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学部生の卒業論文のレベルについて。先行論文のまとめのようなものはアウトですか・・・?

ある学術雑誌で以下のような記事を見ました。

「学生の書く卒業論文にも一流から三流まである。
三流の卒業論文というのは、大きなテーマでそのテーマに関する概説書を4,5冊読んでまとめるものだ。こんな論文なら書かない方がいい。二流の卒論は、そのテーマに関する研究書・研究論文まで読み、専門家の研究成果をある程度取り入れながら作成したものだ。

一流の卒論とは、小さいテーマだが広がりがあり、しかも先行研究がないか、あってもそれを越えられるもの、そして自分の足で資料をあつめ、考えながら作り上げるものだ。」


今、私は卒業論文で本当に悩んでいます。この文章で言うと、どれだけ頑張っても二流どまりです。
独創性・新奇性を出そうとしても、これまで研究してきた教授の先生方の研究を越えられるはずがないんです。

毎日大学の図書館に通い、二週に一度は教授に相談もしていますが、結局自分らしさのない「先行研究のまとめ・継ぎはぎ」のように感じてしまい辛いです。周りのレベルが高く、自分の能力不足を感じるのも辛いです。

学部生の卒業論文で、上で言う一流のものが書ける人ってどれくらいいるのでしょう?
私はどうしたらいいでしょうか。本当に辛いです、助けてください。

A 回答 (12件中1~10件)

 文系の研究者です。

その記事の言う通りだと思います。しかしその記事が言わんとすることについて、質問者さんと私の解釈は違うようです。狭く搾れと言っていることに注目しました。これはつまり、情報に優劣を付けろということです。漠然とまとめても意味はなく、新発見を中心にする形でまとめなければなりません。ただし新発見だけを書くのはよろしくありません。新発見を位置づけないとならない。だから発見以外のことも書くわけです。あくまで「中心に据える」ということです。

 私の分野だと、誰もが知らない資料(古文書、私家版、手稿、誰も読みたがらない本)を見つけてくればよいです。みんなが知っている資料は、そこそこにまとめるか、場合によっては名前を挙げる程度でもいいです。しかし自分だけが見つけた!と確信がある資料については、構成のハイライトに持ってきます。そのときの構成は、
第1章全体の流れのまとめ
第2章新発見の資料の紹介
第3章その分析
というのが、オーソドックスだと思います。場合によっては序文で第一章にあたることを前倒して紙幅を大きく生み出すということもやりますが、これは手短にまとめるテクニックが必要です。学部生には荷が重いでしょう。いきなり第2章の内容から始めると、周囲の理解を得ることができません。

 学部の頃は、そもそも何が発見なのかさえわからないでしょう。全部が目新しく、全ての情報が大切に思えるのでごちゃっと詰め込んでしまう。しかも本は高い。読むのも手間ひまかけた。となると「これは軽く流しておこう」などと見切ることができない。「せっかく頑張ったので」とか言って、全部書いてしまう。記事の人は、これはやめてね、と言っているわけです。勇気を持って、情報を取捨選択しよう、と言っているわけ。しかし勇気があっても、何が発見なのかさえ分からないということはあり得ます。

 指導教官の役割とは、学生がまとめて来たレポート(論文を出す前の研究計画書など)の中で、数多ある情報の中で「これは重要な意味があるね」と教えてあげることです。これが論文の核となります。もっとも、普通はガラクタの方が多いのです。だからこの場合の名教師は石ころの中に黄金を見つけてあげられる人だということになるでしょう。 

 もっとも銅を金だと偽ることはできないわけで、全てがガラクタの情報なら、別の手を考えないとなりません…。「もう一回、全部やり直してこい」とかね。やりすぎると、当然、学生は潰れてしまうので、手心が大切ではあります。「まあ、卒論は出版されるわけじゃないし、構成がしっかりしていれば、このくらいでいいか」とか「◯◯大学のレベルだとこれでいいんだよな。ここはxx大学じゃないんだから、自分が本気を出すと潰しちまう」という発想は大切になります。これは他の方のおっしゃる通りです。
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もうちょっと露骨に書こうか?



>いろんな現場をしらない

「おまえさん,二流で鼻を高くしてんじゃねえのかい?」
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再来してみるとまだ開いているようだから,指導する観点からひとこと書いておきましょう。



じつは,遂行が難しいのは「手あかにまみれた陳腐なテーマ」です。先人がさんざんやっているので,「すきま」が発見しにくいのですね。しかし,将来その学問を背負ってたつ学生には(そういう大学院をもつ一流大学では),試練として,かつ,まずは陳腐な定型を会得させるために,あえてやらせます。

むかしぼくが勤務していた二流では,それでも研究者になりたいという希望があれば,「すきま商売」をやらせます。まだ成果が蓄積していない新興分野なら,二流の脳味噌でも勝負になるかもしれないからです。

ぼくが地方国立大学で指導する学生は,たいていそのレベルではないので,「好きなこと」をやらせます。成果が学問に寄与する可能性はゼロ近似で,「好きなことをやらせてもらえなかった」という理由でドロップアウトされるのもこわい。テーマのなかには「妄想」もありますが,いくらかは現実的な方向にしむけ,自主的に「研究らしいこと」をやらせ,なんとか論にまとまるところまでもっていきます。

この著者は,いろんな現場をしらないようにも思えるのですね。
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私の卒論は、その記事の定義でいうと一流になると思います。

でもそれは私の力というより、運と教官のご指導によるほうが大きいです。

記事の前半の「小さいテーマだが広がりがあり、しかも先行研究がないか、あってもそれを越えられるもの」→これはテーマ選択の時点でほぼ決まってしまいますよね。どの分野でどんな研究がどの程度なされているか?今はネットである程度調べられるとはいえ、たかが学部生が、自分の力だけで一流を狙ったテーマ選択をするのはまず無理ではないでしょうか。その後、解析方法の選択はある程度の経験が必要ですし、有意差をもつ結果が出るかどうかは運が必要でしょう。

記事を書いた方は、研究者のプライドがあり、卒論にランクをつけたいのでしょう。記事でいう一流を書いた人は毎年けっこういると思います。しかし、そのほとんどは私みたいなタイプではないでしょうか。

あなたについて…教授に相談するならば、「あまり他人が研究していないところを研究したい」という相談になるのではないでしょうか。
時期が時期ですから、無理なら無理で、決まったテーマを一生懸命やりましょう!記事後半ならなんとか実行できるでしょう?

