ウィルスは、生物であると考えるのか、無生物と考えるかについて、意見が分かれているようですが、無生物であると考えた場合、ウィルスは、単なる物質(有機物、タンパク質…?)と同じであるということなのでしょうか?
それとも、ウィルスは、生物とは異なるが、また、単なる物質でもなく、生物と単なる物質の中間的な存在であると考えるのでしょうか?
仮に中間的な存在であると考えた場合は、生物であるよりも、無生物の物質に近いのか、生物に近いのかについても教えて下さい。
また、プリオンについてや、生物の一部(普通の細胞片の場合、万能細胞の場合)、精子・卵子について(受精卵は生物であっても、精子・卵子は生物の一部ではあるが、独立した生物とは言えない?、では、単なる物質?、)とか、生物の死骸(生物の死骸は無生物なのか?)などについて、生物と無生物の違いについて教えて下さい。
生物については、門外漢であり、わかりやすく解説して頂けると有り難いです。
A 回答 (11件中1~10件)
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No.11
- 回答日時:
>自然科学においては、それが常識なのか、どうなのかはともかくとして、話を自然科学に限定せずに、哲学や生命倫理学などの視点を含めて総合的に考えると、生物も無生物もともに物質の塊であり、本質的に同じものであると考えることは、一つの考え方に過ぎないなのではないかと思う感じでもあります。
>デカルトでしたか、機械論の一種というのか、それが近代の自然科学の礎になったものの、それが現在においても、自然科学の中心的な思考になっているのどうか、私自身、生物・無生物の区別や、生命と非生命の区別を曖昧にしており、回答を持ち合わせていないのですが、そこには、機械論を超えた区分(精神・魂など)も必要だと思う感じです。
私も魂とか精神といったものを想定すること自体を否定はしませんし、唯物論が絶対の真実だと言い切るつもりもありません。敬虔な宗教者を兼任する生物学者も実在します。
前の私の回答はそこらへんの言葉が強すぎたように思います。失礼しました。
ただ、ここは生物学のカテゴリーです。ですので必然的に生物学的な答え方をせざるを得ません。
このカテゴリーにおいては「ウイルスには魂がある。だから生物だ」とか「ウイルスには精神がない。よって無生物だ」という答え方はできないのです。無論、論理的科学的な手法によって魂の定義を定め、その存在を立証してみせたのなら話は別ですが、いまのところ生物をどれだけ調べても魂ですとか生命力ですとか、そういった存在を実証することも定義することもできない訳です。
なので、どうしても「ウイルス以外の生物細胞の構造や機能はこれこれこのようになっており、一方ウイルスの構造はこれこれこうなっている。両者を比較すると、このような類似点があり、また別の点では著しく異なっている」というような答え方しかできない訳です。
こういうアメリカンジョークがあります。
無神論者の宇宙飛行士が敬虔なキリスト教徒の医者に言いました。
「俺は宇宙から地球を何度も見下ろしたが雲の上には天国も神様もいなかったぜ」
それにたいして医者は言いました。
「私は数多くの人間の脳を手術してきたが知性も精神も(脳の中に)見たことが無い」
と。
すなわち、どれだけの生き物を研究しようとも概念ではない確固たる存在としての命も生命も見つからないのです。
生物と無生物の定義とは生物学の領域ではなく哲学の領域になります。矛盾してるようですけどね。
恐らくこの質問は哲学カテゴリーのほうがより発展的な答えが出てくるのかもしれません。
ウィルスが生物か否かの問いにおいて、自然科学的な回答を頂き、大変感謝しています。
この問いにおいては、機械論を超えた回答は無意味となりますので、まさに頂いた回答のように、生物とウイルスとの構造の相違点と類似点を整理して頂くなど、自然科学的な解説をお聞きして、すっきりした感じです。
ただ、私が疑問に思っていることは、自然科学的な思考が機械論に集約されてしまい、機械論的な思考でなければ、非科学的であるとか、自然科学ではない、などということになると、問題ではないかと思っている点があります。
タマネギはむいてもむいても皮ばかりという、たとえ話があります。ラッキョウもむいてむいても、皮ばかりです。では、タマネギは皮なのか?、ラッキョウは皮なのか…?
