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日本語を勉強中の中国人です。『「ああ、どうも、どうも」「これはこれは」など挨拶の応酬の後、名刺交換が始まる』という文中の「これはこれは」はどういう意味でしょうか。普通そう言われたら、何と答えるのでしょうか。

また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (6件)

少し大きめの辞書に当たりましょう。


この場合は相手の挨拶の声掛けに対して、恐縮の意を表わす応答語にあたりますから、それに対してまた何か答える必要はありません。そのまま名刺交換に入ることになります。

むしろ、相手が「下手(したて/したで)」に出る形での「どうも、はじめまして」や「(お忙しい中で面談のお時間を取っていただき)どうも、どうも(ありがとうございます)」また「どうも、お初にお目に掛かります。」といった、すばやく挨拶言葉を発する行為に出たことに対して、「これはこれは、ご丁寧に恐れ入ります」や「これはこれは、まことに恐縮に存じます。」といった意味合いで、こちらもまた下手に受け返す、そんな常套の表現と言えます。

参考:
「これはこれは《感嘆詞》感嘆したり、驚いたりしたときに発することば。(「これは」を強めた言い方)「これはこれは、みごとなできばえ」「これは、ようこそ」「「今日は」「やあ、これはこれは」」」(「学研 国語大辞典」)

「これは《感嘆詞》驚き・恐縮の気持ちを表わす。訛って「こりゃ」(呼び掛けは別)ともなり、重ねて「これはこれは」ともいう。」(前田勇編「江戸語の辞典」講談社学術文庫)
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この回答へのお礼

ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。おかげさまで、よくわかりました。

お礼日時:2014/10/28 23:25

日本語にある(私には他の言語はわかりませんが)変な省略の1つですね



重要な部分を削ることによって汎用性が高くなっています

これはこれは、については他の方が書いていらっしゃいますので

もう1つの方「どうも」も同様に「ありがとう」が隠れています

質問文には不自然な点は見当たらないと思います、きれいな日本語になってると思いますよ!
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。とても参考になりました。頑張ります。

お礼日時:2014/10/28 23:18

 場面により、色々な意味があります。

ということは、これだけではあまり意味が無い、という意味です。略したものは、種々考えられますが。

1。感謝を表す
 これは、ありがとうございます、の略。

2。驚きを表す
 これは、お珍しい方にお目にかかりましたね、お元気でしたか、の略。

3。準備不足を表す
 正式な挨拶の言葉を申し上げるべきだが、今はその、、、あの、、、まあ、分かっていただけますね、の略。

 したがって、普通そう言われたら「私の方こそ(ムニャムニャ)」と言えば相手が略しているのと同じことばを略しています、という「快い社交辞令的な雑音」で、いいと思います。
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この回答へのお礼

早速ご回答いただきありがとうございます。いい勉強になりました。

お礼日時:2014/10/28 23:14

 意味が無いのが日本の挨拶です。

「こんにちは」とは「今天是・・・」であって、こんにちはどうなのか具体的に言わない。元は「こんにちは良いお天気です」「こんにちはお美しい」と挨拶したものが意味を失い記号化しました。「どうもお世話になっています」「どうもありがとう」「これは遠いところをよくいらっしゃいました」「これはかわいいお子さんですね」と具体的に気持ちを述べたものが省略された。敵意が無いことさえ知らせれば意味など要らない。これに対する返事も適当に意味の分からないことを言っておけばよいのです。重要なのは意味ではなく態度です。

 中国でも似た話があります。以下は魯迅の先生が魯迅に語ったと言う話です。子供が生まれた家に人が集まって世辞を言います。「この子は大臣になりますぜ。」「この子は金持ちになりますよ。」彼らは主人からお礼を言われてお土産をもらいます。ところが一人だけ確実な未来を言う者がいた。「この子は最後には死にますよ。」事実を言った男はみんなから殴られて放り出された。ここで魯迅の先生は問います。ウソかもしれぬことをを言ったら褒められて、事実を言うと殴られる。では何と言えばよいのか。それは「おやまあこの子は見てごらんよ、あは、えへへへ、うふふ」と言っておけばよいのだ、と先生はおっしゃいます。これは私の中学の夏休みの宿題帳に載っていた話ですから原典は知りません。中国でも、あいさつに意味など要らない、当たり障りのないことを言っておけばいいのだ、と言う人が居ると言う一例です。

 但し以上は一般の生活で使う挨拶です。名刺交換の場で「これはこれは」などと言う手抜きの挨拶はできません。自分の所属と名前を名乗り、具体的に意味のある挨拶を手短に述べます。馬鹿だと思われないためです。
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この回答へのお礼

ご丁寧に教えていただきありがとうございます。おかげさまで、理解は深まりました。魯迅の先生の話はおもしろいですね。初耳です。いろいろとても参考になりました。

お礼日時:2014/10/28 23:12

いつもながらハイレベルな質問ですね。



「これはこれは」というのは、「Korea, Korea」に由来します。

というのは嘘で、

「これはこれは、わざわざお越しいただいてありがとうございます」
「これはこれは、お会いできて光栄です」

のように、後に続く文章を省略しており、感嘆の意味をもった言葉です。

重要な事は、平板に発音せずに、気持ちを込めて「こぉ↑れわこ→れ→わ」と発音することです。

意地悪な雰囲気で発音してしまうと、英語の「Well, well」ぽい皮肉めいた響きになり、相手の悪巧みを見透かしているような雰囲気になってしまいます。

日本語は、比較的平板な言語で中国語のように声調(聲調)で意味が変わることはあまりないのですが、「これはこれは」のような、話し言葉でしかほとんど用いられない言葉についてはネイティブでないとなかなか意味が通じないと思います。

その点、質問者様のように日本語上級者であれば、相手を暖かく迎える言葉として使いこなすことができると思います。

応答の例としては、相手の「これはこれは」の後に続いて省略されている文章を実際には聞いていないのにもかかわらず、それを聞いているかのように、「こちらこそお会いできて光栄です」などと返すことができればパーフェクトです。
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この回答へのお礼

ご丁寧に教えていただきありがとうございます。日本語はなかなか難しいですね。とても参考になりました。頑張ります。

お礼日時:2014/10/28 23:07

「これは」は、単体で、


「ああ」
とか
「まあ」
とかと似たような意味の、感嘆詞的な使い方ができます。

つまり、「これは」を二つ重ねることにより、

「あなたが、私のような者のところに尋ねてきてくれるなんて、とても嬉しいです」

という意味でしょうか。

もっと単純に、「これはようこそお越しくださいました」の「ようこそお越しくださいました」を省略し、省略した上で丁寧にするために「これはこれは」と二回繰り返す、という風になった、という捉え方もできます。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。大変参考になりました。

お礼日時:2014/10/28 23:03

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