最近、この Q & A サイトを利用するようになり、昔、聞かれたことを思い出した。
聞いてきたのは長年日本で生活している欧米人で、日本語がぺらぺらではないけれども、日常会話なら特に不自由なく暮らしています。
彼が知りたかったのは、日本語ネイティブの方々と(日本語で)会話をする際、どうやって四字熟語やことわざを自然に使うことが出来るか、と。
彼が気になったのは、自分が日本語ネイティブではないので、「暗中模索」「晴耕雨読」「地獄の沙汰も金次第」「来年の事を言えば鬼が笑う」など、彼がせっかく覚えた言葉を口にすると、聞き手が「こいつは自分が頭でっかち」とか「言葉のマニア」あるいは所謂「変な外人」という印象を与えてしまうではないか、と。
記憶が正しければ、答えとして、私が次のようなアドヴァイスをした。
***
多分、(あなたの周りにいる)日本語ネイティブ同士の日常会話に出る四字熟語やことわざと、あまり出ないもの、二種類あるんじゃないですか。例えば、私がよく聞くのは「一石二鳥」「臨機応変」「郷に入っては郷に従え」「蛙の子は蛙」があるんです。もう、四字熟語やことわざよりも、普通の言葉という意識しかないじゃないですかね。だから、出ているものを使って、「羊頭狗肉」「我田引水」「虎に翼」「人と屏風は直ぐには立たぬ」みたい、ほとんど聞かないものを止めたら誰もその「頭でっかち・変な外人」という印象を受けないでしょうと思うけど。後は、時々聞くのですが、「頭隠して尻隠さず、というやつですね」の「というやつですね」を付け加えたら、なんか、その昔の言葉の硬さがソフトに聞こえるみたいですよ。
***
その時、彼は納得したに見えたが、自分の中、もっと的確なアドヴァイスを提供出来たら良いなぁと思いました。
そこで、皆様に聞きます。
日本語ネイティブではない人がどんな基準に沿って、不自然さなしで四字熟語やことわざを日常会話に使えば良いでしょうか。
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
ついでにもう一つ同様な例をあげます。
友人のアメリカ人ですが日本に20年程も住んでいて、日本映画にはとても詳しく監督や俳優にも広く深い知識を持っています。黒沢映画や黒沢監督論はもとより、小津安二郎、原節子、溝口健二、その他、専門家と言って良いほどです。おおぜいで一緒に飲みに行ったりすると、得意の日本映画論を滔々と話し始めます。率直に言って、あまりにも高度の内容なので、その話に対等に付き合える日本人は、情けない(?)ことに100人いても1人いるかどうかです。
そのような場合に、日本人はどうしても鼻白んでしまいます。
たしかに、大変な博学で、日本人からみても尊敬すべきとは皆が思うらしいのですが、歓迎されないようです。
おそらく、日本語を習得する道具として映画を利用したのが背景にあるのでしょう。しかし、一般の日本人にとっては若干古い映画ばかりということもあって、話題に乗り切れない面があるのと、外国人に教わっているという具合悪さを感じるからではないでしょうか。
この例もそうですが、日本語を外国人(日本語非ネイティブ)が学ぶ場合に、効率的で最小限の勉強を最短時間ですべきと誰もが思うでしょうが、何をどの程度、どんな優先順で学ぶべきかを判断することが難しくなります。その結果、日本人(日本語ネイティブ)からみると、知識に偏りが感じられるとか、日本人からすると、ある狭い分野で異常に詳しく入り込んでいると感じることがあるでしょう。
私見ですが、日本語を学ぶ外国人は、日本人よりもことわざや四字熟語に強い関心を持ち、学んで使いたがる傾向があるようです。
「虎に翼」は日本人でも、日常生活の中で聞いてすぐ理解する人は少ないように思います。
>「かえで」と「もみじ」の区別も、ちゃんと分かったつもりでしたが
これは、誤解の元ですね。「知る人ぞ知る」のようですよ。区別しているつもりでも、基準が違うこともあり、時には相手の基準と合わせることも必要です。異なる基準で会話して誤解することはよくあります。
http://www.shinrin-ringyou.com/topics/kaede.php
No.1さんの例で、勝手ながらコメントさせていただきますが(悪気はありませんので、No.1さん、気に障ったらごめんなさい)、「屈託無い」と言われると、日本人は「無邪気だ」、「心配事が何も無い」、ひいては「のうてんき」と言われていると感じる人が確実にいます。外国人は日本人に「屈託無い」とは言わない方が良いでしょう。
ついでですが、もう一つ私見です。
日本人は自分の日本語に自信を持っていないようです。例えば、漢字を書けなくなっています。その結果、漢字検定という漢字能力試験に人気があったりします。パソコンの漢字変換に頼りすぎるようになったことも背景にあります。しかし、もともと、漢字は難し過ぎるのです。「魑魅魍魎」など書けますか?