生物学では、このような中途半端な分析を行わないのでしょうが、タマネギは、細胞の集まりであり、細胞には細胞膜やら細胞核やらがあり、細胞核にはRNAやらミトコンドリアやら…という分析的な研究が行われたり、タマネギとラッキョウの花弁の数とか形とか…様々なレベルでの研究があるかと思います。さらに、タマネギは、炭素・水素・酸素・窒素…などから構成されているとかいう研究もあるあるかと思います。
タマネギは、炭素・水素・窒素…など単なる物質の塊であると説明することは可能でしょうし、レベルは違いますが、タマネギは単なる皮の集まり、タマネギなどという実体は存在しないと、説明することも不可能ではないかも知れません。
しかし、タマネギを分子レベルから説明したり、DNAレベルから説明したり、その他、色々なレベルから説明することは可能ではあっても、タマネギをタマネギたらしめているものは何なのかを考えると、タマネギは皮が集まったもの以上の何かがあり、ラッキョウにはラッキョウの皮が集まったもの以上の何かがある。プラトン哲学なら、タマネギにはタマネギのイデアがあり、タマネギをタマネギたらしめているのであり、ラッキョウにはラッキョウのラッキョウのイデアがあり、ラッキョウをラッキョウたらしめていると答えるのかどうかはともかくとして、タマネギもラッキョウも分析していけば、皮でしかなかったり、細胞の塊に過ぎなかったり、DNA、RNAの集積したもの、炭素・水素・窒素などの分子が集積したものに過ぎないけれど、単なる物質の塊であると同時に、生物を生物たらしめている何らかのものが存在しているのではないかということです。
タマネギやラッキョウを、花弁の数とか、細胞やDNAなどのレベルから研究するのが、生物学の領域でであり、タンパク質などの有機物や、炭素・水素・窒素…などのレベルから研究するのが化学の領域なのか…
ウィルスは生物ではないと同時に、ウィルスも生物もどちらも単なる物質に過ぎない、ということは、分析を進めていけば単なる物質のレベルまで分析が可能であるけれど、しかし、同時に、ウィルスもタマネギも、単なる物質ではない何か、つまり、単なる物質ではない生物というカテゴリーで分類できるのではないかというのが、私の疑問の出発点のようなものというのでしょうか…
タマネギにはタマネギのイデアが存在しているとか、タマネギの霊魂が存在しているとかということではなく、生物と単なる物質との間には、何らかのレベルの違いが存在し、ウィルスは、単なる物質であるというよりも、生物に近いものであるのではないか…というのが私の疑問であり、頂いた回答により、すっきりした感じであります。
No.10
- 回答日時:
ウイルスが生物かどうか議論されたのは歴史的な問題もあります。
ウイルスは非常に小さいのでウイルスが発見されたのは比較的近年なのです(1930年代です)。なので1930年代での生物の定義にはウイルスは想定されていませんでした。
ところがウイルスは当時の生物の定義と矛盾していたのです。ですが当時の技術力では生物の基礎的なことがよく分かっていなかったために具体的にウイルスと他の生物はどう違っていて、その違いはどういう理屈で発生していたのか十分には分かりませんでした。
なのでウイルスがどういう存在かもよく分からないままに当時の生物学者たちはウイルスが生物かどうか議論しあったのです。
昔の中国の逸話に、ゾウを見たことが無い人に目隠しをさせてゾウを触らせて、ゾウとは何かと質問するという話があります。ゾウの尻尾を触った人は「ゾウとは植物のツタのようだ」と言いました。ゾウの鼻を触った人は「ゾウとは蛇のような生き物だ」と言いました。ゾウの足を触った人は「ゾウとはごつごつした柱だ」と言いました。
ウイルスが生物かどうかという議論は実はこれに近い話でもあるのです。
現代においては優れた顕微鏡の発明などでウイルスの構造も生物細胞の構造もかなり分かっており、ウイルスが生物かどうかの不毛な議論は不要となった訳です。
また、質問者様の回答を読んで気になることがありました。
>生物学において、ウィルスが生物か無生物か、どの様に論争があったのか知りませんが、この部分から見ると、やはり、ウィルスは単なる無生物ではないと、門外漢の私は確信する感じでした。
>ウィルスは、無生物であるとしても、生物に近いものと考えられるのではないか
ここらへんを読むに、質問者様は生物と無生物を頭の中で全くの別存在としてきっちり区別してるのですかね?
