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上記の作品の「スワンの恋」という章に登場するスワンと言う人物とナレーター役のひとはどういう関係なのでしょうか?

もしよろしければ回答をお願いします。

A 回答 (2件)

スワン家は、語り手(マルセル)の家族と親しいユダヤ人一家です。



あの有名なマドレーヌを口にする場面で、レオニー叔母が日曜日の朝、紅茶に浸したマドレーヌを出してくれたコンブレーのことを思い出す。その叔母さんの隣人がスワン家です。

当主のシャルル・スワンは美術品を蒐集し、フェルメールを研究し、文学や演劇にも造詣の深い教養人で、しかも高級娼婦(ちょうど『椿姫』の主人公のような)だったオデット・ド・クレシーと結婚します。そのために上流社会から締め出されることになりました。

「スワンの恋」という章は、このスワンとオデットの恋愛を描いているのですが、三人称で語られ、全体とは異質な形式を取っています。当初、プルーストはスワンを主人公とした三人称の小説を構想したのですが、途中でそれを放棄し、いまあるような一人称の小説になりましたが、最初の構想がそのまま取り残された部分であるといわれています。

この物語は、マルセル(語り手)の生まれる以前の物語です。やがてマルセルはスワンとオデットの娘、ジルベルトに初恋をすることになるのですが、スワンという人物は、マルセルにとって精神的な父ともいえる存在で、「スワンの恋」という物語が、以降に展開される『失われた時を求めて』の予告ともなっている、という構造を取っています。
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この回答へのお礼

成る程!丁寧にご回答いただきありがとうございました!

お礼日時:2014/01/31 06:12

ウィキペディアで失われた時を求めてを検索すればわかるかも・・・

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この回答へのお礼

やってみます!
お返事ありがとうございました

お礼日時:2014/01/23 02:14

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