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近年放射線被ばく量が、年間100mSv程度までなら、
健康に何ら影響しないという事実が確認されつつあります。

もし、日本の厚労省がこの事実を認めた場合、
原発を特別扱いする理由が激減します。

その場合、原発新設・増設が今よりはるかに
容易になるのでしょうか?

仮定の話としてお教えください。

A 回答 (13件中1~10件)

原発の安全性を脅かすものとしては、2つのことを考えなければなれません。


1つは、核暴走のような核反応です。これは、チェルノブイリで起こりましたが、原子炉の制御が
できなくなった状態で、莫大なエネルギーを瞬時に出す状態です。チェルノブイリでは、核暴走
の後に、水素爆発(水蒸気爆発とも言われている)が起こり、格納容器がないために、燃料自身が
外部に飛散しました。
2つ目は、水素爆発のような化学反応です。今回の福島で起こったような原子炉の核分裂
(核暴走)は、止めることができたのですが、その後も数%の熱が燃料のところで、崩壊熱と
呼ぶのですが、発生します。従い、その熱を除去するために冷却しないと、燃料が高温になり、
特に、軽水炉では、燃料を被覆している被覆管が1000℃程度より、水と反応して、水素を発生
させます。そうしますと、その水素が、建屋などの酸素のあるところまで、漏れてきますと、
水素と酸素の濃度条件(水素4%、酸素5%)により水素爆発が発生します。
そうしますと、原子炉に含まれていた放射性物質が外部に飛び出しますので、その放射性物質
から出る放射線による被ばくを心配しなければなりません。すなわち、安全の問題としては、
核爆発による心配と放射線による心配の2つがあります。

しかし、それらについて、科学者や技術者は、起こらないようにすることを科学技術の特性を
うまく生かして、また、技術により、その安全性を脅かさないようにさせようとしています。
当然それを確立するためには、相当の試練を踏んできています。しかし、結果的には、
今回のような想定しなかった津波により、核爆発は原子炉を止めることで防止できましたが、
水素爆発は、防止することができませんでした。そのために、放射性物質が外部に飛散し、
多くの住民に避難をさせるはめになりました。

そこで、放射線被ばくがどの程度なら、心配なのかということになります。これについては、
最も多くの疫学データを持っているのが、広島と長崎で被ばくした方々の体験データです。
それ以外にチェルノブイリ事故などのものがありますが、それら体験されたデータをもとに、
放射線が及ぼす「がん」についての影響データを調べられて、その結果、低線量被ばくの
100mSv以下においては、有意な放射線障害は、見当たっていないとの見解を国際放射線
防護委員会(ICRP)が宣言しました。
ただ、100mSv以下については、障害にあたるデータがありませんので、ICRPでは、安全側
にするために、1000mSvでの影響度とゼロ点を直線で結ぶことにして、100mSv以下でも
影響があるようにとしてしまいました。それで、100mSv以下はあくまでも仮説ですので、
この直線で引いたことについて、LNT仮説と呼んでいます。従い、100mSv以下については、
学者間でも意見が分かれるようになりました。しかし、事実を見据えれば、100mSv以下に
ついては、安全であると宣言しても良いのではないかと思います。

その背景には、低線量被ばくのところでは、医学的に認められている「修復機能」や
「アポトーシス」(「がん」自身が死滅する)などがあります。また、医学的な証明には
至りませんが、「ホルミシス効果」というのがあります。ご存知と思いますが、三朝温泉は、
ラジウム(放射線を出す)温泉で、それに浸かっている方々は、放射線に浴びに行っている
のですが、彼ら近辺の住民は、むしろ「がん」による死亡率が低くなっています。
このようなことから、低線量被ばくについては、悪い影響は見つかっていないということです。
放射線被ばくについては、人体実験ができませんので、多くの疫学データにより、判断する
しかありません。そうしますと、学者の中には、放射線には、当たらなければ当たらないほど
良いなどという学者も現れます。

従い、こうしたいろいろな知識を学び、自らのものとして、各人で判断してもらうしかない
ようになります。しかし、もし、日本の厚労省がこの100mSv以下なら安全であるという事実を
認めた場合、原発を特別扱いする理由が激減するかとなれば、必ずしもそうならないように
私は思います。その一つには、日本人は、国の言うことについて信頼していない面があると
思います。「多少原発についての意識が変わるかな」というところではないでしょうか。特に、
既に、1mSvを目指して除染を進めると国が謳っていて、今100mSv以下なら安全だと言ったと
しますと、ますます、住民に混乱を与えることになるのではないかと懸念します。従い、たとえ
100mSv以下が安全であるとしても、いったん発言している言葉がありますので、それを訂正する
となれば、余程表現をうまくしないと難しいでしょう。しかし、現状の除染状況を見ていますと、
正しい方向への修正が必要と考えます。