これが恐らくは生物学の専門知識を持つであろう回答者たちと議論がかみ合っていない原因かなぁと思います。
生物も所詮はただの物質の塊です。生物と無生物は別質の存在ではないですよ。より正確には『自然科学においては生物と無生物は本質的には同じものであり、実作業的な問題から便宜的に区別しているにすぎない』ということです。
機械は生物かと聞かれたら天の邪鬼な人を除いて大半の人は生物ではない、と答えるでしょう。
では生物は機械かと聞かれたらどうか。普通の人は機械ではない、と答えるかと思います。
でも生物学においては生物は機械(のようなもの)だとみなします。
どういうことかと言えば機械は様々な部品が的確に組み合わせられ、それぞれの部品の仕組みが上手く噛みあうことで求められた機能を発揮します。そこには物理と化学があるのみです。
銃は引き金を引くと撃鉄が弾丸の薬莢をたたいて火薬を爆発させ、それによって発生した運動エネルギーを使って弾丸を発射する機械です。
顕微鏡はガラスの光を屈折させる物理現象を利用してレンズやライト、ネジなどを組み合わせて小さいものを大きく見せる機械です。
生物も同じです。様々な部品が組み合わさり、物理法則と化学反応によって一定の機能を発揮するメカニズムであることに違いはありません。人が意図的に作った機械とは違って自然発生したもの(と考えられている)という違いはありますが。
人間が可能なあらゆる能力にはそれに対応する機械的な仕組みが存在するのです。筋肉が動くのは動力として稼動するタンパク質が筋肉に備わっているからです。生物が次世代を産むのは細胞レベルで自己を複製するメカニズムが備わっているからです。これらのメカニズムは物理的な存在であり、物理的かつ化学的で機械的なシステムなのです。ここには魂も幻想もスピリチュアルも存在しません。
ではウイルスと生物の関係についてざっと説明します。
現在の生物学において生物とみなされる存在(一般的に生物と呼ばれるもの)は全て細胞という小さい袋状構造で構成されています。人間も犬も魚も虫もカビも細菌も例外はありません。
この細胞の中には遺伝子が存在し、その遺伝子にしたがっていろいろな化学物質を作る工場のようなものが物理的に存在します(詳しくお知りになりたければDNAとかRNA、リボゾーム、小胞体などの言葉で調べてみてください)。
この工場によって細胞の材料が作られ、適切な場所に運ばれて利用されます。
この工場の働きによって細胞は自分を複製して新しい細胞を作り出せるのです。
一方、ウイルスも容器のなかに遺伝子を持つという構造をしていますが、生物細胞と違って工場を持っていません。そのために自分では自分の部品を作れないので自力では増えることができないのです。
そこでウイルスは他の生物の細胞に自分の遺伝子を注入するのです。すると注入された遺伝子はその細胞の工場に侵入し、制御システムを乗っ取って新しいウイルスを作らせるのです。
乗っ取られた生物細胞は本来の機能を失い、そのウイルスをひたすら作り続け、限界を迎えるとウイルスによって破壊されてしまいます。
このようにウイルスは工場は持っていませんが他の細胞の工場を乗っ取って自分を増やす仕組みを持つのです。
生物細胞 → 自分の中に自分の複製を作るメカニズムを持っていて、自力で子孫を増やす。
ウイルス → 他の生物細胞を乗っ取って自分の子孫を作らせるメカニズムを持っており、他力で子孫を増やす。
コンピューターウイルスはそれ自体はただのプログラムですが他のコンピューターを乗っ取って増殖しつつコンピューターに異常を引き起こす性質がウイルスに似ていることからこう名付けられました。
このように、ウイルスと生物細胞の仕組みを比較するとウイルスは一種の寄生生物であると言えるかもしれません。
ですので、大雑把な理解であればウイルスは実質的には生物の一種とみなしてしまって問題ないと言えるでしょう。
詳しいご回答有り難うございました。
生物と無生物もどちらも物質の塊であり、自然科学において本質的に同じものであるとのこと、それが、自然科学において…という前提については、なんとも言えないところなんですが、ご指摘のように、そのあたりが私の認識と大きなずれがあるように思いました。
