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久々にアルマゲドンを見ました。「9.5Gが11分続く」というシーンが出てくるのです。宇宙服は着ていて、ヘルメットはかぶっていないでシャトルの、いすに座っている状態でした。「ぎゃー」とか「助けてー」とかしゃべっていました。
質問です。実際にはあの状態で生きているものなのでしょうか?体はその力の大きさに耐えられるのか?、息はできるとか?血液はちゃんと流れるのでしょうか?視野狭窄が起きるとか?喋れるのでしょうか?
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

人体のことはさっぱりわかりませんし、内容も本などで知ったことで素人ですが、参考に回答します。



Gがかかる状態というと、旋回中(ドッグファイト)の戦闘機がすぐに頭に浮かびます。
アメリカのF-15戦闘機は、約9Gがかかる旋回が可能だそうです。飛行機は曲がる側に機体を傾けるので、大きいGがかかる旋回時は、飛行機は旋回軌跡の内側に機体を傾けます。7G旋回程度で、機体は地面に対して90度近くまで傾きながら旋回します。旋回中は、パイロットの体には垂直方向、つまり頭の上から足元に向かってGがかかります。パイロットはGが増加すると下半身を空気で圧迫して上半身の血液が下半身に集中するのを妨げる「Gスーツ(耐G服)」を着て搭乗し、更に耐G訓練も受けていますが、短い時間での8~9Gあたりが限界のようです。

◆財団法人 航空医学研究センター
http://www.aeromedical.or.jp/index.htm
  ↓
◆航空医学の概要→加速度
http://www.aeromedical.or.jp/igaku/kouku9.htm
  ↓
6Gで血液が脳にまわらなくなる、というようなことが書かれています。

◆宇宙航空研究開発機構:JAXA 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター
http://iss.sfo.jaxa.jp/index.html
  ↓
◆良くある質問(FAQ)→宇宙の不思議 うそ…→第1章 地球を飛び出す Q4
http://iss.sfo.jaxa.jp/iss_faq/go_space/step_1.h …
  ↓
横になった状態では6~7Gくらいが耐えられる限界、と書いてあります。

戦闘機パイロットは、お互いに旋回して相手機の後ろにまわるドッグファイト(巴戦)時は、機体を傾けて旋回しているため、相手機を頭の上方に見ることになりますが、6~8Gという状態で機体を操作して、6~8倍の重さになったヘルメットをかぶった頭を上に向けて相手機を探すようです。
本で読んだその時のパイロットの状態ですが、

 ・歯をくいしばって、腹筋に力を入れて耐える。
 ・手足の表面が赤く染まる(末端の毛細血管がGで破れて内出血する)
 ・Gにまぶたの筋肉が負けて、けいれんする。
 ・脳の血液が不足して、視野が白黒になる。さらに周囲が暗くなり、やがて真っ暗になる。(ブラックアウト)

というような状態になるらしいです。どの程度正確なのかはわかりませんが。
素人考えですが、脳の血液が不足してくる訳なのですから、映画のように11分もGが連続すると、おそらく訓練を受けた人でも気を失ってしまうか、命の危険にさらされるのではないでしょうか。

また過去に、B-747旅客機がロール(横に回転)しながら、1万メートル高度を落とすアクシデントがありましたが、その時フライトレコーダーには、垂直加速度として約5Gが2回、瞬間的に記録されたそうです。
この時コクピットにいた交代要員の機長のコメントとして、床にたたきつけられ落下中は立ち上がることも動くこともできなかった、とありました。
上記の事例は厳密に言えば、フライトレコーダーの精度に疑問もあるようですが、ジェットコースターなどに乗ってGがかかって騒いでいる状態とは天地の差がありそうです。

映画のシーンは忘れましたが、9.5Gが11分間続く、はちょっとオーバーな表現ではないかと思いました。

参考URL:http://www.aeromedical.or.jp/index.htm,http://iss.sfo.jaxa.jp/index.html
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この回答へのお礼

気を失ってしまうということは,アルマゲドンの計画は9.5Gかかった段階で,失敗していたということですね。ありがとうございました。

お礼日時:2004/08/25 20:43

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