そして、低線量放射線被ばくについての認識を少しでも、国民に理解してもらい、その上で、
我が国の経済情勢について、大変な状況にあることを理解してもらって、日本のエネルギー事情
からすると原発を安全なものにして、エネルギーの一端を担ってもらわなければ日本の経済が
成立しないことを理解してもらうことでしょう。そうしたことが、理解されて初めて、原発新設・
増設が今よりはるかに容易になるのでは無いでしょうか。
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世界の一般的潮流は 「君の説」 を完全否定している。


他の回答者への返信内にあるが、

> なんと月間100mSvでも大丈夫らしいですよ。

月間100mSvと言えば 毎時140μSvとなる。
日本での一般的な積算被曝量では 233μSv/h に換算される。
福島第1原発の1号機のすぐ西側となり(事務本館南)でも170μSv/h前後だが、それより放射量が高いところで生活しても「なんら健康に影響が無い」と言うのか。
そういうトンデモない話を素人が真に受けて被害を受ければ、君の傷害行為になる。
君はこんなことも言ってる。

> (年間)100mSvの話が事実かどうか ~中略~
> まあ、事実であることを否定するのは
> 現時点ではほぼ無理ですよ。

> 年間100mSv程度までなら、健康に何ら影響しないという事実が確認されつつあります。

19.4μSv/h の地域での生活すると年間100mSvの積算被曝量となる。
これは福島第1原発の正門での現在の放射線量にほぼ等しい。
そこで生活しても「健康に何ら影響しない」という「事実」は無い。
事実が「確認されつつある」のではなく、その事実がないことを原理的に「確認できない」ので、それを完全に否定できない、、ということ。
種々ノイズ因子のために、統計的に有意なデータをとることが出来ない。

「100mSv以下でも健康に影響がある」
という事実を確認・証明が困難だから、
「100mSvまでなら健康に全く影響がない」
という仮説を完全に否定できない
そういう無害仮説を持ち出して人を騙そうとするのは有害行為なので、やめたほうがいい。
君の主張したがっていることは、単なる「仮説」だ。
「事実」ではない。
その「事実」が「確認されつつある」ということも皆無である。
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損害賠償請求される前に自分で訂正すべきだろう。



万一、訂正しない場合をおもんぱかって、代わりに訂正しておく。

■■■■■■■
この質問の前提である 「年間100mSvまでなら健康になんら影響しない」 というのはデタラメです。
■■■■■■■
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世の中には知性が不自由な人や情報が少ない人も居るので、逐一細かな解説をする必要があるので、良心的な人間は疲れる。



1.「100mSv以下は絶対安全」 なので放射線を浴びてもOK! ではなくて、
2.「100mSvに到達しないよう」 あらゆる場面で注意を払う必要がある。

全ての原発では2.の様式を採用している。
原発作業員の積算被爆量が100mSvに達するとクビになる。
放射線障害が発生する恐れが顕著に高くなるからというのが理由。それ以上の原発作業に就かせない。

また、100mSvを閾値として採用するのであれば、既に99mSvの被爆に達している人は人生が終わるまであと1mSvの被爆容量しかない。
必死になって被爆量を抑えようとするわけだ。ヒッシに。

人間が放射線被爆する原因はなにも原発による被爆だけではない。福1事故による放射性物質だけが理由ではない。
飛行機に乗ったり、レントゲンを撮ったり、CTにかかったり、大地からの自然放射線を浴びたりしている。
それらの被爆量を仮に年間3mSvとすれば、人生80年での積算被爆量は240mSvになる。
おい、100mSv超えてるぞ。
だから人間はガンになったり白血病になったりする人も出てくる。
その上更に原発や福1の放射能を食べたり浴びたりするのか?

