No.7ベストアンサー
- 回答日時:
そもそも「空母とは何か?」ということなんですよね。
旧日本軍は、太平洋戦争の開始時の真珠湾攻撃において、航空兵力と潜水艦だけを利用しました。艦船による砲撃は一切行っていないわけです。
それであれだけの損害です。つまり空母を利用した攻撃力は有効である、ということです。
これなら「戦略上必要な島を要塞化し、航空基地を作る」のと航空母艦を可能な限りたくさん作る、ということを足し引きで考えられますし、運用や補給もどちらが効率がよいか、で考えることができます。
また、島を要塞化し兵力を輸送するということはそれだけで大きな人員投入を意味します。それだけのコストが掛けられたのか、それも考えなければなりませんし、そもそも輸送中の危険(輸送船が敵艦船や潜水艦に撃沈される)も考えれば、島嶼にそれぞれ飛行場を設置するのはコスト高、だったのではないでしょうか。
一旦設営した島の飛行場は敵方に落ちるとすぐに再利用されてしまうのも問題でしょう。サイパンのテニアン島は最初は日本軍の飛行場でしたが、米軍陥落後はすぐにブルドーザーで整地し、鉄板をひいてエプロンを作り、B-29が日本本土を空襲する拠点となってしまいました。
そういうリスクまで考えないといけないのが戦争であるといえます。
だからこそ、空母のほうが有用だったのでしょう。
No.6
- 回答日時:
日本では空母部隊を「機動部隊」とかいう
アメリカでは「TASK FORCE」とかいう。
両方に共通するのが、課題解決のために駆けつけるというもの。
戦争の基本は、自分の戦いたい場所で相手と戦うことです。
島に縛られていたら、相手はそれを無視すればいい話になります。
実際に第二次世界大戦後半のアメリカ軍は飛び石作戦で、強力な兵力のあるところは無視して反撃しています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9B%E3%81%B3% …
No.5
- 回答日時:
当時の飛行機の航法について。
当時の飛行機には、開戦当初こそ「ク式空3号帰投方位測定器」なる電波誘導装置が搭載されていましたが、これが輸入品であったため在庫が底をつくと搭載されなくなり、推測航法のみという状態でした。
国産では十分な性能の電波誘導装置は作れなかったそうです。
搭乗員一人の戦闘機で推測航法をするのは大変難しかったようで、東京から硫黄島に行くのさえ複数搭乗員の飛行機が先導したそうです。
複数人搭乗していれば、天測航法を行うことができましたが、一人搭乗の場合それはできません。
日本からニューギニアに戦闘機を送るときには、鹿児島・台湾・フィリピンと飛ぶのが普通で、この経路なら少しベテランの搭乗員なら先導機なしで飛べたようです。
ニューギニアに飛行機を早く届けるため、先導機なしで硫黄島・サイパン・ニューギニアの経路を取ったところ、10機中2機しか到着できなかったという記録があったと記憶しています。
当時はこんなものでした。
No.4
- 回答日時:
>太平洋に限っていえば、もう数百・数千という島がある訳ですから
あ、いえいえ、南太平洋には仰るようにたくさんの島がありますが、ハワイまでの道ではミッドウェーしかありません。ミッドウェーというのはその名の示す通りハワイと日本の中間にあります。
ミッドウェーまでは島はまったくないんですよ。
アリューシャン列島はありますが、かなり北になります。
ミッドウェーというのはめっちゃ遠いんです。ミッドウェーの戦いでは空母は不可欠でした。
No.3
- 回答日時:
そもそも、当時の日本海軍はロンドン・ワシントンの両軍縮条約で、主力戦闘艦(当時でいえば戦艦)の保有数を対英米比で不利な状態にありました。
補助艦艇でその不利を補おうと、航空母艦や巡洋艦など保有枠に余裕がある部分をフルに活用した結果、機動部隊で敵主力艦艇に先制攻撃をかけ、残りを主力艦で叩くという考え方になりました。
なので、軍縮条約がなかったら八八艦隊を中心とした水上艦艇中心の戦力になっていたかもしれませんね。
ただし八八艦隊計画案ができたころと比べて、太平洋戦争が始まるころには航空機はその発達の速度を上げて、航空母艦はそれまでの補助的なポジションから戦艦をもしのぐ戦力の中心となりました。
敵の島を攻撃するにあたって、航空支援のない水上艦艇だけでは被害が大きくなる可能性があり危険です。
たとえば、連合艦隊のハワイ真珠湾攻撃を航空母艦なしで、近隣(っといってもかなり離れるだろうけど・・・)諸島からの航空支援だけで、他は戦艦を中心とする水上艦隊でなしえたでしょうか?
>日本寄りの海域の方がこうした島にも恵まれている訳ですし
当時の日本にとって守る範囲はとても広く、現在の日本領以外にも南洋の委任統治領や、東南アジアの天然資源産地からのシーレーン防衛なども行わなければならず、日本寄りの海域からでは距離がありすぎて、作戦行動がとれないでしょう。
No.2
- 回答日時:
島を要塞化するのに、それをだまってみてるほど敵も
アホではない。いちばんの問題は、燃料をはじめとする
補給物資の欠如にあり、そんな状態で戦端を開いた
旧日本軍の頑迷さにあります。
No.1
- 回答日時:
こんにちは。
いくら島があっても、瀬戸内海ではありませんから飛行機の航続距離がもちません。
当時ぶっちぎりで航続距離の長かったゼロ戦でも2000kmです。空中戦でエンジンを全開にすればもっと短いし…。
ミッドウェーで空母が沈んだために空中戦では勝ち抜いて海に沈んだ航空兵たちの無念を思います。
訓練を積み、二度と得られない技術を身に着けた日本の航空兵たちを無駄死にさせたのが、痛かったですね。
いうならば、将棋で飛車を取られたようなものですから。
ま、そゆことで。
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