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「この仕事を通じて、いい勉強になりました」とか「この仕事を通じて、いい勉強をしました」などは、正しい文なのでしょうか。
個人的には「通じて(つうじて)」ではなくて「通して(とおして)」とするべきだと思っていますが、現実には「つうじて」を使用している例も散見されます。それは私がこれまで誤解していたと思うべきなのでしょうか。
手元にある「大辞林」を見ると次のようなことが書いてあるので、混乱して自信がなくなってしまいました。この機会に、使い分けなどをご教示いただければ幸いです。
○通ずる(「…を通じて」の形で)
あるものを経由する。また,仲介の手段とする。 「秘書を通じて面会を乞う」
○通す(使用例としては「通して」しか載っていない)
人を仲立ちとして、また、物を隔ててそのことをする。「先生を通して頼む」「レンズを通して見る」

A 回答 (16件中11~16件)

#6です。


#2さんのおっしゃっていること自体は別に間違ってはいないでしょう。
ただ、わたしとしては、
「この仕事を通じて」が「この仕事にかかわったことで」という意味であることは、そのとおりであり、「この仕事を通じて、いい勉強をしました」という表現は可能だ。
しかし、「この仕事を通じて、いい勉強になりました」のように「なりました」と組み合わせることはできない、と申し上げているわけです。
別に持論を押し付けようとするものではありませんが、「通じて」も「通して」も、「しました」と「なりました」のどちらを使うかによって正しくもなり間違いにもなる、というのがわたしの回答趣旨であることだけはご理解いただかないと、真意が伝わりませんので。
  
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この回答へのお礼

詳細説明、ありがとうございました。
その後何回も考えてみましたが、考えるたびに私としての結論が左右しています。「通じて」も「通して」も、「しました」と「なりました」のどちらを使っても通じるような気さえもしてしまいました。
このあたりは個人の主観の問題かもしれませんね。

お礼日時:2014/10/24 22:44

#5です。



>このような表現は現実の場面では具体的に英語とか技術習得の勉強になったということが互いにわかっている場合に使うことが多いので、むしろ省略されているのが殆どだと思います。

省略なら、「いい勉強になりました」だけであれば、全く問題ありません。
しかし、「この仕事を通じて」とわざわざ言う以上、「(いい勉強に)なりました」は不自然と思いますけどね。やはり、「いい勉強をしました」でしょう。
「いい勉強になりました」と言いたければ、「この仕事は」「この仕事をさせていただき」「この仕事のおかげで」などとなるのが自然だと思います。

たとえば、あるプロジェクトが終了して全員でお祝いをしたとしましょう。
感想を求められたある人が、冒頭「わたしは、この仕事を通じて、いい勉強になりました」とは言わないはずです。
しかし、「わたしは、この仕事を通じて、いい勉強をしました」なら、極めて自然でしょう。
または、「わたしは、この仕事をすることで、いい勉強になりました」「わたしは、この仕事が、いい勉強になりました」など。
英語の勉強・技術習得の勉強以外にも、手順とか、取り組み方など、つまり仕事自体のやり方について古参の職人から教わり勉強になった、などという意味で使う場合も、よくあると思います。
「今回は、一緒に仕事をさせていただき、本当に良い勉強になりました」などという表現は良く使われるでしょう。これと同じ意味を表現するのに、「(今回は)本当に良い勉強になりました」と言うことはできても、「今回は、この仕事を通じて、本当に良い勉強になりました」と言ってしまうと、やはり違和感が残ります。「仕事を通じて、何が勉強になったの?」と思わず聞き返さざるを得ない表現だと思います。
その場の雰囲気や前後の脈絡で、意味が伝わる場合もありますが、そういう問題ではないでしょうから。
「今回は、この仕事を通じて、本当に良い勉強をさせていただきました」なら違和感ありませんが。
例によって、学問的裏づけは特にありませんが、まあ、このような感覚の者もいる、ということでご参考まで。
    
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この回答へのお礼

度たびのご回答、ありがとうございます。
なるほど言われてみるとそのような気もいたしますので、このご意見も尊重させていただきたいと思います。
しかし質問者の立場である私も気がつかないうちに、論点がいつの間にか「通じて」「通して」から、「勉強になりました」「勉強しました」に移ってしまいましたね。
話題を元に戻します。「通じて」「通して」に関しては、#2さんのように考えていいということになるでしょうか。#5さんに限らず他の方からご異議がなければ、そのように結論付けさせていただきたく思います。

お礼日時:2014/10/24 18:32

#4です。




2 今までと違った状態・形に変わる。「氷が水に―・る」「血と―・り肉と―・る」
4 ある働きをする。作用する。「不用意な発言が紛糾のもとと―・る」「将来のために―・る話」
今回質問している「勉強になる」は4の意味であり、hakobuluさんのご回答で意識しているのは2の意味だと思われますが、両者を同列に扱うことはできないと思っています。

たしかに、おっしゃるとおりですね。
誤りを認めて、Mister0413さんの解釈に賛同いたします。どうも失礼いたしました。
その前提で、改めて述べさせていただきます。

