プロが教えるわが家の防犯対策術!

35年ほど前に学級文庫で読んだ本です。
ただし、ジャスト35年前に発表された作品とは限りません。もっと前からある作品かもしれません。
また学級文庫といっても生徒が持ち寄った本を互いに貸し借りしていた状態なので、学校のご推薦図書ではありません。必ずしも児童文学とは限りません。(まあ、それほど”大人の作品”でもないでしょうけど)


主人公は戦争によって孤児となった子供たちです。
太平洋戦争によって孤児となった主人公(もしかしたら戦争前から孤児だったかもしれない)は
孤児院で大勢の仲間と暮らしています。
ただし、中心となる主人公は居るには居ますが、群像劇型の描きかただったような感じがします。

印象に残っているのは次のようなシーンです。

●コンビーフと思って盗んだらコーンスターチだった
孤児院の悪がき連中が「孤児院の食糧庫からコンビーフの缶詰を盗んで、みんなで食べてしまおう」と画策する。
悪がき連中の中で身軽な数人が、夜、食糧庫からコンビーフの缶詰を盗むことに成功した。
「ちゃんとコンビーフを盗んできたか?」
「大丈夫だ、コンビーフの頭文字はCだから、Cと書いてある缶詰ばかり盗んできた」
翌日、ワクワクしながらみんなで缶詰を開ける。
中身を見ると白い粉の缶詰ばかり。
「なんじゃーこりゃー! こんな白い粉が食えるかー! 騙されたー!」
盗んできたのはコンビーフではなくコーンスターチ(トウモロコシのでんぷん)の缶詰であった。
頭文字が「C」というだけで判別したのでとんだ間違いを犯してしまったのだ。

●パチンコ屋のトタン看板で焼き鳥
孤児院の食事だけでは食事が足りず、悪がき連中はカスミ網を使って野鳥を捕え、食欲を満たしていた。
捕まえた野鳥を焼くのに使ったのは失敬してきたパチンコ屋のトタン看板だった。
ところが「パチンコ●●」の「パ」の字の看板を使ったものだから、あわれ看板は
「チンコ●●」となってしまい、みんなで大笑い。
野鳥がたくさん取れたので、孤児院の女性の先生も呼んでごちそうするのだが、例の
「チンコ●●」の看板が女性の先生に見えないように、
「先生、そっちは煙が流れるから、こっちにおいで」
と誘導するのであった。

●クズ鉄ひろいで小遣い稼ぎ
悪がき連中はクズ鉄ひろいで小遣いを稼いでいた。
中でも銅は高額で引き取ってもらえ、その中でも電気の銅線は純度が高いので、高額で買い取ってもらえるので一番の獲物であった。
戦争からの復興目覚ましい都市部では電柱工事現場がたくさんあり、工事の直後は銅線の切れ端がたくさん落ちていたので同じようなクズ鉄ひろいガキどもで争って拾いに行った。
電柱の真下で落ちてくる銅線のかけらの奪い合いをやりすぎたので、工事のおじさんから
「危ないから工事の最中の真下では拾うな。次の電柱に移ったら一つ前の電柱下で拾え」
と言い渡された。工事のおじさんのご機嫌を損ねたら大変なので、言われたとおり、電柱工事を一本遅れで追いかけて奪い合いをしていた。
悪がき連中があまり毎日追いかけてくるので、工事のおじさんが呆れて
「もう、お前らにはかなわんな、一人一本これやるから、もう勘弁してくれ」
と真新しい銅線を適当な長さに切って、悪がき連中に一本ずつくれた。

こんな作品でした。
読んだ覚えのある方、タイトルを教えてください。お願いします。

A 回答 (1件)

吉本直志郎作「青葉学園物語」ではないでしょうか。



参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E8%91%89% …

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。
ご提示の著作でほぼ間違いないと思いますが、念のため図書館で調べてまいります。
現在、最寄りの市立図書館のデータベース検索したところ、当該図書貸し出し中との結果でしたので、
後日再度ご連絡申し上げます。

補足日時:2013/02/06 17:11
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
確かにこの作品でした。
ありがとうございました。
楽しく読ませてもらいました。

お礼日時:2013/02/15 09:43

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