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『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』を今読み終えたのですが、結局なぜ殺さなかったのでしょうか?真剣勝負でも勝てなかったかもしれないとうすうす本人も思っていたからとか、そういう事でしょうか?

A 回答 (1件)

真剣勝負、をどこのレベルで見ていたかで、力道山と木村政彦の歴然とした差があると思います。



結局あの問題の一騎打ちは、ガチのシュートを仕掛けた力道山に木村がまったく対応出来ず、結果として力道山最強・木村凋落の象徴的試合になりました。

もし仮に、武器を持たない殺し合いをどうぞという内容になれば、おそらく試合会場に力道山は来なかったでしょう。徒手空拳の殺し合いなら木村が負けることはなかったでしょうし。単なる柔道家、という枠よりも拳法家に近い佇まい。一方力道山は相撲出身、もちろんガタイはデカいしパワー面も申し分なし。ただいかんせん、素手で殺す技は何一つ持っていませんでしたから。殴る蹴るで結果として死んだ、は可能でしょうが。

ただ、お互いの戦いの場で用意されたのは、あくまでもプロレスの範疇でのシングルマッチ。いくら世界のキムラだろうがプロレスの世界では力道山に一日の長。その中で、掟破りという名のルール通りのめった打ち(?)セメント・シュートによって、世界の柔道家木村政彦は力道山の”格下”に成り下がってしまった。

もし本当に実力一本で勝負となった場合、前にも書きましたが木村が力道山に負けることはほぼあり得なかったでしょう。木村政彦KOは力道山が勝てる唯一の手段だった、ということです。それだけプロ柔道家木村政彦は強かったのでしょう。ただ、個人的にはあのノンフィクションはあまりにも木村寄り過ぎて違和感があります。結果的にあの作品が出たばっかりに、木村政彦は本当は力道山より強かったんだよ、と木村をリアルに知る世代が後の世代に伝えることを止めてしまいましたから。はたしてどちらが幸せだったのでしょうね。おそらく出ようが出まいが力道山と木村政彦の評価は変わることはなかったでしょうが。
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