出来るだけ注意して、余分な放射線を浴びるな。
100mSv以下は絶対安全なので放射線を浴びてもOK!なのではなくて、出来うる限り放射線被爆をしないよう、あらゆる場面で注意する必要がある。
常識ですよ。大人の。
こんな注意を一々しなければならんほど、日本人は馬鹿が多い。

更に、100mSv以下の被爆では、周囲のノイズに散乱されて統計的に有意な結果が導き出せない。
上に述べたような自然放射線や医療行為が多々あるから。
100mSv以下の被爆が無害なのではなく、人間に対しての影響力が確定できないでいるだけ。

http://toyokeizai.net/articles/-/13516

これなんかは、ちょっとした放射線でも生命体にとっては危害になること、明々白々に気づかせてくれますので、読むと関係者はオシッコ漏らすかもな。
それともウンコ垂れるほうか。
もう手遅れになったやつは沢山居そうだが、だからといって必死に「絶対安全だ!」などとわめいてもらっても、フツーの人間は馬鹿にするだけだ。
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100mSv未満では人体への影響はないというのが、専門家の間での目安になっていますが、合意がある訳ではありません。

閾値500mSv とか 1000mSv とさまざまな見解があるようです。年間100mSvなら大丈夫のようですが、線量計を絶えず携帯し、累積被曝値を常に計算しなければなりません。「知らないうちに超えていた」では洒落になりません。

そこまでして何十万人の人に線量の計測を義務付けるよりも、火力に転換する方が手っとり早いと思います。核燃料の埋蔵量はあと30年分くらいだそうです。つまり停止中の原発が再稼働しても、耐用年数が来る頃にはウランがなくなってしまうということです。今から地質調査をして建設したも、完成する頃には燃料がないということです。

それよりも他のエネルギーに転換することを本気で考えるのが現実的です。ロシアの天然ガスやモンゴルの石炭の方が、埋蔵量が充分あります。
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原発が安全か危険かと言う問題ですよね、あの事故が東電と、管総理で無ければ、危険では無かったのです、地震のダメージから判断して、大量のホウ酸水をすぐに投入すれば、炉心溶融や水素爆発はほぼ起きなかった可能性が高いと言われています、ホウ酸を投入すれば、原子炉は2度と使う事が出来なくなります、それを東電が菅首相に保証できるのかという事から、投入を見送ったとアメリカなどの新聞では言われてますし、事実投入していません。

水素爆発、数日後少量投入しただけです。
アメリカの原発では、その危険性から、全ての原発に、ホウ酸投入装置を義務づけて大量のホウ酸を投入できるようにしています。
あのチェルノブイリでさえすぐにホウ砂を混ぜた砂を空から大量投下しています(原子炉の天井が吹き飛んだので)チェルノブイリは原子炉がむき出しになったのであのような参事になりましたが、日本の場合は密閉容器の中のままで、その時核分裂をホウ酸で止めてしまえば、外にほとんどもれなかったといわれています。
だから人災と言われるわけです。
新設・増設が仮にあるとしても、今の基準のままでなく最低でもアメリカの基準を上回るものでなければ作るべきでは無いと思います、また、異常時には、原発の所長判断で廃炉、後の責任は国が取る位の事でないとダメだと思います。
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原発を増設、新設、あるいは今停止している原発を再稼働するにしても、それが本来の正常な状態で稼働するなら、原発から放射性物質が漏れる量はたかが知れています。



原発がまともな状態である限り、放射線が人体に影響を与える限界が、100ミリシーベルトだろうが、1ミリシーベルトだろうが、たいした問題ではありません。

問題なのは、正常な原発が、地震や津波その他の影響で壊れてしまった時どうするのかと言う事です。
壊れてしまう時は、どう壊れるか予想出来ませんから、必ずしも今回の福島のレベルで止まるとは限りません。

福島の原発も、事故前は「絶対壊れません」「たとえ事故が起きても絶対の放射能が漏れないように何重にも対策されてます」と言われていたのに、何重もの対策は電気が無いと何も働かなかった。
発電所が、電気が無くて制御出来ない、という笑い話のような事が簡単に起きてしまう。

「地震や津波はそんなに頻繁に起きるものでは無い」という意見も有るでしょうが、千年に一度の地震が明日起きないと言う保障は無いでしょう。


さらに、今有る原発を含めて、必ず出て来る放射性廃棄物の処理問題に関しても、
「放射性廃棄物の処理のことは後からゆっくり考えましょう」と言い続けて50年、一歩も前に進んでいない状況で。


まあ、「原発は安全なんだから、原発反対なんて言ってる奴は馬鹿だ」と言っている人たちも、
自分たちの住む街に、「原発を新設する」とか、「放射性廃棄物処分場を作ります」とか言ったら、「地盤がどうの」「人口密集地に近い」とか、なんだかんだへ理屈をこねて
『自分の近くには絶対反対』するでしょうね。


> その場合、原発新設・増設が今よりはるかに
> 容易になるのでしょうか?