自然科学においては、それが常識なのか、どうなのかはともかくとして、話を自然科学に限定せずに、哲学や生命倫理学などの視点を含めて総合的に考えると、生物も無生物もともに物質の塊であり、本質的に同じものであると考えることは、一つの考え方に過ぎないなのではないかと思う感じでもあります。
デカルトでしたか、機械論の一種というのか、それが近代の自然科学の礎になったものの、それが現在においても、自然科学の中心的な思考になっているのどうか、私自身、生物・無生物の区別や、生命と非生命の区別を曖昧にしており、回答を持ち合わせていないのですが、そこには、機械論を超えた区分(精神・魂など)も必要だと思う感じです。
ただ、ウィルスが、生物か否かの問いにおいては、機械論を超えた区分を持ち出すと話は混乱しますので、自然科学的な詳しい解説をお聞きして、すっきりした感じです。
No.9
- 回答日時:
『ウィルスを研究対象にするのは、生物学者の研究対象ではなくて、物質化学?の対象になるとか』
あなたのいう物質化学の意味がよく解りませんが、化学合成とか工学部の領域を言っているのでしょうか?彼らのところにもって言っても困るだけのような気がしますが、自称門外漢のあなたに一言で回答するなら、“ウイルスは病気を引き起こします。だから、医学部や薬学部で研究されているのです。”ウイルスを研究している人を生物学者と呼びたくなければ呼ばなければ良いだけのことです。
ウィルスの研究がどこでなされているのかを考えると、医学・薬学などの実学系では、生物学の研究対象なのか、化学の研究対象なのかと問うことは無意味かもしれませんが、もし、ウィルスが単なる物質に過ぎないとするなら、例えば、理学部においては、化学科や物理学科系統の講座で研究され、ウィルスが生物に近いものであると考えるなら、生物学科、生物学系統の講座で研究がなされているのかと…
某大学のウィルス学研究所の募集要項を見ると、「ウイルスの基礎的研究を通して医学、生物学の本質的な問題を探ってゆく」とあったりしますので、やはり、ウィルスは、無生物であるとしても、生物に近いものと考えられるのではないかと、疑問に思ったわけです。
タンパク質は、無生物でありますが、単に有機化学の研究領域であるだけでなく、生物学の領域とされることがあるのか、生化学などという領域もあるようなので、ウィルス研究もそういう学際領域なのかどうかなど知りませんが、ウィルスという無生物を研究することが生物研究の基礎となるので、ウィルスが無生物であったとしても、ウィルスの研究が生物学領域で研究されていると考えるのなら、それはそれで納得できることではあります。
No.8
- 回答日時:
>ウィルスが無生物であるとするなら、ウィルスを研究対象にするのは、生物学者の研究対象ではなくて、物質化学?の対象になるとかと、門外漢ながら思っている
そこらへんは深く気にする必要はありません。
机上の定義付けなんてえてして現実的な部分を置いてきぼりにするもんです。
なので現場で研究する人たちはそういうのは気にしません。ファジーに行きます。
ウイルスを生物学者が研究するのはウイルスが生物だと定義されるからではなく、ウイルスの構造やシステムが生物細胞と共通し、なおかつウイルスの生活環が生物細胞と密接に関わるからです。定義をどうこうしようと現実にウイルスの肉体構造が変化する訳ではありませんからね。
>ウイルスを生物学者が研究するのはウイルスが生物だと定義されるからではなく、ウイルスの構造やシステムが生物細胞と共通し、なおかつウイルスの生活環が生物細胞と密接に関わるからです。
鋭いご指摘、有り難うございます。生物学において、ウィルスが生物か無生物か、どの様に論争があったのか知りませんが、この部分から見ると、やはり、ウィルスは単なる無生物ではないと、門外漢の私は確信する感じでした。
No.7
- 回答日時:
>ウィルスが生物か無生物かについては定説がないという感じの理解で良いのでしょうか?
