結構な話題になっているので原作を手にとってみたのですが、これが人気があるというのがわかりません。
というのも主人公なのですが、人格に大きな問題をかかえており、作者もそれをわきまえていながらも作中およびファンにヒーローとして扱われるのが納得できません。
思うに主人公八幡は他人を信じていないし、ましてや優しくあろうとはしていないのにもかかわらず、6巻ではヒロインに「誰でも救ってしまう」となんの批判もせずに賞賛しているのを見て、正直なんて気持ち悪い作品なのかと感じました。
八幡が悪者になることで結果的に彼以外が利益を得るというのはわかります。
が、彼は奉仕部の目的のためと、彼自身が他人と手を取り合うことができないことからそうしたのであって、別に助けるとか救うとかそういうのは考えていないでしょう。
結果的に、たまたまそうなっただけなのに、それをヒーローとかハードボイルドというのはおかしい。
本物がほしい、変わるのは悪だ、というのは彼がおのれを正当化するための方便であって、作中でそれを間違っていると否定はしているものの、読者に彼はヒーローとしてみせることで、彼は正しいと弁護してもいます。
八幡は自分が傷つきたくないから、いくつもの顔を演じ分けている他人を拒絶し、本物を求める自分は潔癖だ、他の連中とは違うのだと、他人を信じられないおのれを正当化しています。
その裏で皆で楽しく一緒になることに憧れもいだいていて、でもそれをするとみじめだから他人に理由を求めて言い訳をする。
そこから自己批判をするようになるのなら良いのですが、そうはなっていない。
他人がその矛盾をあげつらうこともない。
葉山は自分にできないことをしてしまう八幡に劣等感をいだきますが、そこから立ち直って八幡の間違いをただすことができたはずですが、むしろ八幡の真似事をしてしくじる始末。
これらから、私にはこの作品は八幡に共感する読者に対し、人付き合いが苦手なのは悪いことじゃないよ、むしろそんな君たちを蔑む連中こそ愚かなのさ。ああ、勿論それじゃ人の社会はまわらないってことは君たちもよくわかってるよね。でも君たちは折り合いをつけてるよね? そんな君達だからこそ、他人と馴れ合っている連中にはできないことができるんだよ。
という、今の自分のわるいところを改めようしない読者に作者の方から言い訳をあたえつつ、認めてやる構造になっていると思います。
この点に関し以前ファンたちにたずねたことがあるのですが、論理的な反論がなく感情的に反発するのみで、私個人のみならず私のまわりの人たちの人格すら異常であると中傷されました。
私は自分の意見が絶対に正しいとは思っていません。
自分にはこう見えるが、ではこの作品を面白いという人たちはどう受け止めているのかが知りたいですし、もし私の意見に問題があるのならそれを指摘してもらって、改めるべきところは改めたいのです。
反論があるのであれば是非書き込んでください。
A 回答 (1件)
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No.1
- 回答日時:
反論というつもりはありませんが回答させていただきます。
質問者様の心中は察せられますが、端的に言って感性の違い、ただその一言に尽きます。
>読者に作者の方から言い訳をあたえつつ、認めてやる構造
こういった捉え方をすることに規制があるわけでもなし、受け止め方は人によって多種多様です。
質問者様の意見を否定することは誰にもできませんし、自分自身でそれを正しいと考えることには何の問題もありません。
しかし1つだけ、"やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。"はあくまでも"小説"であり、単なるエンターテインメントに過ぎません。
自己啓発書でもなければ、読者を操ろうとする洗脳文書でもありません。(もちろん感慨以上のものに踊らされて道を踏み外す人間もいるかもしれませんが、そんなのは語るだけ無駄なので放っておきます)
道を踏み外すまではいかなくとも、物語に感化されておかしな行動や考え方をしてしまう人くらいなら少なからずいるでしょうが、質問者様自身に被害がないのなら無視しましょう。
ストーリーが気持ち悪いと思われるなら即刻売り払うか、いっそ捨てるが吉です。
もし今のままでも読み続けたいと思うのなら、文章のメッセージ性をわざわざ掘り下げて読み解くことなんてせず、純粋にストーリーやキャラ同士の会話を淡々と追っていくことをお勧めします。
お答えありがとうございます。
感性の違いですませるには、あまりにもこの作品のファンは幼稚すぎるのではと思ったのです。
客観的にみても作者は茶番だとわかっていて八幡を悲劇のヒーローに仕立てあげようとしており、そのために作中の世界観を無視しています。
6巻ではそれが特に顕著で、こんな読者を見下している、しかも見え透いた手にのせられている連中が何万といることが情けないのです。
悪い意味で今の時代を象徴する作品だと思うのですが、では他の人はどう考えるのかと気になったのですが…。
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