知らないことわざも四字熟語もたくさんあります。
そういう状況ですから、外国人の方が部分的に詳しくなることは容易です。その結果として、日本人が知らない日本語の表現を外国人から教わるのは、ある場合には腹立たしいという鬱屈した心理状況になるのです。
学んだ表現がその場に最もふさわしいと感じても、日本人に日本語の表現を持ちだすのは、控えめに、謙譲の心を持ってするのが良いでしょうね。
追加のご回答、ありがとうございます。
1)
ご友人の話しを拝読させてもらって思ったのは、ネイティブ・非ネイティブの問題よりも、これは TPO・KY・マナーの問題ではないかと、です。
共通趣味を持つ友人グループのパーティとか、(映画の話しですから)映画祭の会場なら、初めから皆の知識や感心レベルが対等であることと分かって
(あるいは、と考えてもおかしくない)、詳細な話しはいくらでも宜しいでしょう。(とはいえ、TPO が揃っても、持論ばかりを展開したり相手の話しに耳をかさなかったりするのは言うまでもなくアウトです。)
しかし、「おおぜいで一緒に飲みに行ったり」する場合、専門的な(特に趣味の領域)話しを伏せるのがマナーでしょう。
その意味で、ネイティブ・非ネイティブの繊細・微妙な関係よりも、どんな文化・どんな集まりに通じる単なる話題選びの問題ではないでしょうか。
2)
「。。。日本人(日本語ネイティブ)からみると、知識に偏りが感じられるとか、日本人からすると、ある狭い分野で異常に詳しく入り込んでいると感じることがあるでしょう。」
ええ、そうです。漢字を学び始め、ちょっとした漢字の話しを周りの方々にし、大抵「面白いね」と明らかに感心がない反応をうけて、「ああ、自分の興味レベルが異常と見做されているなぁ」と感じました。以来、漢字について聞かれない限り、話のネタにしないことにしています。
正直に言えば、最初はこの無関心な傾向に多少驚きました。が、考えてみれば、漢字の歴史・成り立ちに興味がないことが実質的にアルファベット文化の言葉を使う人達がアルファベットを生み出した楔形文字とヒエログリフに興味がない(知識を持つ必要がない)と変わらないじゃ、で、自分を納得させました。
3)
(「虎に翼」は日本人でも、日常生活の中で聞いてすぐ理解する人は少ないように思います。)
短く、イメージが強くて分かりやすいので、よく使われているではないかと勝手に思い込みました。私の判断ミスでした。
4)
「日本人は自分の日本語に自信を持っていないようです。例えば、漢字を書けなくなっています。。。知らないことわざも四字熟語もたくさんあります。
そういう状況ですから、外国人の方が部分的に詳しくなることは容易です。」
言葉だでではなく、日本の長い歴史・日本の数え切れない文化財に対しても同じではないでしょうか。結局、知識の対象があまりにも多く、あまりにも細分されているので、外国人が割と簡単にある分野の「通」になれる、というところでしょうか。
「その結果として、日本人が知らない日本語の表現を外国人から教わるのは、ある場合には腹立たしいという鬱屈した心理状況になるのです。」
そうかもしれませんが、「日本人・日本語」のところ「中国人・中国語」「フランス人・フランス語」「アメリカ人・英語」にしたら、同じことが言えるではないでしょうか。この点に関しては、日本人が特に敏感だと思いませんが。
5)
「学んだ表現がその場に最もふさわしいと感じても、日本人に日本語の表現を持ちだすのは、控えめに、謙譲の心を持ってするのが良いでしょうね。」
はい、私もそう思います。文章は別にして、会話の際、ちょっとでも古い・あまり耳にしない日本語の表現を持ちだす前に、慎重に考えることにしています。
cypress2012様の様々なご指摘・ご提案はとても参考になります。再び、ありがとうございます。
No.9
- 回答日時:
#8です。
>自分の日本語力を高めるのにきっと役に立つと思います。しかし、相手が文人ではない限り、日常会話において使い道がどれほど広いかなぁと思います。どうでしょうか。
:
相手の気を惹こうとする不自然な仕種や物言いは「外連(けれん)」と呼ばれ、忌避されます。
http://www.weblio.jp/content/%E5%A4%96%E9%80%A3
それを知識として「使い道」を求め振りかざすなら、それは外連であり「知ったか振り」です。
「知らざるを知らずと為す是知るなり」(「論語」為政)が美徳とされます。
