなと思ったら、石炭と水と、砂を補給しているのです。
人のトイレも、線路にそのまま、散らかせますし、
発電機ってヘッドライトとテールライトの分の計100Wのみ。
エアコンなんて当然ついていません。
でも、いまだに、JRのことを汽車、その他の鉄道を電車なんて言っているところは多いですね。
自動車のことを汽車っていってる国もあります。
この国は日本と違い、嫌ってないんでしようね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。親に聞いた話だと、エアコンのない時代でしたから、暑い夏の時期に窓を開けていても、トンネルに入ったら大急ぎで窓を閉めたという話を聞いたことあります。
また、蒸気機関車の煤煙は徐々に機関士や機関助手の命をむしばんでいき、それが原因で死去した機関士もいたという話を聞いたことがあります。

お礼日時:2013/02/06 22:39

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