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こんにちは。 いつもお世話になっています。
古文「耳塵集」の下記の文の訳し方で困ったところがありました。

「或藝者、藤十郎に問て曰、我も人も、初日にはせりふなま覚なるゆへか、うろたゆる也。こなたは十日廿日も、仕なれたる狂言なさるゝやうなり。いか成御心ありてや承りたし。」

「其故は、常々人と寄合、或は喧嘩口論するに、かねてせりふにたくみなし。相手のいふ詞を聞、此方初て返答心にうかむ。狂言は常を手本とおもふ故、けいこにはよく覚え、初日には忘れて出るとなり。」

全体的に分からないのですが、特に「十日廿日も、仕なれたる狂言」では、「あなたは十日二十日も慣れた狂言をなさる」でしょうか。
また、「かねてせりふにたくみなし。」は「あらかじめせりふに工夫がない。」でしょうか。


訳が分かる方いらっしゃいましたらお願いします。よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

役者の一人が藤十郎に「初日はせりふがまだ生覚えのせいか、まごついたりとちり易いものです。

なのにあなたは既に十日いや二十日もやり馴れたかのような狂言の為さり様です。どのような心置きでおられるのかお教え願います。」と尋ねた。

「日頃の寄合問答で、また喧嘩口論の際に、あらかじめせりふを企んでおく訳ではない。相手がああ言うのを聞いてこちらは言い返しが心中に湧いてくるというものだ。狂言においてもこのような日常のありかたを手本と思い定めているために、稽古の内はしっかり覚え身に着けようとするが、初日にはその苦心を忘れ、日頃のあり様のまま振る舞っているだけなのだ。」

たくみ:企図。たくらみ。計画。「巧(たくな)む(企てる・計画する)」こと。
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この回答へのお礼

ありがとうございました!
大変勉強になりました!

お礼日時:2013/12/27 02:11

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