ですから紅葉ひとつとっても「郷に入れば郷に従え」なのでしょう。
「かえで【楓】…盆栽界では、葉の切れ込みの数が五つ以上のを「もみじ」と言い、三つのを「かえで」と呼び分ける。」(「岩波 国語辞典」)
「自分の日本語力を高める」のに必要なのは知らないという自覚であり自己研鑽の道であって、「相手が文人ではない限り」といった聞き手との相対関係の問題ではないでしょう。使い道が広くあって欲しいとの意識は「欲目」ですが、望まれているのは「分目(わけめ)」です。それが「肝要の花」とされます。
「年々去来の花」「秘すれば花なり。秘せずば花なるべからずとなり。この分目を知る事、肝要の花なり。」(世阿弥「花伝書 別紙口伝」)
この回答への補足
「相手の気を惹こうとする」
「知識として(使い道)を求め振りかざす」
「不自然さ」の焦点がどこかで合わなくなりました。質問に出る友人でも私自身でも、相手の気を惹く・何かを振りかざすつもりなど微塵もないです。
上記のご指摘と「論語」の引用や紅葉・もみじ・かえでにおいて区別説明との関連性もいまいちピンと来ません。
そして、「自己研鑽」と「聞き手との相対関係」が別問題であるぐらい、ええ、言われなくても理解していますよ。
回答者の目的が質問に回答するか、言葉遊びをするか、同時に両方をするか、よく分かりません。いずれにせよ、楽しい一日を。
No.8
- 回答日時:
1.何より聞き手の感性次第
「はっても黒豆」
柳田國男によれば、「ある外国人がこれを聞いて、こんな短い言葉でこれだけ複雑な心持を言いあらわしたものは、日本の他にはあるまいと感心していた。」(「なぞとことわざ」講談社学術文庫)として、歴史のある諺ほど、この外国人のような、聞き手に敏感な心さえあれば生きてくるものなのだと。
2.主(あるじ)を立てての内輪(うちわ)入り
「門に入らば笠を脱げ」
門外からの人が、その門をくぐる場合に当たっては、まずはその主を立て続けること。その郷や門に特有の仕来りに従い、その内輪に受け入れられて初めて、自分なりの言葉も聞いてもらえるという仕組みになっており、その手順を踏まないと猪口才であり小癪者として八分にされる。
3.漢詩・和歌・俳句などの素養
四字熟語や諺の原型には漢文での故事来歴や和歌集など古典作品が踏まえられているものが多いことに留意。
4.同工異曲や対義排反の知識
「毛吹草」なら「ひんのぬすみ こひのうた」「みやこはめはつかし ゐなかはくちはつかし」のように、対句を揃えてその意味を深め、また曲解しにくくする類の学習書を用いる。
5.日本語特有のコロケーションの習得
教科書での児童唱歌やわらべ歌、また白秋・藤村また啄木・茂吉らの詩歌集など、日本人の原点となっている愛唱・暗誦文句をなぞって日常会話に生かしてみる。
この回答への補足
「這っても黒豆」
私も初めて読んだ時に感心しました。ただ、自分の知識要領の限界を痛感していますので、「日本の他にはあるまい」のような十把ひと絡げの一般化 (sweeping generalization) を避けるようにしています。
「主を立てての内輪入り」
参考にさせてもらいます。
後、3・4・5 のご提案、ありがとうございます。自分の日本語力を高めるのにきっと役に立つと思もいます。しかし、相手が文人ではない限り、日常会話において使い道がどれほど広いかなぁと思います。どうでしょうか。
No.7
- 回答日時:
>ネイティブ・非ネイティブの問題よりも、これは TPO・KY・マナーの問題ではないかと、です。
確かにそうですね。ただ、日本語非ネイティブの外国人にとってみれば、日本人社会での基準に疎いのはやむを得ないので、どの程度のレベルの話が適切なのか判断できないことは十分にあり得ます。マナーにしてもある程度の期間、日本で生活し日本人と交流しなければ、日本人並みか以上の、十分な判定基準が形成されないと考えます。
時には、日本人の仲間入りを急ぐあまり、日本人より詳しい知識を示すことによって、尊敬されたいと思うことはあるでしょうね。
「話題選びの問題」ではあるのですが、どの程度の話題にするかは難しいのではないでしょうか。>
>会話の際、ちょっとでも古い・あまり耳にしない日本語の表現を持ちだす前に、慎重に考えることにしています。
これも程々で良いと思います。相手次第ですね。前に例示した映画好きの米人ですが、私はむしろ話に茶々を入れたりして楽しんでいますよ。学ぶことも少なくないし。映画を介した比較文化論になったりして。