たとえば、質問者さんは、貴方の住む街に、
「原発を新設したい」
「放射性廃棄物の最終処分場を設置したい」
という話が持ち上がったとしたら、賛成したいですか。

補助金欲しさでは無く、純粋に「日本経済の為には、原発は絶対必要だから是非我々の街で協力しよう」という人が増えたら、「容易」になるでしょうね。
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年間200ミリシーベルト以上の放射線被曝量と発がん率は比例関係にあることが分かっていますが、


ガンが発生する要因は放射線以外にもたくさんあるため(ノイズデータ)、200ミリシーベルト以下の発がん率は、ノイズに埋もれて有意なデータが得られないのです。

逆に言えば、200ミリシーベルト/年以下の発がん率はデータから見えないだけであって、比例関係にあると仮定した類推をすることしかできないのですが、これを適用すれば、100ミリシーベルト/年以下の場合であっても被曝量と発がん率が比例関係にあると推定されます。


>近年放射線被ばく量が、年間100mSv程度までなら、
>健康に何ら影響しないという事実が確認されつつあります。

したがって、発がん率に関しては、↑そのような事実は確認されていません。現在のところ確認する手段がないのです。
ノイズを取り除いた統計データがない以上、「健康に影響しない」ということは誰にも言えません。

この回答への補足

「放射能と理性」という本も読んでください。
なんと月間100mSvでも大丈夫らしいですよ。

補足日時:2013/03/31 06:18
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

100mSvの話が事実かどうかが質問ではなく、
事実だったらどうかというのが質問です。

まあ、事実であることを否定するのは
現時点ではほぼ無理ですよ。

研究者の8割以上が賛成状態ですから・・・

お礼日時:2013/03/31 06:12

>近年放射線被ばく量が、年間100mSv程度までなら、健康に何ら影響しないという事実が確認されつつあります。



ちょっと違うんですよね~、実は、これ暫定値なんで、正確な意味ではないんです。
前例が全く無いんですよ。
で、しぶしぶ、100mSvに設定しているんです。


>その場合、原発新設・増設が今よりはるかに容易になるのでしょうか?

なりません。
福島の事故によって、危険性は嫌になるほど解りましたからね。


ついでに原発事故ですが、「内部損傷が激しく、調査が進まない」と言っていますよね。
あれ、事実は、メルトダウンした、原子炉は、放射線が強すぎて、入った人間は、『死が保証』されます。
しかも、無担保で!

参考にする映画は、「K-19」というタイトル。
ソビエト連邦時代に初めての原子力潜水艦を処女航海に出したところ、原子炉事故を起こし、原子炉修復に何人もの隊員が原子炉修理を行いました。
その隊員は、原子炉から出てくると、全員全身火傷を負っていたのです。
この作品は、実話を再現しているので、とっても参考になります。

今、福島の原子炉に人間を入れると、同じ事が起きるので、調査が進められないのです。
放射線の半減期を過ぎても調査は不可能です。(現実の調査は、数百年先ですね。)
だから、ロボットを入れようとしているのですが、放射線が強すぎて、電子機器は、全てダメになります。
なので、ロボットも入れないのです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

修理できなくても循環冷却できるように
すればよいのですよね。

問題ないことがよくわかりました。

お礼日時:2013/03/31 06:13

火力の敷地に原発を置きますか?


街の変電所のスペースに、原子力空母や潜水艦の心臓部を置きますか?
わたしの町に置いてもいいよ、だからいっしょにやろう!って言う人がいなんんですね。
何かあったら、人的被害が少ない方がいいだろう(つまり、自分の家の近くはいやと言ってるのと同じ)
って人しか政治をやっていない。
かくいう私って、オール電化は否定的です。
自分の家の敷地に原発の子分(早い話が温水タンクのこと)を置くようなものですから。

コジェネなんて、せこいことを言わず、変電所の敷地の一角に原発をおきましょう。
そういう提案ですよね。

鉄腕アトムは体の中に原発を置いていたのですから。

やめるかやるか、30年なんて無責任な人の褌はやめましょう。
できるかできないかは、自分がやるかやらないかじゃないでしょうか。

やらないなら、やめておいたほうが無難です。

だいたい、このようなことを日本人は決定できません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

対して危険でもないことが分かった場合の話ですから、
都市部での建設もあるかもしれませんね。

お礼日時:2013/03/31 06:15

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