「周りのレベルが高く、自分の能力不足を感じる」→笑わせないでください。たかが学部生のレベルの差なんてドングリの背比べです。もしこれから研究を続けていくならば、長い時間かけて争えばいいです。

記事の先生が一番言いたいのは、単位とるだけのいい加減な卒論を書くなっていうことでしょう。学術雑誌を読み、一流を目指して頑張っているあなたは思いっきりベストだと思いますよ。
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学部生の卒論は、大学によって求めるものが異なります。


当方では、(1)オリジナリティが入っている(2)これまで3年間の知識を活用する、の二点を求めています。
また、指導と相談には対応しますが、テーマは個人で決定(指定から選択か、自由)します。そして、理系の実験失敗や文系の仮説と異なった結果の場合、なぜそうなったかを分析してまとめること、決して成功を求めているのではない。結果以上に過程を重視しています。

大学により指導が異なるので、指導教員に相談・確認することが先決では。

※今年の1テーマに、過去の卒論内容の傾向・分析があります。
 個人的には、歴代の卒業生の傾向を把握することで、大学運営にも行かせると思っています。要は、そのテーマの目的がしっかりしていることだと思います。
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あはは。

ぼくもNo.6の方の第一段落のように思った。ぼくらの学科では学科図書室に卒・修・博論がずらりと並んでいたが,師匠連中の作物は一人をのぞいて抜けてたもんなあ。ぼくの作物も,ネオ関東大震災で焼けてほしいよ。

そもそも学術雑誌に,「卒論うんぬん」なんてくだらない記事は掲載されないでしょ。この著者ももしかすると,ぼくが書いた「妄想」の口かもなあ。そんなことも考えてました 笑。
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その雑誌記事を書かれた筆者様ご自身の卒論は、どうだったのか。


そこまでのご高説を垂れるなら、是非とも見てみたいものです。
まず十中八九、びっくりするくらいチンケなものだったに違いありません。
一概に、現役の研究者で 「俺の卒論はすごい」 と言える人がどれくらいいるでしょうか。大抵は恥ずかしくて思い出したくもないもの。それが卒論です。

>独創性・新奇性
>自分らしさ

研究を初めてやる学生がひねり出した独創性・新規性なるものは、実のところ「珍奇」にすぎず、目もあてられないことがほとんどです。
自分らしさ(=オリジナリティ)を卒論で出そうなど、100年早い。
逆にいうなら、オリジナリティがなくても卒論だったら怒られません。奇をてらうより、まずは先行論文をしっかり勉強し、まねること。
先行論文のまとめ。全然かまいません。

あともうひとつ。卒論てものは基本的に、指導教官からテーマをもらい、そんの指導にそって原稿にまとめるものです。だから、できあがった卒論が犬も食わないクッダラナイものだったら、それは学生の責任でなく、指導者の責任。
そもそも、初めて研究する人間が自力でテーマ探したり、まとめたりできるわけありません。それを学ぶための卒論であるはずです。
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はっきり言って、ここで質問している時点で「一流」は不可能です。



本当の「一流」は、他人に聞かないでもどんどんアイデアが出て来る
もので、「山ほどあるアイデアのうち、どれが一番論文にしやすいか?」
という点で悩むんですよ。

実際、学部レベルでも「物凄い人」ってのは居ますもんね。一流の
論文ってのは、「神に選ばれた」としか言いようがない、そういう人
だけが書けるんです。

素直に指導教官に確認しつつ、「二流の一番上」を目指してください。
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No,3の訂正。



>難関大の,さらに大学院+に進学する連中+でもめったにいないと思います
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>学部生の卒業論文で、上で言う一流のものが書ける人ってどれくらいいるのでしょう?



それは大学(という人間の集合体)の水準によります。難関大の,さらに大学院でもめったにいないと思いますがね。いくぶんの狂気があれば,アイデアだけなら得られるかもしれませんが,プロでも簡単には実証できません。いや,プロならひそかにアイデアは得ていたかもしれないが,実証できないから論文にできず,先行研究として検出できないのかもしれない。実証できなければ,妄想とおなじ 笑。

また,分野やテーマによるところもあります。つまり,

>そして自分の足で資料をあつめ

に気づいていますか? たとえば,ある地域Aで観光振興がうまくいったという論文があったとして,それをまだ論文がないB地域で調べたとする。地域性があるので必ずAとBには差違があり,「新しいもの」は書きやすい。ただし,新しい説をうちたてるところまでは,ふつうはいかない。

「毎日大学の図書館に通い」は,「新しいもの」を書きにくいやりかたです。「先行研究のまとめ」になりかねない。聴き取りメモとか,統計資料とか,化石とかいう「ブツ」がないのですよ。

>私はどうしたらいいでしょうか。

指導教員に相談するしかないですね。専門もわからず,あなたや指導教員の能力もわからず,なにもいえません。
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