「。。。私はむしろ話に茶々を入れたりして楽しんでいます」
ああ、それはいいですね。私の周りに茶々を入れながら会話をしてくれる方は殆どいません。きっと、私の真面目な(と思われている)性格のせいでしょう。
またも、ご回答、ありがとうございます。
No.5
- 回答日時:
言葉が意思疎通の道具だとすれば、会話者同士が理解できる語彙やことわざ、例えば、四字熟語などを使ってもまったく支障はありません。
しかし、互いの経験や言語能力によって、理解に時間がかかったり、まったく理解できない表現がどちらかから発せられると、場が白けたり誤解を生んだりすることがあります。
例に出された表現の「一石二鳥」「臨機応変」「郷に入っては郷に従え」「蛙の子は蛙」、程度は一般的な大人の日本人ならすぐに理解でき、日常会話の中で使っても、ギクシャクすることは無いでしょう。
しかし、あまり馴染のない(または、会話の相手によってそのように感じる)場合は、使う場合に若干の躊躇を感じ、ご友人と同じような感覚におそわれることがあります。例えば、わざわざ難しい言葉や言い回しを使って知識人ぶっていると思われないかというような感覚です。
そうした場合の言い回しでは(相手が知らないかも知れないと不安になった場合の表現です)、「そういうのは「羊頭狗肉」とでも言うんでしたっけ?」とか、相手が知らなくても引け目を感じない言い方をすることがあります。とくに外国人が日本人に対する場合は、日本人に教わるという態度を持つのがコツでしょう。
要は、断定的に「それはXXXと言います」とか言わないことです。知識をひけらかしていると思われないようにするための知恵です。
先日の質問に続いて、この質問に対しても大変参考になるご回答いただき、誠にありがとうございます。
「。。。まったく理解できない表現がどちらかから発せられると、場が白けたり誤解を生んだりすることがあります。」
その通りです。#4様のお礼欄で私が紹介したエピソードはその一例です。
「。。。わざわざ難しい言葉や言い回しを使って知識人ぶっていると思われないかというような感覚です。」
そうです。彼も、私も、日本語ネイティブでない人々殆どはそのような印象を与えたくないと言えるでしょう。
(そういうのは「羊頭狗肉」とでも言うんでしたっけ?)
その言い回しはいいですね!日本語ネイティブが正確に適切な四字熟語を思い出さなくても(或いは、そもそも知らなかったとしても)、聞いたら「そう、そう」と確認する。同時に日本語ネイティブでない側が cypress2012様 が仰るように「日本人に教わるという態度を持つ」のを貫くことによって、お互いが納得出来る会話が成立しますよね。
具体的なアドヴァイス、本当にありがとうございました。
再び、お礼を申し上げます。
No.4
- 回答日時:
質問者さんのことですから「人を見て法を説け」(下記)などは、とっくにご存知と思いますが、四字熟語や諺も「法」と同じです。
架空の規則は無く、相手一人一人で決まります。http://kotowaza-allguide.com/hi/hitomitehoutoke. …
僕は英語圏に住んでいますが、ここでも顔(人種)と言葉を切り離せない人がいて、ある時 that isn't kosher と言ったら「あなたは日本人だからそれを使うのは可笑しい」と言われました。
使ってみて相手が変な対応を示したら、次は加減する、これが一番いいようにおもいます。
このサイト上で、SPS700様の翻訳をよく拝読いたします。はじめまして。ご回答いただき、光栄です。
kosher の逸話は面白かったです。逆に、イデェッシュ語を話す(理解する)人達の集まりだったら、爆笑を誘って、パーティの人気者になると思いますよ。
「使ってみて相手が変な対応を示したら、次は加減する、これが一番いいようにおもいます。」
同感です。私の失敗例を紹介させてもらいましょう。
何年間前に、巨人が優勝して、オフ・シーズンには他の球団の強打者をサインした。その一連のことについて巨人ファンと話した。
私: 正に虎に翼ですね。
相手: (不満げな顔をする)
私: どうしたんですか。
相手: なんでお前が急に話し変えるの?
私: はぁ?
相手: 今、ジャイアンツの話だよ。
私: ええ。
相手: なら、タイガースは関係ないやろ!