まず、「~になる」で、絶対に間違いのない表現としては、「この仕事は(が)、いい勉強になりました」だと思います。
「この仕事を通じて、いい勉強をしました」や、「この仕事を通して、いい勉強をしました」は、これと同じ意味になるので自然です。
「この仕事を通じて、いい勉強になりました」や「この仕事を通して、いい勉強になりました」は、「勉強になった=勉強として作用した=勉強の働きをした=勉強としての効果があった」などの目的語(=何が?の何)が存在しないため不自然になる、ということではないか、と思います。
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この回答へのお礼

再度のご回答、ありがとうございました。
「この仕事を通じて、いい勉強になりました」や「この仕事を通して、いい勉強になりました」は、この表現に限らずよく見かける目的語の省略表現とみることはできないでしょうか。
このような表現は現実の場面では具体的に英語とか技術習得の勉強になったということが互いにわかっている場合に使うことが多いので、むしろ省略されているのが殆どだと思います。よって私は不自然だとは思っていません。
よって現時点では#2さんのご回答のように、「この仕事を通じて」 といった場合は「この仕事にかかわったことで」という意味であり、「この仕事を通して」 といった場合はその仕事に携わる 過程 において、何か (人脈とかスキルとか) を得たという意味であるという説に賛同しています。
これは私の感覚がずれている、ということなのでしょうか。

お礼日時:2014/10/24 16:11

1.「この仕事を通じて、いい勉強になりました」→×


「なる=ある状態に変化すること」ですから、「仕事を媒介にして、いい勉強に変化した」という意味になり不自然。
たとえば、「この仕事を通じて、多くの教訓を得ました」、または「この仕事は、いい勉強になりました」などであれば可。
また、「この仕事を通じて、いい友達になりました」の場合も、「仕事を媒介にして、いい友達に変化した」という自然な意味になります。

2.「この仕事を通じて、いい勉強をしました」→○

3.「この仕事を通して、いい勉強になりました」→×
「仕事を介して、いい勉強になった」という意味になり不自然。
たとえば、「この仕事を通して、貴重な知識を得ました」なら可。
ただし、下記辞書の【4-(イ) 全期間、また、全体にわたってする。「夜を―・して話す」「書類に目を―・す」】という意味で使う場合には、この表現も可能だと思います。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/157292/m1u/ …
「通じて」にも同様の意味はありますが、1の例文の場合、この意味で使うことはできないように思います。
むろん、「この仕事を通して、いい友達になりました」は可。

4.「この仕事を通して、いい勉強をしました」→○


「○○を通じて」⇒○○を媒介にして
「○○を通して」⇒○○を間に挟んで
ということになると思うのですが、前者のほうが○○が積極的に関与しているイメージがありますね。
挙がっている辞書例文で言うと、
・「秘書を通じて面会を乞う」を「秘書を通して面会を乞う」に言い換えると、やはり不自然になると思います。
「秘書を間に挟む」というのは、「秘書を通して面会した」といったシチュエーションで使われてはじめて自然な表現になるでしょう。
・「先生を通して頼む」を「先生を通じて頼む」と言い換えた場合は、特に問題ないと思います。
・「レンズを通して見る」を「レンズを通じて見る」にするのは明らかに違和感があります。レンズ越しに、という意味であり、レンズを媒介にする、という意図ではないからなのでしょう。
  
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この回答へのお礼

いつも丁寧にご回答いただき、ありがとうございます。
しかし今回のご回答には納得できかねる点があります。「なる」には、質的に異なる意味用法があると思います。
大辞林には「なる」に関していろいろな意味用法が載っていますが、私が注目しているのは次の二つです。
2 今までと違った状態・形に変わる。「氷が水に―・る」「血と―・り肉と―・る」
4 ある働きをする。作用する。「不用意な発言が紛糾のもとと―・る」「将来のために―・る話」
今回質問している「勉強になる」は4の意味であり、hakobuluさんのご回答で意識しているのは2の意味だと思われますが、両者を同列に扱うことはできないと思っています。
その点も含めて、再度「通じて」と「とおして」に関してご説明いただければ幸いです。

お礼日時:2014/10/24 13:05

学研の『学研国語大辞典』では、



「通ずる」で、

[二] (4) ア (……を通じての形で)
…を仲立ちとして。…を経由して。…を手段として。

という意味を採用しています。


一方
「通す」では、
[一](2) キ (……を通しての形で)
 [ある人物や物事を]仲立ちとする

という意味を取っています。

ですので、まあ、どちらでも良いというか、むしろ、幾分「通じて」に分があるという感じです。


このように複数の意味を持つ言葉は、辞書の性格が反映されます。
辞書を読み比べてみるのも役に立ちます。

『大辞泉』だと、

「通ずる」の[6]イで、「媒介とする」(通じて)

「通す」は、[2]ウで、「人を仲立ちとして、また、物を隔ててそのことをする」というのが、一番近いかもしれません。


『広辞苑』では、「通ずる」に、「経由する(彼を通じて頼んだ)」を採用しているくらいでした。
「通す」には、適合する意味がないようです。


『岩波国語辞典』では、

「通す」にある、「……を仲立ちとする」が一番近いかな(通ずるには適合する意味なし)

というところでしょうか。
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この回答へのお礼

複数の辞書を比較してのご回答、ありがとうございました。
参考にさせていただきます。

お礼日時:2014/10/23 18:34

その仕事によって得た新たな人脈であれば「通じて」ですが、


勉強や新たな発見であれば「通して」だとおもいます。
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この回答へのお礼

ご考察、ありがとうございました。

お礼日時:2014/10/23 18:29

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