ウィルスが生物か無生物か決める議論は無意味である、ということです。
どっちかに決めて何か意味があるのでしょうか?
ただの言葉遊びにしかならないのです。
生物学者やウィルス研究者の本音をぶっちゃけてしまえば「どうでもいいよそんなこと」です。
そんなことよりも個々のウィルスがどういう構造で出来ていてどういう性質を持ち、それが人間や社会にどのような影響を及ぼすのか、害があるなら具体的にどう対処するべきか、何かに利用できるのか。
そういうことを調べるほうが重要な訳です。
ご回答有り難うございます。私はまったくの門外漢なので、ウィルスが無生物であるなら、ウィルスを研究対象にするのは、生物学者の研究対象ではないのでは…と思ってしまうのですが、ウィルスが生物学者の研究対象であるのは、やっぱり、ウィルスは単なる物質ではなくて、生物に近いものではないかと思ったりしている感じです。
あらゆる生物は単なる物質であり、その単なる物質の中で、生物と呼ばれるものがあり、ウィルスは生物と呼ばれる物質の定義からはずれるけれども、生物的な要素を持った物質…?
自動車やコンピューターも、材料となっているのは、単なる物質ですが、それが車となり、コンピューターとなって、何らかの機能を持ち、その機能の側面からみるなら、それは単なる物質ではなく、機械工学や電子工学の対象となる…
生物も、その材料となっているものは、単なる物質であっても、生物を単なる物質として研究対象とすることが出来ると同時に、生物を生物というカテゴリーとして捉えることにより、生物を単なる物質ではない、何か特別なものとして認識し、生物学の対象としているようであり、そのように見るならば、ウィルスは、通常の生物の定義からは、はずれるものであっても、生物的な要素を持ち、それゆえ、生物学の対象になっているのかと思ったりしているのですが、的はずれな理解であるのかどうかなど、気になるところです。
No.6
- 回答日時:
『生物の定義については、諸説があるので、ウィルスが生物か無生物かについては定説がないという感じの理解で良いのでしょうか?』
うーん、生物の定義については諸説があるというか、定義する目的によってその定義が変わってくるということになるのでしょうか?ウイルスについても、ウィルスを生物か無生物に何のために分類するかによって違ってくるということだと思います。ウイルスがどんなものかが解らなかった時代は生物か無生物かの論争は意味があったと思いますが、今はウイルスというもの自体(定義)は割りとはっきりしているわけですから、その上で生物か無生物かを考えることは一般の研究者が研究をする上では必要ないことです。だから、論争は終わったのです。
つまり、あなたがここでウイルスが生物か無生物かの質問をされたということは、ウイルスを生物か無生物かに分類したい理由(目的)が何かあるわけですよね。その理由によって生物か無生物が決まってくるかもしれません。
ご回答有り難うございました。ウィルスが無生物であるとするなら、ウィルスを研究対象にするのは、生物学者の研究対象ではなくて、物質化学?の対象になるとかと、門外漢ながら思っている感じで、ウィルスは通常の生物の定義からはずれるけれど、生物に近い性質があるので、ウィルスが無生物であるという説を聞くと、どこかとても違和感を感じているです。
No.5
- 回答日時:
『ウィルスは、生物であると考えるのか、無生物と考えるかについて、意見が分かれているようですが』
