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"Direct reductive amination of carbonyl compounds using
sodium borohydride-silica chloride"
http://journals.tubitak.gov.tr/chem/issues/kim-1 …

"Silica Chloride: A Versatile Heterogeneous Catalyst for Esterification and Transesterification "
https://www.thieme-connect.com/products/ejournal …

に触媒として"Silica Chloride"の言及があるのですが、
これは、SiO2Clですか?それとも、SiCl4?あるいはまた別のものでしょうか?

A 回答 (2件)

論文とその引用文献をざっと見たところ、


シリカゲルに塩化チオニルを加えて暫く置いた後、真空乾燥して調製するようです。

シリカゲルはSi-O-Si-O-Si-O-…といったようにケイ素-酸素結合が
三次元的に連なった構造をしていますが、シリカ表面(Si-O-Si-O…の末端部分)は
Si-OH(シラノール)という構造になっています。

塩化チオニル(SOCl2)は-OH基を-Cl基に置換する試薬として多く用いられていますので、
回答No.1のryo_kyさんが引用された論文に図があるように、
末端Si-OHをSi-Clに変換したもの、もしくは
塩化チオニル由来の構造を残したSi-O-S(=O)-Clとの混合物と考えるのが妥当でしょう。

また、同論文中に不均一系触媒としてシリカ表面での反応機構が提唱されていますが、
正直言って系中の痕跡量の水でSi-ClやSi-O-S(=O)-Clが加水分解して生じた
HClが均一系触媒として働いている可能性を排除しきれません。
あまり言いたくはないのですが、インドやイランの研究者の出す論文には
かなりいい加減なものが多いため、眉に唾をつけて読んだ方がいいでしょう。
(まともな論文を出す方も勿論います。念のため。)
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SiCl4だったらTetrachlorosilaneっていう表記を使う気がしますね(要はchlorosilane).



他の文献ですが,
Synthesis of 4-Aryl Substituted 3,4-Dihydropyrimidinones Using Silica-chloride Under Solvent Free Conditions
ではSiO2-Cl:シリカ(SiO2)にClを修飾させたものを用いているので,これのことを指しているのではないかと考えます.

また同文献の引用の14(j)にSilica Chloride: A Versatile Heterogeneous Catalyst for Esterification and Transesterification が入っています.

http://www.mdpi.net/molecules/papers/12071341.pdf
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