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福島原発1号機の事故経過についてしらべています。地震発生時外部交流電源が落ちたあと炉心の冷却に高圧炉心注水系を用いず、比較的注水冷却能力が低いとされる非常用復水器になぜ頼ったのでしょうか?

A 回答 (3件)

機械的問題よりも、操作の仕方を知らなかったと言うのが大きな問題になって居る所ですね。



>高圧炉心注水系

炉心って約70Kg/cm2位の圧力が掛かって居ます。
車のタイヤの空気圧が、約2Kg/cm2、水道の水圧は2~4Kg/cm2ですから、圧力がかかった状態で加圧するシステムが無い状態で水を入れると言うのは現実的にありません。

電源が停止している状態では、注水が出来ないわけです。

圧を下げりゃいいじゃない。と思われるかもしれませんが、沸騰しても蒸気にならない様に、高温でも蒸気にならない様に加圧をしているので、圧を下げたら、内部の水が一気に蒸発をして空になってしまいます。
水道などのパイプをつないで弁を開けたら、水道の圧力の方が低いですので、水が入るのではなく、一気に蒸気が逆流してしまいます。
あまりここで蒸発などさせてしまったら、発生する泡の圧力と振動で内部を破損してしまう
可能性だってありますからね。

非常用復水器の操作は、これを試験運用したことが無く、動作した時の状態を知っている人が福島には居なかったと言うお粗末な状況だったと言う事です。
海外の原発では、動作試験などは定期的に行われて居て、これが動作すると、大量の水蒸気が出ると言う物なのですが、日本では動作させたことが無く、その動作を見たことがある人も居なかったために、ちょろちょろと立ち上る蒸気で動作しているのではないか?と判断してしまったそうです。
(結果的には動作していなかった。)
非常用復水器は、実際に海外の原子力発電所などでは、定期的に動作試験などが行われている所もあり、動作自体の効果は認められている物です。

非常用復水器は、バルブを開けるだけで動作して、電力などを必要としないので、色々なトラブル時でも安定的に動作する安全装置なのですけどね。

この辺の話は、NHKの特集番組でも検証されて居た内容です。
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高圧炉心冷却系を駆動させるのにも交流電源が要ります。

通常の非常時(変な表現ですが…)は外部交流電源喪失を想定していますが、その時は所内電源もしくは非常用ディーゼル電源で駆動します。
しかし福島第一原発で起きたのは全交流電源喪失です。

2号機と3号機にはタービン駆動の隔離時注水系と高圧注水系がありますが、2号機は起動するためのバッテリーが水没、3号機は高圧注水系が起動したようですがバッテリー切れで停止したようです(8時間もつよう設計されていたのが半日以上動き続けたそうです)。

全交流電源喪失に陥っても数時間で外部電源を復旧できるという想定が甘いと言えばそれまでですが、これほどまでの広範囲に渡って直接的・間接的に被害を及ぼす津波は想定外と言えると思います。
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 事故経過の検証の前に原子力の構造そのものを勉強する必要がありそうですね。



 それから、マニュアルです。
 昔は運転訓練センターも公開されていた時期があったのですが、9.11テロのあとに一切の資料を外部に渡してはいけないということになり、原子炉における冷却システムについても一切外部に出ていません。

 さて、事故当時ですが。。。。
 電源喪失したために「非常用」を使うのは、非常時のマニュアルだからです。
 冷却システムは複数あります。
 その中で、電源喪失しても稼働させられるのが「非常用」なのです。
 それも稼働させられない事態になったため、水素爆発が起きる要因になりました。
 外部バッテリーの喪失です。また故障です。海水をかぶって、稼働させるオイルも流出したためです。
 非常用バッテリーをつなぐ技術を持つものがいなかったのも原因。
 最初の40分は手をこまねいていて、状況の把握が正確にできておらず、やっと来た消防車の電源を使おうとしたのですが、ケーブルが届かず、最終的には駆動させられるだけの力がなく、あげくに逆に取り付け、それを直している間に、あっという間に温度が上がったのです。その時に復水器から順調に注水されていたとしても、爆発を回避できたかどうかはわかりませんし、ベント作業が出来たとしても、原子炉を冷却するだけの効果はなかったと思われます。

 普通であれば、海水を浄化して冷却し、それをまた海水温まで戻して海に返すという循環システムでやっています。

 それが出来ないのですから・・・・・。どうやっても無理だったんです。
 非常用復水器は「あくまでも非常用」であり、使う予定のない物だったのです。
 後に非常時のマニュアルが適正でなかったことも問題になっています。

 つまりは・・・・・。全部想定外なんです。

 津波に洗われ、何もかもめちゃくちゃになり、停電し孤立した免震棟において何が出来たのか。

 は、「地獄の淵を見た男」という本を読めばわかります。

 マスコミか、専門家じゃないとこの検証は無理です。
 どうしても隠す内容があるために正確な情報を得ることは不可能であるためです。

 その点でも質問者さんは「原子力発電」の構造から勉強したほうが良いと書きました。

 東電のエネルギーセンターにおいて昔は発電方法について知ることが出来たのですが、本当の構造は社員の一部にしかわかりません。
 しかも、一号機は日本製ではありませんので・・・・。説明書は英語です。聖書三冊分くらいの厚さです。
 そこにも非常用のマニュアルはありません。
 逆説的に作られたのが非常用のマニュアルなので、最初からないんです。

 何故非常用に頼ったのか・・・・はそれしかなかったから。であり、それも機能しなかったので爆発した。
 という回答になります。

 東電の原子力対応センターでも正確に話してくれる人はいないと思いますよ。

 だって、未だに一号機の内部は未確認のことばかりなんですから。
 ごろごろ検査のためのロボットが転がっています。
 階段でこけてあおむけになったロボットを直しに行けないんです。
 基盤そのものからやられて動かないロボットが沢山死んでます。
 
 全部違う会社が作っている・・・・ことはご存知ですか?東京電力は発注者なだけで、構造を理解して稼働させているのは本当に原発内に入る者でも少数ですよ。

 だから、引退した元作業員が「俺に行かせろ」と騒いでいるんです。
 死んでもいいから直しに行くって言い張るんですが、10分と持たないのを知っているのでやらせないんです。

 誰もあのドアを開けられないので……。今はまだです。

 簡単にこのようなサイトで質問を立てないでください。

 本当に研究、検証しているのであれば、他のルートを知っているはずです。

 よって理解している私はあなたに教えることは出来ません。
 テロの可能性が否定できないからです。

 今、もう一度大熊の原発に何かあったら・・・・・?日本国は亡くなりますよ。
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