論争自体は数十年前に終わっています。遺伝子を持っているから生物だという人もいれば、代謝機能がないから生物ではないと言う認識の人もいます。どちらも、ウイルスの定義自体ははっきりしている(同じ)なので、ウイルスを生物と呼ぼうが無生物と呼ぼうが実質変わりありません。
『ウィルスは、単なる物質(有機物、タンパク質…?)と同じであるということなのでしょうか?』
核酸もあればタンパク質、糖質もあります。外殻は宿主(感染した)細胞由来のものです。
あとはあなたにとって生物とは何かに照らし合わせて考えてみてください。
ご回答有り難うございます。
ウイルスが生物か無生物かの論争は終わっていても、生物の定義については、諸説があるので、ウィルスが生物か無生物かについては定説がないという感じの理解で良いのでしょうか?
No.3
- 回答日時:
生物学的にはウイルスも生物も無生物も全部単なる物質の塊です。
生物、例えば人間なんかもただの物質の塊にすぎません。
ではタダの物質の塊にすぎない生物がなぜ自分で動いたり増殖したりするかというとそういう機能を持った構造で出来ているからです。車とかコンピューターとかも単なる物質の塊ですが動いたり計算したりしますよね。それと同じです。
生物とは細胞でできていて、細胞内のDNAや各種機能タンパクの働きによって細胞を複製して自己増殖する存在と定義されています。
一方、ウイルスは細胞でできておらず、自己増殖できないですが、生物細胞と同じDNAかあるいはRNAを持ち、それを利用して他の生物の細胞に寄生して増殖できます。
つまり生物細胞の能力や構造を中途半端に持っているのですね。だから既存の生物の定義に当てはまるところと当てはまらないところがあって、生物に定義するかどうか議論されているわけです。
>プリオンについてや、生物の一部(普通の細胞片の場合、万能細胞の場合)、精子・卵子について(受精卵は生物であっても、精子・卵子は生物の一部ではあるが、独立した生物とは言えない?、では、単なる物質?、)とか、生物の死骸(生物の死骸は無生物なのか?)などについて
全て単なる物質の塊です。
でも生物もまた単なる物質の塊です。生物か無生物か、ではなく個々の存在がどういう構造でどういう機能を持っているかを考えることが大切です。
生物か無生物かという定義は単なる後付けにすぎません。はっきり言って何が生物で何が無生物かというのはただの言葉遊びです。
一応、上述の生物の定義から考えれば、プリオン=無生物、生物の死骸=無生物、生物の一部や精子や卵子=生物と定義されることが多いが解釈次第でどちらとも言える、そんな感じです。
No.2
- 回答日時:
ウイルスは、増殖活動をするという点で、生物と思います。
人や猿・犬・猫・小鳥など知能を持ち、意志表示が出来るもののみを生物とするなら、植物は無生物となるのでしょうか?
大腸菌は動物の腸に寄生するしか生きる道はありませんが、確たる意志を持って寄生しているとは思えません。それでも、菌類は生物に分類されています。
精子・卵子は、生命体の萌芽であり、結合・分裂に至らないものは、萌芽体の死骸と見るべきでしょう。
発芽できない植物の種も、未萌芽の死骸かと思います。
プリオンなどは、特殊な生命体でしょう。
ウイルスの場合は、突然変異を繰り返すという点でも、生命体と考えるべきでしょう。
ご回答有り難うございました。私の生命観、生物観と近いものを感じます。ウィルスを非生物とする考え方には、どこか馴染めないものを感じていました。
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