漫才に聞こえるでしょうが、その時、なんと言えばか分からず、本当に気まずい雰囲気になってしまいました。
以降、会話の場合「十人十色」「以心伝心」「一長一短」のような、ご存じない方が少数派であろうと思われる四字熟語しか使わないようにしています。
勿論、相手の口から聞いた四字熟語・ことわざなら安心して使えますが。
No.2
- 回答日時:
>日本語ネイティブではない人がどんな基準に沿って、不自然さなしで四字熟語やことわざを日常会話に使えば良いでしょうか。
時と場合と相手によりけりではないかと思います。
日本人がいろいろなことわざを知ってはいますが、小中学校のカリキュラムの中には意識的にことわざを教える時間は設けられていないようです。
日常的に親や年長者から教わるともなく教えるともなく伝わっているようです。
高齢者の場合には幼いころに、いろはがるたがどこの家庭にも置いてあり、子供同士の遊びの一環であったことや、そのような親に育てられた世代は、若者に比べて知識にバラツキがすくないようです。
「頭隠して尻隠さず」などもその延長線上かと思います。
アニメとゲームで育った女子高生などを相手に言ってみても、何それ!?で終わる可能性が大です。
アニメのギャクかなにかと思っている節があります。
四字熟語については、言葉の意味よりも、入試などで漢字の書き取り問題として、出題されることがあることから学習しているようです。
結果として個人レベルでは相当にばらつきがあるのが現状ではないのでしょうか。
聖書を読まされ、宗教の時間が学校教育に組み込まれている諸外国とはだいぶ事情が違います。
ある程度の教養のある方であれば、聖書の文言の三つや四つすぐにその場ででてくるお国とは違います
おそらく、かつて質問された外国の方もお付き合いになられた方々がそれ相当の年齢の方だったのではないのでしょうか。
逆に、日本語や日本文化に興味をお持ちの外国の方は下手な日本人よりも語彙が豊富なことが多々あります。
四字熟語やことわざに興味を持たれれている外国の方には一般論は難しいのではないかと思います。
どの程度日本人の習慣や考え方を知っておられるのかで違ってくるかと思います。
君子豹変のように、日本人ですら意味を取り違えているというか、習慣的な使い方が違う熟語もあります
ただ一般的に言えるのは、四字熟語を頻発するのは大概中高年のオッサンだと言えます。
逆に言いますと四字熟語などを会話で使うようになれば立派な中高年です。
せいぜい、昔なつかしい、いろはがるた、が適当なところではないでしょうか。
意味が分かれば、おのずと使うタイミングも理解するのではないかと思います。
ジョークのタイミングは彼らの方が優れています。
いろはがるたはネットでも閲覧できます。
ご回答、ありがとうございます。
日本では、ことわざの習得は個人任せ、という感じですね。
一方、四字熟語は受験と繋がっていますね。一所懸命暗記し、そのまま一生忘れない方もいれば、試験が終わったらすぐ忘れる方もいると思われます。
大人になってから、四字熟語に触れる機会は個人の読む習慣に左右される、という状態ですね。
大変参考になりました。ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
随分昔の話になりますが、
とても明るく話されて豪快に笑う人が居ました。
小生は褒めたつもりで『屈託が無くて良いですね』と持ち上げましたが、急に不機嫌になって『なに?』と聞き直され、同じ言葉を繰り返しました。
途端に大いに機嫌を損ねたらしく、仏頂面に変わり、黙り込んで仕舞われました。
『屈託』の意味が分からず『無い』の部分に反応して、面と向かって貶されたと誤解されたようです。
自分よりかなり年配の人でしたので、その程度の語彙は理解済みと思って、自分なりに適切な褒め言葉だったつもりなのですが、余りの不機嫌さに驚きました。
叔父を訪れた時には、矮小種の楓の盆栽を『変わった楓ですな!』と褒めたつもりが、血相を変えて『かえでじゃない! もみじだぞっ!』とたしなめられてしまいました。「もみじ」は秋の紅葉・黄葉の一般称、「かえで」は楓科落葉樹の総称と言うことくらいはご存じかと思っていた自分の失敗です。
誰しもが自分と同じ知的水準と思い込みがちですが、日本語を知らない日本人も現に居ます。
1.文学作品やエッセイ集などを沢山読んで、熟語や諺がどんな場面で使われるかを良く理解しておくこと。
2.相手に正しく通じない場合もあること。
の二つを会得して貰うしか有りません。
ご回答、ありがとうございます。
二つの面白いエピソードをご紹介して下さり、ありがとうございます。
「屈託がない」という表現は(多分)言われたことがないので、勉強になりました。「かえで」と「もみじ」の区別も、ちゃんと分かったつもりでしたが、思えば、「その違いは」と聞かれたら、おそらく、お手上げになったでしょう。
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